TikTokのバズらせ屋「ローカルカンピオーネ」とは? ダンス系バイラルの仕掛け人

よくある表現「毎日がbirthday」をよりドラマチックに

ヒップホップ・アーティストのVILLSHANAさんが作詞した歌詞にも注目したい。“眩しいライトはキミのせい”から続く4小節は、ずいぶん破壊力がある。

眩しいライトはキミのせい
フーッして消したケーキの上
まるで毎日がbirthday
ふたり心地いいR&B

なぜ、この歌の主人公は、“フーッして消したケーキの上”=蝋燭の火を消した(というより、消してもいいと考えた)のだろうか? それは“眩しいライトはキミのせい”──つまり“キミ”の存在が、歌の主人公にとって世界の何よりも眩しいからである。

“キミ”がいれば、他の光はいらない。そんな因果関係があるからこそ、続く“毎日がbirthday”というよくある表現へ、より自然に、よりロマンチックに繋がる。

本家本元がスピードアップver.を推す

なお、ローカルカンピオーネがTikTokで公開した振り付け動画に使用されている音源と、実際にリリースされている音源は、BPMが異なる。

動画の尺に合わせて音源をスピードアップさせる工夫はめずらしいことでもなく、公式音源としてスピードアップver.を出すケースも少なくはない。

Bright (Sped Up ver.)

しかし今回、ローカルカンピオーネが、自らスピードアップver.にフィーチャーし、振り付け動画を発信したことは、興味深い。

ショート動画シーンの文化・慣習を最優先したプロモーションは、他のTikTokでのバイラルヒットを意図した楽曲にも活かせる手法だろう。

1
2
この記事どう思う?

この記事どう思う?

TikTokの人気曲をもっと知る

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。