2022年も残りわずか! クリスマス、そして年末年始の足音が近づいてきました。
年も押し迫ってきた今、KAI-YOUのメンバーが「本当に、今年2022年に買ってよかったもの」をピックアップして紹介します。
第1回となる今回は、ラッパー/ライター/編集の都築陵佑による「Air Pods」の紹介です。
しかし「Air Pods」を買ったのは、Apple社が売り文句として掲げる“魔法”のようなイヤホンだからではない。
おかしな話にも思えるが、音楽クリエイターやサウンドエンジニアをはじめ、音に携わっている人間にとって、いい音で再生できるオーディオ環境が必ずしも最適解であるとは限らない。
AKB48グループや坂道グループの総合プロデューサーとして知られる秋元康さんの「ヒット曲に大事なのは田舎の漁港のスピーカーから聞こえるかどうか」(外部リンク)という持論にも表れているように、多くの人が聴いているオーディオ環境を知ることもまた重要だからだ。
(余談だが、秋元康さんの持論は、2019年にASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんによって「今や漁港のスピーカーで音楽を聴いてる人はほとんどいないんですよ。鹿児島の漁港であっても、今の人はiPhoneにイヤホンで聴いてるから」と反論されている)。
だからこそ、わざと劣悪な再生環境を再現するプラグインを導入したり、スタジオの外に出てスマートフォンや車のスピーカーで再生してみたりと、音に携わる人間は様々なデバイスでサウンドチェックを行う。
……そういった理由から筆者は長らく、サウンドチェック用再生機器も兼ねてiPhoneの純正イヤホンだった「EarPods with 3.5 mm Headphone Plug」を愛用していた。
スマートフォンはAndroidなのに。断線しても、わざわざ同じイヤホンを買い換えて。
しかし、2020年10月に発売された「iPhone 12」から、Apple社は環境保護の一環として「EarPods」の付属を取りやめにした。それから約2年、少なからずiPhone付属の純正イヤホンで音楽を聴いている層は減っているだろう。
そこで、サウンドチェック用再生機器の補助的な役割を兼ねて、2021年のワイヤレスイヤホン市場において25.6%の支持率でトップを記録した(外部リンク)Apple社の「AirPods」を購入することに決めた。
2021年のアンケート調査(外部リンク)で1割強の人が使用していると回答するなど、ワイヤレスイヤホンはなかなか切り捨て難い数字にまでシェア率を伸ばしている。
一般に、ワイヤレスイヤホンは有線のイヤホンと比較して音質が劣化するとされている。「AirPods」も正直、最初は多少の違和感を覚えた(しかも「EarPods」と比較してである)。
しかし使い続けるうちに、そこまで気にならなくなってきている。コードという制約がなくなるといったメリットと音質などのデメリットを天秤にかけ、「AirPods」を選ぶ人がいることにも頷けた。
もちろん「多くの人が聴いているオーディオ環境」を知るのに「AirPods」があれば十分というわけではない。しかし、それを追い求めようとする努力の積み重ねが、よりより「音」を生み出すことにも繋がっていくと、筆者は信じている。
年も押し迫ってきた今、KAI-YOUのメンバーが「本当に、今年2022年に買ってよかったもの」をピックアップして紹介します。
第1回となる今回は、ラッパー/ライター/編集の都築陵佑による「Air Pods」の紹介です。
後藤正文「今の人はiPhoneにイヤホンで聴いてる」
2022年、初めてワイヤレス(無線)イヤホンを買った。「Air Pods(第3世代)」だ。しかし「Air Pods」を買ったのは、Apple社が売り文句として掲げる“魔法”のようなイヤホンだからではない。
おかしな話にも思えるが、音楽クリエイターやサウンドエンジニアをはじめ、音に携わっている人間にとって、いい音で再生できるオーディオ環境が必ずしも最適解であるとは限らない。
AKB48グループや坂道グループの総合プロデューサーとして知られる秋元康さんの「ヒット曲に大事なのは田舎の漁港のスピーカーから聞こえるかどうか」(外部リンク)という持論にも表れているように、多くの人が聴いているオーディオ環境を知ることもまた重要だからだ。
(余談だが、秋元康さんの持論は、2019年にASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんによって「今や漁港のスピーカーで音楽を聴いてる人はほとんどいないんですよ。鹿児島の漁港であっても、今の人はiPhoneにイヤホンで聴いてるから」と反論されている)。
だからこそ、わざと劣悪な再生環境を再現するプラグインを導入したり、スタジオの外に出てスマートフォンや車のスピーカーで再生してみたりと、音に携わる人間は様々なデバイスでサウンドチェックを行う。
……そういった理由から筆者は長らく、サウンドチェック用再生機器も兼ねてiPhoneの純正イヤホンだった「EarPods with 3.5 mm Headphone Plug」を愛用していた。
スマートフォンはAndroidなのに。断線しても、わざわざ同じイヤホンを買い換えて。
「EarPods」付属廃止から2年、より多くの人が聴いている再生環境を求めて
2022年5月発表の調査でメイン機種としての利用率が44.1%を占める(外部リンク)など、日本において圧倒的な人気を誇るApple社製のiPhone。しかし、2020年10月に発売された「iPhone 12」から、Apple社は環境保護の一環として「EarPods」の付属を取りやめにした。それから約2年、少なからずiPhone付属の純正イヤホンで音楽を聴いている層は減っているだろう。
そこで、サウンドチェック用再生機器の補助的な役割を兼ねて、2021年のワイヤレスイヤホン市場において25.6%の支持率でトップを記録した(外部リンク)Apple社の「AirPods」を購入することに決めた。
2021年のアンケート調査(外部リンク)で1割強の人が使用していると回答するなど、ワイヤレスイヤホンはなかなか切り捨て難い数字にまでシェア率を伸ばしている。
一般に、ワイヤレスイヤホンは有線のイヤホンと比較して音質が劣化するとされている。「AirPods」も正直、最初は多少の違和感を覚えた(しかも「EarPods」と比較してである)。
しかし使い続けるうちに、そこまで気にならなくなってきている。コードという制約がなくなるといったメリットと音質などのデメリットを天秤にかけ、「AirPods」を選ぶ人がいることにも頷けた。
もちろん「多くの人が聴いているオーディオ環境」を知るのに「AirPods」があれば十分というわけではない。しかし、それを追い求めようとする努力の積み重ねが、よりより「音」を生み出すことにも繋がっていくと、筆者は信じている。
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