ブラフで駆け引き『小早川』
続いて遊んだのが、人気メーカー・オインクゲームズの『小早川』。1から15までの数字が書かれたカードから1枚が配られ、手札から出したカードの数字が一番大きい人が勝ち、というシンプルなゲーム。しかし、このゲームが一筋縄ではいかないのが、中立のカード「小早川」の存在。
「小早川」は出されたカードの中で一番数の小さいカードの味方をするため、全員がどちらか一度ずつ行える「手札の引き直し」と「小早川の引き直し」を駆使し、自分に有利な状況をつくり上げ、ブラフを噛ませて勝ちを狙う奥深いゲームになっています。 全員にチップ4枚が配られ、全7ラウンドを戦っていくのですが、ゲームが始まると、「小早川」としてめくられたのはなんと上位のカードである「13」。
ノリアキさんがそのラウンドからは降りることを宣言すると、その他の3人は「いやぁ~、ねぇ…」などと口では手札がよくなさそうなことを言いつつも、3人とも勝負に。
カードをオープンすると、motoshiさんが「2」、ゆがみんさんが「3」、筆者が「4」という好カード。最弱の座をmotoshiさんが勝ち取り、「13」を味方に付け、ラウンドを取りました。
ゲームが進行していくと、さすがノリアキさん、早くもゲームへの高い適応力を見せ、「小早川」としては心もとない「4」が出ている際に、一見勝てそうに見える「13」をあえて捨ててみせます。
この時ノリアキさんが手札に残したのは、そのままでは価値輝確率の低い「7」だったのですが、あえて強い方を捨てることで「最強の15などを持っていて、多少小早川でプラスされても負けない自信がある」というブラフを仕掛け、次のプレイヤー(筆者)が小早川をより強いものに更新するか、少なくとも味方に付けられるよう手札をより弱いカードにするよう仕向けてきます。 ゲーム所有者で何度も遊んでいるくせにまんまとこのブラフに引っかかった筆者は、「15を倒せるくらい強い小早川にしないと!」と、まんまと小早川を引き直し。
そのラウンドは結局、カードのめぐり合わせでmotoshiさんが勝者となるも、筆者はノリアキさんに戦慄せずにはいられませんでした。
その後動揺からか元々の実力か、ツキも引き寄せられなければブラフも仕掛けられず、最終ラウンド1つ手前にして「この手札と心中ですわ!」と宣言し筆者はあっさり敗北。手持ちのチップが尽きて飛んでしまい、見ていることしかできなくなってしまいました。 きたる最終ラウンドでは、ゆがみんさんが勝利を引き寄せるも、ゲーム全体を通して勝ちを拾っていたmotoshiさんが総合勝者となりました。
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連載
古くからある遊びでありながら、扱うテーマやプラットフォームを現代に適応させ、今なおポップに親しまれ続けているゲーム達を遊びながら紹介していく連載。
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