メタバースプラットフォーム・clusterが主催する、VRワールドの制作コンテスト「ClusterGAMEJAM 2022 in SPRING」にて、総合大賞を獲得したチームが受賞を辞退したことが発表された。
同コンテストにて大賞を受賞していたチームに対しては、使用した素材の中に既存のモデルを無断で流用したものが含まれているのではないかとの指摘が挙がっている。
該当チームのモデリング担当者からは「著作権違反の認識なく、海外サイトで入手したモデルを使用していたので辞退したい」との申し出があったという。
clusterは、総合大賞の再選定は行わず、コンテストの大賞賞金については部門大賞を受賞した10チームに均等に配分するとしている(外部リンク)。
総合大賞受賞チームには50万円の賞金が出るほか、「アート部門」「アスレチック部門」などの部門ごとの大賞に対しては、協賛企業が提供する景品が贈呈される。
総合大賞を受賞したのは、チーム「深き✟業✟を背負った幕末地獄四天王」によるレースゲームが体感的に遊べるワールド「首都高∞INFINITY」。
上記の指摘や受賞辞退もあってか、現在、ワールド「首都高∞INFINITY」は非公開となっている。
その人気を支えているのは、ワールドやアバターの制作を行うクリエイター、そしてそれらを用いてイベントを開催したりコミュニケーションを行うユーザーたちの営みだ。 しかし、現状では何らかの既存のコンテンツから無断でデータを流用しているものや、キャラクターデザインなどのIPやコンテンツの権利侵害が疑われるような海賊版アバターを使うユーザーも存在。
今回の「ClusterGAMEJAM 2022 in SPRING」で起きてしまったように、あるコンテンツのデータが違法に流用・リッピングされているものだった場合、元の作品を知らない人間がそれを判別することは非常に難しいだろう。
サービス運営者としても、アップロードされたデータが、ゲームなどの無数にあるコンテンツの権利を侵害していないか判別することは不可能に近い。
そういった状況に対し、VRChat(外部リンク)もcluster(外部リンク)も利用規約中に第三者の知的財産権の侵害を禁じる旨や、ユーザーの投稿したコンテンツに対して生じる問題の責任を負わない旨を明記している。
VRSNSが違法なコンテンツのアップロードも意に介さないアンダーグラウンドな場となるのか、クリエイターや著作者の権利を尊重するクリーンな場なっていくのかは、今後のユーザーたちのモラルに委ねられている。
同コンテストにて大賞を受賞していたチームに対しては、使用した素材の中に既存のモデルを無断で流用したものが含まれているのではないかとの指摘が挙がっている。
該当チームのモデリング担当者からは「著作権違反の認識なく、海外サイトで入手したモデルを使用していたので辞退したい」との申し出があったという。
clusterは、総合大賞の再選定は行わず、コンテストの大賞賞金については部門大賞を受賞した10チームに均等に配分するとしている(外部リンク)。
大賞作にレースゲームのデータ流用が発覚
「ClusterGAMEJAM 2022 in SPRING」は、スマートフォンやPC、チームや個人を問わずに参加できる、48時間という制限時間の中で制作されたワールドのクオリティを競うコンテスト。総合大賞受賞チームには50万円の賞金が出るほか、「アート部門」「アスレチック部門」などの部門ごとの大賞に対しては、協賛企業が提供する景品が贈呈される。
総合大賞を受賞したのは、チーム「深き✟業✟を背負った幕末地獄四天王」によるレースゲームが体感的に遊べるワールド「首都高∞INFINITY」。
同ワールドで使用されていた3Dモデルには、レースゲーム『Assetto Corsa』における、ユーザーが制作した東京の首都高速道路を再現したModのコースや、レースゲーム「首都高バトル」シリーズ「湾岸ミッドナイト」シリーズのモデルが無断で使用されたModのコースとの類似点が見られ、データを流用したのではないかと指摘する声が挙がっていた。いよいよ総合大賞の発表です!!!
— cluster公式∞ (@cluster_jp) March 26, 2022
総合大賞はチーム「深き✟業✟を背負った幕末地獄四天王」さんの「首都高∞INFINITY」です!おめでとうございます!🎉#ClusterGAMEJAMhttps://t.co/tV2GNJQZB6 pic.twitter.com/tIO7IytQ4J
上記の指摘や受賞辞退もあってか、現在、ワールド「首都高∞INFINITY」は非公開となっている。
VRSNS、メタバースの盛り上がりと問われるモラル
世間的な注目度もあり、「VRVhat」や「cluster」などのVRSNS・メタバースは盛り上がりを見せている。その人気を支えているのは、ワールドやアバターの制作を行うクリエイター、そしてそれらを用いてイベントを開催したりコミュニケーションを行うユーザーたちの営みだ。 しかし、現状では何らかの既存のコンテンツから無断でデータを流用しているものや、キャラクターデザインなどのIPやコンテンツの権利侵害が疑われるような海賊版アバターを使うユーザーも存在。
今回の「ClusterGAMEJAM 2022 in SPRING」で起きてしまったように、あるコンテンツのデータが違法に流用・リッピングされているものだった場合、元の作品を知らない人間がそれを判別することは非常に難しいだろう。
サービス運営者としても、アップロードされたデータが、ゲームなどの無数にあるコンテンツの権利を侵害していないか判別することは不可能に近い。
そういった状況に対し、VRChat(外部リンク)もcluster(外部リンク)も利用規約中に第三者の知的財産権の侵害を禁じる旨や、ユーザーの投稿したコンテンツに対して生じる問題の責任を負わない旨を明記している。
VRSNSが違法なコンテンツのアップロードも意に介さないアンダーグラウンドな場となるのか、クリエイターや著作者の権利を尊重するクリーンな場なっていくのかは、今後のユーザーたちのモラルに委ねられている。
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