少年隊「ABC」をサンプリングした嵐「a Day in Our Life」
「a Day in Our Life」は、2002年2月6日嵐がプライベートレーベル(※当時)・J Stormに移籍して初めてリリースされた7thシングル表題曲。ドラマ『木更津キャッツアイ』(TBS系)の主題歌だった。作詞・作曲・編曲は、スケボーキング(SBK)のSHUNさん、SYUYAさん。
ミクスチャー・ロックバンドによって提供された「a Day in Our Life」のトラックには、ある“先輩”ジャニーズタレントの楽曲がサンプリングされて使用されている。
それが少年隊の7thシングル表題曲「ABC」だ。
少年隊から嵐へ ヒップホップならではの“継承”
「a Day in Our Life」は、2008年12月25日に放送されたTBSラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』の「音楽ファンに捧ぐ!食わず嫌いのための“嵐”特集!」でも紹介。パーソナリティをつとめるRHYMESTER・宇多丸さんは、「ジャニーズ・クラシック的な昔の名曲からサンプリングしてつくれないかというアイデアがあった」ことを、SBKのベーシスト・MASHさんから聞いたことを明かしている。
温故知新。先達に敬意を払い、踏襲して、新たなものをつくり出すサンプリングという行為。そんなヒップホップならではの手法で、ジャニーズの継承文化が示されている。
「マスカレード」「日本よいとこ摩訶不思議」…少年隊と嵐の繋がり
少年隊から嵐への継承は、「a Day in Our Life」だけに止まらない。2015年10月21日にリリースされた14thオリジナル・アルバム『Japonism』でも行われている。Disc1の13曲目「マスカレード」は、1985年に発売された少年隊のデビューシングル「仮面舞踏会」を編曲した船山基紀さんが編曲を担当。その他にも、「“かりそめの一夜”や“I want you”など、『仮面舞踏会』を彷彿とさせる要素が詰まっている」と、『Japonism』よいとこ盤のボーナストラック「アラジャポ・トーク」で嵐のメンバーが語っていた。
同じくよいとこ盤には、嵐による「仮面舞踏会」のカップリング曲「日本よいとこ摩訶不思議」のカバーも収録。この楽曲の作詞・作曲は、少年隊のさらに先輩である野村義男さん。
ライブツアー「ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism」で披露された際には、少年隊の東山紀之さんのサプライズ出演も果たしている。 少年隊から嵐へ、嵐から後輩グループへ。ジャニーズイズムの継承はこれからも続く。
「時代をつなぐジャニーズシャッフルメドレー」歌唱楽曲&メンバー一覧
田原俊彦「抱きしめてTONIGHT」
山田涼介(Hey! Say! JUMP)、岸優太(King & Prince)、岩本照(Snow Man)
近藤真彦「ギンギラギンにさりげなく」
村上信五(関ジャニ∞)、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、向井康二(Snow Man)、藤原丈一郎(なにわ男子)
少年隊「仮面舞踏会」
髙橋海人(King & Prince)、ジェシー(SixTONES)、大橋和也(なにわ男子)
光GENJI「ガラスの十代」
ラウール(Snow Man)、道枝駿佑(なにわ男子)
男闘呼組「DAYBREAK」
増田貴久(NEWS)、安田章大(関ジャニ∞)、髙木雄也(Hey! Say! JUMP)、森本慎太郎(SixTONES)
SMAP「夜空ノムコウ」
小山慶一郎(NEWS)、大倉忠義(関ジャニ∞)、薮宏太(Hey! Say! JUMP)、田中樹(SixTONES)、渡辺翔太(Snow Man)
TOKIO「AMBITIOUS JAPAN!」
加藤シゲアキ(NEWS)、横山裕(関ジャニ∞)、中島裕翔(Hey! Say! JUMP)、神宮寺勇太(King & Prince)、深澤辰哉(Snow Man)
V6「愛なんだ」
丸山隆平(関ジャニ∞)、伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)、阿部亮平(Snow Man)、佐久間大介(Snow Man)、大西流星(なにわ男子)
KinKi Kids「硝子の少年」
亀梨和也(KAT-TUN)、京本大我(SixTONES)
嵐「A・RA・SHI」
上田竜也(KAT-TUN)、知念侑李(Hey! Say! JUMP)、髙地優吾(SixTONES)、西畑大吾(なにわ男子)/長尾謙杜(なにわ男子)
タッキー&翼「Venus」
平野紫耀(King & Prince)/松村北斗(SixTONES)/宮舘涼太(Snow Man)/高橋恭平(なにわ男子)
修二と彰「青春アミーゴ」
永瀬廉(King & Prince)/目黒蓮(Snow Man)
Turning up with the J-Pop
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連載
日本男性アイドルの代表的存在であるジャニーズ。 テレビ、舞台、雑誌、ラジオ、そしてインターネットと、メディアを越境して活躍する彼らもまたポップな存在だ。 彼らをポップたらしめているものは何か? その魅力を紐解く。
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