現代社会の問題や情勢などを反映した作品、あるいは美術史に対する批評性を感じさせるアートを指す「現代美術(コンテンポラリー・アート)」。
街を歩けば展覧会のポスターを見かけることもありますが、「よくわからない」「苦手」と思っている人も多いのではないでしょうか?(わかります! 正直、私も得意じゃないです)
しかし、価値観が多様化・複雑化した現代においては、文脈や背景を理解することで、はじめてその面白さや凄さがわかることも往々にしてあります。
……とはいえ、敷居は低ければ低い方がいいのもまた事実。
そんな現代アートの課題を解決すべく活動する、とあるYouTubeチャンネルが、一部の美術家・芸術家たちから注目を集めています(外部リンク)。その名も「現代アートを基礎から学べるチャンネル」です。
YouTubeで解説「現代アートを基礎から学べるチャンネル」
「現代アートを基礎から学べるチャンネル」は、“現代アートをもっとわかりやすく&おもしろく!”をコンセプトにしたYouTubeチャンネル(2022年11月開設)。
現代アート好きな女子高校生・臥蛇峠美美(CV:武田羅梨沙多胡さん)が話し手、彼女と腐れ縁の男子高校生・簿流穂山学雷(CV:下野紘さん)が聞き手となり、「そもそも現代アートってなに?」といった前段から解説しています。
2023年7月には、本チャンネルを書籍化した『基礎から学べる現代アート(晶文社)』も刊行されました。
ポップなデザインで現代アートのとっつきにくさを解消
現代アートが敬遠される理由のひとつに「美術なのに必ずしも美しいとは限らない」というとっつきにくさが挙げられますが、本チャンネルではその点を、デザインのポップさで解消。
特に寺田てらさんデザインのキャラクターは親しみやすいこと間違いなしです。
解説のテンポ感は遅いようにも感じられなくもないですが、その分つくりは丁寧。むしろ、再生速度をユーザー側が自由に設定できるYouTubeにマッチしているとも言えます。
「現代アートを基礎から学べるチャンネル」は、不定期にチャンネルを更新。現在までに10本の動画が投稿されており、最新話は3月4日(月)に公開されています。
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チャンネル情報
現代アートを基礎から学べるチャンネル
- 脚本
- 亀井博司
- 監修
- 山本浩貴
- キャラクターデザイン
- 寺田てら
- 監督
- よしとも
- 音響制作
- ビットグルーヴプロモーション
- アニメーション制作
- AQUA ARIS
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