会場はこれまで米山舞さんやhmngさん、TERUさんといった多くのイラストレーター/ポップアートの展覧会を企画する原宿・Anicoremix Gallery。
都市に佇む巨大なキャラクター、その存在感と静謐さ
つのつのさんは、2022年にファッションブランド・MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)のアートワークを手掛けたことなどで話題となり、アートフェア、グループ展など学業の合間を縫って精力的に活動。今春、京都大学大学院修士課程を修了したばかり。写真作品と見間違う写実的な都市空間の中に寝そべったり、徘徊したりする巨大なキャラクターのデジタル作品により、SNS上でも注目を集めている。
さらに進化を遂げることが期待される、若手アーティストを代表する1人だ。
個展では、様々なサイズの立体作品、ポストカードやステッカーなどの作品・グッズが展示販売される。
【個展のお知らせ】
— Tsunotsuno / つのつの(個展6/24〜) (@ve9etable0831) June 3, 2023
原宿のanicoremixgalleryで初個展をします!(6/24〜7/5)
ぜひ見に来てください!https://t.co/y2tzcCZ8bo pic.twitter.com/wL24pCKos9
つのつのさんのコメント
荒れた海の上の小船に乗って舵を切る。舵を切っても流されていくけれど、それでも舵をどう切るかが流れ着く場所に少しは影響するかもしれない。
日々の生活の中でも、よく分からないまま進むことや、思い通りにいかないことがあります。何故か私は、自分や他者、あるいは人生の予測し得ない側面に興味を惹かれます。予測し得ないということが怖いのと同時に、結果が分からないということが原動力にもなり得るからかもしれません。
作品を作る時も、そういったものがテーマとなっていることが多いです。明確なメッセージや答えを伝えようとしているわけではありません。私にとってグラフィック制作は、表情・ポーズ・服装・背景・配色など無数の選択を積み重ねていくことですが、それらの選択の判断基準の一つにこのテーマがあるということです。
今回の展示では、SNSでの活動で大事にしていることに加えて、そのような選択の痕跡を示せたらと思っています。作品が多数の情報と共に不意打ちのように見られるSNSと比べて、展示では作品がより長く見られることになります。フィジカルな展示ならでの新しい発見を作ることができたら幸いです。 つのつの
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