マッチョ、サイコパス、軍人、霊能力者…殺人犯は誰だ?
最後に遊んだのは、TRPGや殺人事件を追うゲーム「マーダーミステリー」を数多く手がける「グループSNE」が制作した、マーダ―ミステリーをモチーフとしたボードゲーム『そういうお前はどうなんだ』。このゲームでは、それぞれにキャラクターの設定や探られたくない秘密のカードが配られ、お互いに「そういうあなたの方こそ怪しいじゃないですか!」と疑い合います。このゲームが「マーダ―ミステリー」と違うのは、シナリオが存在していないという点。
被害者の設定や事件の簡単な描写はカードを引いて決めるものの、誰が犯人かは決まっておらず、暴かれた自分の秘密に適切な言い訳ができなかった人が犯人に仕立て上げられます。
今回は、カードを引いた結果「マッチョな」館の主という設定のノリアキさんの館で起きた殺人事件という設定に。 筆者は元軍人の探偵、ゆがみんさんは霊能力者、motoshiさんはサイコパスの芸術家になりました。
開始した時点では「サイコパスの芸術家」が圧倒的に怪しく見えますが、motoshiさんは「信仰の域にまで達するほどの被害者への狂信的な愛」などのカードを「私はサイコパスなんですよ!? そりゃあ愛も狂信的ですよ!」と力強く肯定することで、逆に攻めづらくなるというパワープレイを魅せます。
その後、ノリアキさんが「夜中にお香を焚いて奇行を行っている」というカードをまくられるも、顔色一つ変えず「実はこれ、密かに入手した最新の筋トレ法で…他のボディビルダーに差を付けたいんですよ」と言ってのけ、実況者の貫禄を見せつけました。
最終的には、事件当日の被害者の行動として引いたカードの「青ざめた顔で館から出ていく」という描写とピッタリ合致する「夜中にどこかに出て行っていた」というカードを引いてしまった筆者が「かつて戦場で戦った男から果たし状を渡され、夜中に決闘をしていた。そいつのことはボコボコにしたが、今回の事件とは関係ない。」と言い訳をするも、流石に一番怪しかったということで犯人に。
エンディングを決めるべく、事件の結末が書かれたカードを引くと、「爆弾魔」というエンディングに。館の主人であるノリアキさんを道連れに筆者が体中にまいたダイナマイトに火をつけ自爆するという結末になりました。 最終的に、1時間ほど一緒に楽しくボードゲームで遊ぶことができました。
今回、持ち込んだものの時間的に遊べなかった、巨大企業となって火星を開拓する『テラフォーミング・マーズ』なども紹介すると、ノリアキさんからも「それ絶対面白いじゃないですか! 今度チャンスがあったらデカめのゲームもやってみたいですね」と興味をもってくれました。
「C4 LAN GARAGE #1」は、自身のPCやゲームハードを持ち込み、自由に遊んだり、他人のプレイを見たり、交流をすることができるイベント。
即売会のようなイベントとも違う、全員がプレイヤーであり、観客でもあるという独特な空気感が楽しめます。イベントの最後には次回が8月に静岡で開催されることも発表されたので、次回も無事開催されてほしいものです。
ボードゲーム、最高
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連載
古くからある遊びでありながら、扱うテーマやプラットフォームを現代に適応させ、今なおポップに親しまれ続けているゲーム達を遊びながら紹介していく連載。
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