“ひろがるホロライブ”の音楽性──DECO*27監修「holo*27」ライブレポ

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hololive 4th fes. Our Bright Parade Supported By Bushiroad「holo*27 stage」レポート

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バーチャルYouTuber(VTuber)グループ・ホロライブの全体ライブ「hololive 4th fes. Our Bright Parade Supported By Bushiroad」。

TOKYO DOME CITY HALL、TACHIKAWA STAGE GARDEN、幕張メッセと、年々規模を拡大して開催されているこのイベントに、2023年新たに追加されたステージが、3月19日の昼に開催された「holo*27 stage」だ。

holo*27は、ホロライブと、これまで多くのホロライブメンバーにオリジナル楽曲を提供してきたボカロP・DECO*27さんがタッグを組んだ音楽プロジェクト。DECO*27さんが全面プロデュースを担当し、メンバーの「こんな曲がほしい」を実現するいつもの楽曲提供とは違う、新たな魅力を引き出していく。

今回の「holo*27 stage」も、DECO*27さんがプロデュースを担当。生バンドを迎えた臨場感たっぷりのARライブ形式でアルバム『holo*27 Originals Vol.1』と『holo*27 Covers Vol.1』の楽曲が演奏される、全体ライブで初の「クリエイターとのコラボステージ」が実現した。

【写真75枚】“ひろがるホロライブ”の音楽性「holo*27 stage」 文:杉山仁 編集:都築陵佑

目次

さくらみこ&兎田ぺこらの“ぺこみこ”コンビで開幕

まずは冒頭、DECO*27さんのロゴとホロライブプロダクションのロゴが登場。その2つがぐるぐる回りながらひとつになって「holo*27」のロゴに変わると、観客から大歓声が巻き起こる。

さくらみこさん&兎田ぺこらさんの「モッシュレース」

早速、さくらみこさんと兎田ぺこらさんのオリジナル曲「モッシュレース」でライブがスタート。この曲は制作段階からライブのオープニングが想定されていた楽曲で、互いに切磋琢磨するよきライバル感がテーマになっている。一面2人のイメージカラーのピンクと青のペンライトでいっぱいになった会場。疾走感抜群のメロコアサウンドと、2人で対になる様子も楽しい息の合ったダンス&パフォーマンスで観客を湧かせていった。 

以降は、歌唱メンバーとのシナジーが感じられるDECO*27さんのカバー曲の数々へ。魔界の天才ヴァンパイア・夜空メルさんと悪魔の保健医・癒月ちょこさんのユニット・メルティキッスによる「ヴァンパイア」ではステージに火柱が吹き上がり、お菓子の国の姫である姫森ルーナさんの「シンデレラ」では可愛さ全振りの歌&ダンスでプリンセスらしい魅力を全開に。

大神ミオさん&博衣こよりさんの「アニマル」カバー

続く大神ミオさんと博衣こよりさんの「アニマル」は、けもみみコンビならではの振り付けをふんだんに盛り込みながら、ステージを両端まで縦横無尽に駆け回ってさらに会場を盛り上げていく。ボカロシーン屈指のヒット曲の数々が、選曲の妙でパズルのように各メンバーの個性と組み合わさり、まるで元々本人たちのオリジナル曲であったかのように楽しめるのが新鮮だった。

エレポップ、レゲエ、ジャズ……holo*27で広がる音楽性

中盤はオリジナル曲が続き、百鬼あやめさんはレトロなシンセ音とモダンなビートがひとつになったエレクトロ・ポップ「ビビビ」を披露。ゲーム『Minecraft』の実況配信から生まれた二次創作曲「どーっちどっちの歌」を彷彿とさせる歌詞の部分では、天秤の振り付けで「どっち?」と歌い、そのキュートさで会場を湧かせた。

がうる・ぐらさん&ハコス・ベールズさんの「Sweet Appetite」

一方、英語圏を中心に活動するホロライブEnglishがうる・ぐらさんとハコス・ベールズさんによる「Sweet Appetite」は、ENメンバーの中でも身長が低く、キュート&いたずらっぽい雰囲気の2人が、ちょっと背伸びをしたクールな歌&ダンスを披露。

続いて「幕張メッセー! 楽しんでるでござるかー?!」と風真いろはさんが登場し、holo*27版・湘南乃風と言えそうなレゲエポップ「夢嵐」を披露。高い身体能力を生かしたジャンプや天真爛漫な雰囲気がいかにも風真いろはさんらしい。

雪花ラミィさん&鷹嶺ルイさんの「Baby Don't Stop」

そして雪花ラミィさんと鷹嶺ルイさんによる「Baby Don't Stop」では、一転してビッグバンド風のきらびやかなジャズポップに。バイノーラルステレオマイク・KU100でのASMRをイメ―ジしたというサビ前の“甘い声を聞かせてほしい”というささやき声も含めて、大人な魅力が一気に広がっていく。

このように、holo*27のオリジナル曲は、それぞれがまったく異なるジャンルになっている。メンバーそれぞれだけでなく、ホロライブというグループ自体の音楽性をさらに広げていくような雰囲気がある。

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