話題沸騰の配信サイト「Kick」って何? その“収益性の高さ”は業界を変革するか

話題沸騰の配信サイト「Kick」って何? その“収益性の高さ”は業界を変革するか
話題沸騰の配信サイト「Kick」って何? その“収益性の高さ”は業界を変革するか

ライブ配信プラットフォーム「Kick」/画像はKickトップページのスクリーンショット

数多のストリーマーやVTuberたちが日々行っているライブ配信。

その大半はYouTubeやTwitch、あるいはTikTokなどの有名SNSで実施されていますが、最近話題を集めている新興ライブ配信プラットフォームをご存知でしょうか?

その名前は「Kick」。大手配信者がアカウントを開設したり、配信上で言及したりするなど、その存在は無視できない規模感になっています。

一体、どのような配信サイトで、どんな理由で注目が集まっているのでしょうか。キーワードは「収益構造」です。

収益性の高さでストリーマーを集める「Kick」 手数料は5%だけ

Kickは、2022年に運営開始した、Kick Streaming Pty Ltdが運営するライブ配信プラットフォーム。視聴方法や配信方法などは、Twitchなどと似た感覚で、基本無料で利用することができます。

2022年スタートと、配信サイトとしては後発のKickが最近になって注目を集めている理由、それは配信者サイドの収益率の高さ

多くのライブ配信プラットフォームでは、スーパーチャットなどの投げ銭、メンバーシップやサブスクライブなどの月額課金が配信者の手に渡る前に、数十%ほど手数料として差し引かれます。

しかし、Kick側が徴収する手数料は5%。このほか、Kickでは配信ごとに収益を保障する成果報酬型プログラム「KICKクリエイターインセンティブプログラム」(外部リンク)も用意されています。

こうしたKickの動きに対抗するため、2023年にTwitch側も手数料を引き下げたと見られています。

コレコレがKickで配信、関優太らも言及 国内でも注目される「Kick」

配信者側にメリットの大きい収益構造で、2023年には英語圏の人気ストリーマー・xQcさんなどと契約して話題になったKick。

国内でも最近、暴露配信で知られる配信者のコレコレさんがKickでライブ配信を実施。

ZETA DIVISION所属の関優太さんなどが言及し改めて注目を集めています。

配信サイト「Kick」に関優太が言及した配信

収益性の高さで注目を集めた配信サイトは過去にも

Kickのような配信者側に金銭的なメリットを提示する手法で話題を集めた配信サイトとしては、2024年にサービスを終了したMildom(ミルダム)が挙げられます。

Mildomでは、HIKAKINさんも、2020年ごろにはライブ配信を実施。ストリーマーのスタンミさんも、月500万円以上の金額で契約を持ちかけられたと配信で明かしていました。

プロゲーミングチーム・RIDDLEのオーナーであるボドカさんも配信でKickに言及。

ボドカさんはKickが提示している金額を「Mildomとは比べ物にならないくらい」と表現。リスナーから投稿された「海外配信者に10億(単位は不明)でオファーが来た」というコメントにも「それくらい払ってるんじゃない?」と答えています。

配信サイト「Kick」についてボドカさんが言及した動画

一方Kickについては、出資者が日本をはじめ違法とされている国も多いオンラインカジノ「Stake」の設立者であることから、配信者やそのスポンサーに与えるレピュテーションリスク(企業の信用やブランドが毀損されるリスク)などを懸念する声もあがっています。

話題を集めるKickに、大手ストリーマーやVTuberたちは移籍するのか。Twitchなど他の配信サイトの収益構造に変化は訪れるのか。これからの動向にも注視が必要です。

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1件のコメント

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匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:12119)

おえちゃんや緑に一切触れないのは偏ってると感じてしまう。ZETAに頼まれて記事書いたのかな?