初回にして醸し出される“優しく接していく”というオーディション
半日に及んで行われた「俺を獲れ」。窮地に立たされて、一世一代のチャンスを掴もうとする参加者を、審査員がジャッジしていくオーディション企画というと、国内外さまざまな番組で採用されてきた形式である。
思い出されるのは、20年ほど前に大きなヒットとなった『¥マネーの虎』や派生番組としてYouTubeで配信している『令和の虎』、さまざまなバックグラウンドを抱えた面々が格闘技で争いあう『BREAKING DOWN』といった番組だ。
「俺を獲れ」は、前半は『令和の虎』、後半は『BREAKING DOWN』を模したような形で進んでいった。
とはいえ、両番組にあったシリアスで一触即発なムードは、この企画にはあまり強く表れなかったように思えた。
挑戦者のアピール力がそもそも足りていなかった、格ゲー側のオーディションに顔なじみが多かった、審査員も挑戦者らに強く当たるような言動がなかったことが、近似するテレビ番組や企画などと一線を画す理由にはなるかもしれない。
それ以上に筆者は、梅原大吾という漢が醸し出す厳しくも柔らかいムードにいつの間にか引っ張られ、審査員・挑戦者含めて心優しく協力的だったこと、それがこのオーディションにおける大きなコアであったと感じた。 「面白くない。ダメ。次の人」と冷たくあしらう場面はなく、審査員みんなが極力「あなたの魅力は何だろうか?」と引き出そうとすらする。そんな大らかさがこのオーディションを包むムードとなっていた。
なお、イベント後の梅原大吾氏への独占インタビューはすでに動画の方で配信済みなのでそちらをチェックしてほしい。
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