祥伝社から11月1日、現代の音楽市場でヒットを生み出すメカニズムを読み解く書籍『令和ヒットの方程式』が刊行された。
博報堂DYグループのプロジェクト「コンテンツビジネスラボ」から、特に音楽に関心のあるメンバーが執筆に参加。
令和において、楽曲がヒットする方程式の実態を明らかにしたという。
国内市場が縮小する一方、世界的ヒットを記録するYOASOBIやCreepy Nutsの存在
CDが主な音楽視聴の媒体であり、売上枚数も100〜200万枚の大ヒットが多く記録された90年代の黄金期を経て、縮小傾向にある国内音楽市場。
一方で、米Billboardのグローバルチャートで存在感を示すYOASOBIやCreepy Nuts、藤井風さんをはじめとする新時代のヒットメーカーも生まれている。
その背景には、近年のストリーミングサービスやオンラインライブ、ショート動画の普及により、音楽ファンの消費行動が劇的に変化したことなどが挙げられる。
また、世界的にも注目を集める漫画/アニメ作品のヒットも無視できないだろう。
博報堂DYグループ独自の調査をもとに、令和の音楽ファンを分析
そうした諸要素は、楽曲のヒットにどのような影響を与えているのか?
『令和ヒットの方程式』では、博報堂DYホールディングス、博報堂、博報堂DYメディアパートナーズの共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」が、独自の“コンテンツファン消費行動調査2024”のデータをもとに分析。
音楽のファン層を9つのクラスター(強火令和アイドル推し層など)に分類して紹介し、各クラスターの特徴をデータやイラストで解説する。
また、データの分析にとどまらず、音楽評論家のスージー鈴木さん、音楽ジャーナリストの柴那典さん、Billboard Japanのチャートディレクター・礒﨑誠二さんによる鼎談を掲載。
令和における“ヒット”とは何かを考察する。
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商品情報
『令和ヒットの方程式』
- 著者
- 博報堂DYグループ コンテンツビジネスラボ
- 判型
- 新書判(祥伝社新書)
- 定価
- 本体1155円(税込)
- 発行
- 祥伝社
■目次
はじめに~令和の音楽とヒットの変化
第1章 ヒット方程式の変遷
第2章 音楽ファンの実態
第3章 フィードコンテンツとヒットの方程式
第4章 アーティスト別ヒット考察
第5章 鼎談 令和のヒットを考える
スージー鈴木氏(音楽評論家)×柴那典氏(音楽ジャーナリスト)×礒﨑誠二氏(ビルボードジャパン・チャートディレクター)
おわりに〜音楽ファンとアーティストが一緒にヒットを作る時代
■博報堂DYグループ コンテンツビジネスラボ
博報堂DYホールディングス、博報堂、博報堂DYメディアパートナーズの共同研究プロジェクトである「コンテンツビジネスラボ」は、コンテンツを基点とした広告やビジネス設計の支援を行う専門チーム。マーケティングプラニング職、ナレッジ開発職、コンテンツビジネスディベロップメント職など、約20名で構成されるメンバーは、スポーツやドラマ、アニメ、ゲーム、音楽など、さまざまなカテゴリの熱心なファンでもあり、コンテンツに対する豊富な知見と情熱を有していることがラボに入る条件となっている。本書は、その中でも音楽に対する情熱や想いを持つメンバーが執筆に携わった。
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