HoYoverseのスペースファンタジーRPG『崩壊:スターレイル』の動画シリーズ「星穹講座」に、『銀河英雄伝説』で知られる小説家の田中芳樹さんがゲスト出演した。
「星穹講座」は、さまざまな分野の専門家が、宇宙天文から人類社会、科学探求から哲学的思索まで幅広いトピックについて、知識や思考を共有する番組。
今回の番組には『SFマガジン』編集長の溝口力丸さんも出演。「スペースオペラ」の副題通り、SFの魅力や歴史、『崩壊:スターレイル』にも通ずる“英雄”などのについて、田中芳樹さんにインタビューしている。
「The Game Awards」のBest Mobile Game部門を受賞した『崩壊:スターレイル』
『崩壊:スターレイル』は、HoYoverseが2023年4月26日にリリースしたRPG。
iOSやAndroidのほかにPC(Windows)やPlayStation5でプレイ可能。美麗なグラフィックで描かれるロケーションやアニメーションが高い評価を獲得し、2023年の「The Game Awards」のBest Mobile Game部門を受賞した。
プレイヤーは、宇宙を舞台に様々な星を旅する「星穹列車」の乗員となって、強大な力を持つ存在「星神」や謎の物体「星核」を追っていく。
今回の「星穹講座」の副題でもあるスペースオペラと呼ばれるジャンルの作品である。
累計1500万部を突破する人気作『銀河英雄伝説』
田中芳樹さんは、『アルスラーン戦記』や『創竜伝』などでも知られる小説家。中国の歴史や古典作品を題材とした小説も執筆し人気を得ている。
『銀河英雄伝説』は、宇宙空間に進出し、「銀河帝国」と「自由惑星同盟」の二国にわかれた数千年先の未来の銀河が舞台のSF小説。
戦争の天才と呼ばれるラインハルト・フォン・ローエングラム、黒髪の魔術師と謳われるヤン・ウェンリーという2人の天才を中心とした、銀河規模の激闘を鮮やかに描く。
1982年に第1巻が刊行されて以来、発行部数は累計1500万部を突破。アニメ化や漫画化もされてきた人気作だ。
世界的な権威が登場してきた「星穹講座」で田中芳樹が語ること
動画シリーズ「星穹講座」は今回で3回目。
第1回には2019年ノーベル物理学賞を受賞した天文学者のディディエ・ケローさんが出演。
第2回には中国科学院大学の神経生物学博士・唐騁(鬼谷蔵龍)さんと、2014年ノーベル生理学・医学賞を受賞した心理学者/神経学者のエドバルド・モーセルさんが出演。学術界での世界的な権威が登場してきた。
続く第3回となる今回の動画で、SFの権威として登場した田中芳樹さん。
「歴史的に大事なタイミングに現れるキーパーソン」という『崩壊:スターレイル』や『銀河英雄伝説』に共通する話題については、「歴史の流れの中でそのキーパーソンが浮かび上がるのか、あるいはキーパーソンがその歴史の一部を動かしていくのかというのは、これはもうニワトリと卵の関係です」と両者の複雑な関係性を語っている。
手軽に触れることのできるSF作品として、新規層を開拓している『崩壊:スターレイル』。
本作のような漫画やアニメ・ゲーム作品の成功に際し、溝口力丸さんは「これはSFじゃないとは言わずに、その人がSFではないかと提示してくれたものをSFだと言っていくことで(ジャンルが)広がってくれるのかなという気はしますね」と発言。
田中芳樹さんも「そうですね」と同意していた。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント