漫画家・芦原妃名子さんの訃報および芦原妃名子さん原作のTVドラマ『セクシー田中さん』を巡る騒動を受け、漫画家やイラストレーターの間で、「契約」についての注意喚起の声がSNSで上がっている。
特に注目されているのが、小学館の編集者が声明でも触れた「著作者人格権」についての条項だ。
文化庁では以前から、契約書のつくり方や文化芸術活動に関する法的問題について、よくある質問(FAQ)を発信。
また、著作権契約に関連する契約書の作成支援を行うシステムを公開している。
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TVドラマ『セクシー田中さん』を巡る騒動
注意喚起の契機となったのは、日本テレビで2023年10月から12月に放送された『セクシー田中さん』を巡る騒動。
TVドラマの9、10話の脚本は原作となった漫画の作者である芦原妃名子さんが自ら担当。芦原妃名子さんがその経緯にSNSで言及したことで、プロデューサーや脚本家への誹謗中傷に発展した。
芦原妃名子さんは「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」とXに投稿。翌日の1月29日、各報道機関から芦原妃名子さんの訃報が伝えられた。
小学館の編集者が声明「著者の意向は必ず尊重され、意見を言うことは当然のこと」
訃報に際して、2月8日に小学館の漫画誌『プチコミック』の公式サイトで声明が公開。
「二度と原作者がこのような思いをしないためにも、『著作者人格権』という著者が持つ絶対的な権利について周知徹底し、著者の意向は必ず尊重され、意見を言うことは当然のことであるという認識を拡げることこそが、再発防止において核となる」との考えが示されている。
また、この編集者一同の声明の後に、小学館からも声明が発表された(外部リンク)。
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