Twitch配信者がBAN対策で「ADHD」タグを乱用 背景に真偽不明の“抜け道”

Twitch配信者がBAN対策で「ADHD」タグを乱用 背景に真偽不明の“抜け道”
Twitch配信者がBAN対策で「ADHD」タグを乱用 背景に真偽不明の“抜け道”

Photo by Tanner Boriack on Unsplash

POPなポイントを3行で

  • Twitch配信者のタグが大荒れ
  • BANを逃れるために障がい者タグを利用
  • ポリコレ配慮で過剰すぎる? BAN基準
ゲーム配信プラットフォーム・Twitchにおける配信者の「ADHD」タグの乱用(「ADHDシールド」とも呼ばれる)が物議を醸している。

ポリコレ配慮が進むTwitch

Twitch/画像はTwitch Blogより

近年、社会における様々な物事に対して、ポリティカル・コレクトネス(通称・ポリコレ)という観点からの議論が紛糾している。

ポリティカル・コレクトネス(Political Correctness)は、直訳すると「政治的妥当性」「政治的公正」などを意味し、言動や表現に差別・偏見をなくすべきという立場などを指す。

Twitchも2020年6月に嫌がらせやヘイト行為を自浄することを表明(外部リンク)。差別的な発言をした配信者たちを厳しく取り締まった。例として、第45代アメリカ大統領であるドナルド・トランプさんのヘイト発言による一時的なBAN(利用停止措置)などが挙げられる。

同年12月にコミュニティガイドラインの「ヘイト関連行為および嫌がらせ行為」を改訂し、2021年1月より施行。「一部の社会規範よりも厳しい」と自ら紹介するほど、ヘイト行為や嫌がらせ行為に対してより厳正な態度で対処するようになった。

また、2021年9月には、一部配信者たちによって「Hate raids(ヘイト・レイド)」という問題に対するボイコット運動「#ADayOffTwitch」が巻き起こる。Twitchの運営にさらなるヘイト対策を要求する運動が行われた。

一連の流れの中では、はんじょうさんなど有名配信者もTwitchでBAN処分を受け大きな話題となった。

しかし最近になって、以前の自由に発言できる空間を求めた配信者らによって、BANを回避できる抜け道が発見されたという。

真偽不明なBANの抜け道「ADHD」タグ

Twitchのタグ機能/画像はblog.twitch.tvより

Twitchには、配信者が独自にジャンルを設定できる「タグ機能」が実装されている。

これは視聴者が興味のある配信を探す一助となるほか、配信カテゴリーよりもさらに詳しくライブ配信の内容を説明するために使用される。

例えば「日本語」「英語」といった言語のタグや、「PS4」や「PC」といったゲームプラットフォームを示すものなど、多種多様なタグが存在する。

今回問題となったのは「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」をはじめとした、配信者の持つ障がいを示すタグ

このタグを設定すると、仮に放送で差別的な発言を行った人物だったとしても、BANより一段軽い警告処分で済まされるという真偽不明の情報だ。

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2件のコメント

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匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:5127)

そもそもADHDタグをつける条件は配信者の症状に限定されてるの?

匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:5096)

はんじょうがタグつけるのを毎回忘れる話が皮肉効いてて好き