エヴァはロボットではない──脈動する「初号機」フィギュア、造形作家Yoshi.制作

キャラクターデザインやフィギュア原型などを手がける造形作家・Yoshi.さんがアレンジした「エヴァンゲリオン初号機」「エヴァンゲリオン量産機」のフィギュアが12月に発売される。

このキャスト（鋳造）製スタチューフィギュアは、「エヴァンゲリオン」とフィギュアメーカー・CCPJAPAN、そしてYoshi.さんのコラボレーションプロジェクトとして誕生。

現在、EVANGELION STORE オンラインおよびEVANGELION STORE TOKYO-01、CCPJAPAN公式サイトで予約受付中。CCP BASEセカンド店では12月下旬に販売予定だ。

【画像9点】Yoshi.アレンジのエヴァフィギュア

サロメ嬢のフィギュアでも注目された造形作家Yoshi.

Yoshi.さんは、キャラクターデザインからフィギュア原型まで幅広く活動する造形作家。

独創的かつ神秘的なアレンジと、細部までこだわり抜いた緻密な造形は高い評価と人気を獲得している。 代表作に、本人がつくり出した世界観や作品をもとにカプセルトイなどで展開されているシリーズ「紡ギ箱」がある。

また、2月に開催されたフィギュアイベント「ワンダーフェスティバル2023[冬]」では、にじさんじ所属VTuberである“サロメ嬢”こと壱百満天原サロメさんをアレンジしたレジンキット「壱百満天原サロメ人外アレンジver」を発表し注目を集めた。

「新劇場版」の造形と彩色、エヴァンゲリオン初号機

今回のコラボレーション企画による「エヴァンゲリオン初号機」は全高約230mm。価格は3万4980円（税込）。全体的な造形・カラーリングは「新劇場版」を基準としている。

手足のかぎ爪状の形状・全身の筋繊維をはじめ、生物的な脈動を感じさせるディテールなど、随所にYoshi.さんならではのテイストが加えられている。

彩色も、Yoshi.さんの監修のもとで重厚さを全面に出した仕上がり。複数の色が重なったグラデーションによる全身の塗装、煌々と輝くネオン色など、細部まで徹底的にこだわった。

オプションパーツとして、口を開いた「暴走頭部」に加えて、口を閉じた「通常頭部」と台座ベースが付属。2種類の頭部は、それぞれ付け替えられる。 ちなみにエヴァンゲリオンは、作中で「汎用人型決戦兵器 人造人間」と呼ばれ、ファンの間でもロボットとは扱われていなかった。

しかし、2021年の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』公開時の庵野秀明総監督の発言「エヴァってロボットアニメなんですよ」によって、キャストをはじめ多くのファンに衝撃が走った。

禍々しさと美しさを感じさせるエヴァンゲリオン量産機

「エヴァンゲリオン量産機」は全高約230mm。価格は3万4980円（税込）。『新世紀エヴァンゲリオン劇場版』のようなシルエットが特徴だ。

巨大な翼に彫り込まれたディテールなど、禍々しさと美しさを感じさせるテイストを加えたという。

彩色は、白い体色の中にも青みのあるシャドー表現など、神秘的で荘厳な雰囲気のある繊細な彩色が施されている。

オプションパーツを使用し、翼を広げた姿と翼を閉じた姿、開口と閉口の頭部、通常の両腕と右腕には諸刃の剣・左腕にはロンギヌスの槍を構えた腕への差し替えが可能。パーツを組み換えてそれぞれの姿形を楽しめる。

【画像9点】Yoshi.アレンジのエヴァフィギュア