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東大の人気講義「ボカロ音楽論」書籍化 鍵は“アンチ・セクシュアル”

東大の人気講義「ボカロ音楽論」書籍化 鍵は“アンチ・セクシュアル”

『東京大学「ボーカロイド音楽論」講義』

東京大学教養学部で開講されている「ボーカロイド音楽論」が、『東京大学「ボーカロイド音楽論」講義』として文藝春秋から書籍化される。発売日は7月13日(水)。

講師はボカロPであり、音楽評論家でもある鮎川ぱてさん。カバーイラストはイラストレーターのアボガド6さんが担当している。

帯コメントは、かつてボーカロイド音楽論の受講生だったというクイズ集団・QuizKnock河村拓哉さんとこうちゃんさんから寄せられている。

また、240曲におよぶボカロ曲のレビューも掲載

キーワードは「アンチ・セクシュアル」

「ボーカロイド音楽論」は、2016年から駒場の東京大学教養学部で開講されている人気講義。

毎年初回の授業は東大生数百人が受講、オンラインでの同時中継では1000人を超える視聴者が聴講することもあるという。 ボーカロイド音楽に対して、ジェンダー論、精神分析、記号論的なアプローチから批評するというもので、鮎川ぱてさんはこの講義において「アンチ・セクシュアル」を一つの大きなテーマに立てている。

KAI-YOU Premiumでのインタビューでも、歌唱における身体性の不在がボーカロイド音楽における特徴で、それが、例えばwowakaさんの「裏表ラバーズ」やてにをはさんの「ヴィラン」、すりぃさんの「テレキャスタービーボーイ」といった、鮎川ぱてさんが挙げた「アンチ・ラブソング」的な系譜を生み出す理由につながっていくのではないかという仮説を立てている。
wowaka 『裏表ラバーズ』feat. 初音ミク / wowaka - Ura-Omote Lovers (Official Video) ft. Hatsune Miku
ヴィラン / flower・てにをは (villain/ flower・teniwoha)

ボーカロイドを入り口とした最先端の文化論

書籍『東京大学「ボーカロイド音楽論」講義』は、そうした表象文化論的観点からボカロについて考えるうちに、批評的アプローチや哲学といったものを体得することにつながっていく。

「2020年代の教養」のすべてがこの1冊にある──

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