ジャニーズ性加害言及の松尾潔、事務所が契約解除　山下達郎はラジオで見解表明へ

音楽プロダクション・スマイルカンパニーが7月5日（水）、音楽プロデューサー／作詞・作曲家の松尾潔および松尾潔事務所との業務委託契約を、6月30日をもって双方の合意で終了したと発表した。

松尾潔さんの契約解除を巡っては7月1日、本人がTwitterで、「15年間在籍したスマイルカンパニーとのマネージメント契約が中途で終了になりました」と報告。

加えて「私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です。私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です」と語り、波紋が広がっていた。

スマイルカンパニーの発表によれば、同社所属の山下達郎さんが、ラジオ「山下達郎の楽天カード サンデー・ソングブック」（TOKYO FM／JFN系）の7月9日（日）放送回で、本件について“大切な報告”を行うという。

松尾潔、ジャニーズ性加害問題への言及で契約終了？

15年間在籍したスマイルカンパニーとのマネージメント契約が中途で終了になりました。

私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です。

私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です。

今までのサポートに感謝します。バイバイ！

— 松尾潔 (@kiyoshimatsuo) July 1, 2023

騒動のきっかけとなった松尾潔さんは、1968年生まれ、福岡市出身。音楽プロデューサー／作詞・作曲家として活動している。

平井堅さん、CHEMISTRY、東方神起、三代目J SOUL BROTHERS、JUJUさんらの楽曲制作に協力。EXILEの楽曲「Ti Amo」（2008年）では日本レコード大賞の大賞を受賞している。 3月のBBCの報道以降、ジャニーズ事務所の創業者である故・ジャニー喜多川さんの性加害問題を巡っては、事務所および藤島ジュリー景子社長について、複数のメディアで対応が不十分と発言していた。

そうした中で7月1日、前述の通り、本人がTwitterでスマイルカンパニーとの契約終了を報告。しかし、今回同社の発表は、松尾潔さんのツイートとは一部異なる内容だ。

元事務所スマイルカンパニー代表「私自身の判断」

スマイルカンパニーは、小杉周水さんが代表とつとめる芸能プロダクション。山下達郎さんや竹内まりやさんらアーティストのマネジメント業務などを展開している。

松尾潔さんはツイートで山下達郎さんの名を挙げ「残念」とつづったが、スマイルカンパニー・小杉周水さん名義の発表では、松尾潔さんのこれまでの社内外での言動を鑑みたものと説明。

「今回の契約解除は、松尾氏によるこれまでの社内外での言動等に鑑み、弊社代表である私自身の判断により、松尾氏との協議の上、合意により終了することとなったものです」

双方の代理人弁護士による署名・捺印済みの解約合意書もあるとしつつも、詳細は「守秘義務の関係もあり、お答えを差し控えさせていただきます」とするにとどめた。

ジャニーズ提供曲も多数、山下達郎がラジオで言及か？

松尾潔さんが名指しした山下達郎さんといえば、1970年代から活動する日本を代表するシンガーソングライター／ミュージシャンのひとり。

近藤真彦さん「ハイティーン・ブギ」や、KinKi Kidsのデビューシングル「硝子の少年」など、ジャニーズ事務所の所属アイドルに多くの楽曲を提供している。 松尾潔さんのツイート以降、メディアではジャニーズ事務所とスマイルカンパニーとの癒着や、スマイルカンパニー側の忖度を指摘する報道が相次いでいる。

報道によって、山下達郎さんへの批判も高まっている中、7月9日14時放送のラジオでは一連の騒動に関して、本人から大切な報告があるという。