にじさんじ所属のバーチャルライバー(バーチャルYouTuber)・葛葉さんが誕生日である11月10日、自身初となるバースデーソロイベント「Scarlet Invitation(スカーレット・インビテーション)」を開催した。
Zepp Hanedaで開催された本公演では、ファンが赤のドレスコードを身にまとい、会場全体を優雅に彩った。現地では、不破湊さんと百花繚乱さんの直前放送と現地レポートが実施され、ニコニコ生放送でも同時配信された。
葛葉さんと言えば、にじさんじ所属のバーチャルライバーとして、そして男性VTuber史上初となるYouTube登録者数100万人突破が記憶に新しい。ほかにも、HIKAKINさんとのコラボや「KING」の歌ってみたが2800万再生を突破するなど、2021年は葛葉さんにとって飛躍の年と言っても過言ではない。
何事にもストイックで、全力で楽しむ姿と感謝の気持ちを忘れないエンターテイナー全開の葛葉さんらしいバースデーイベントの様子をお届けする。
取材・文:森山ド・ロ 編集:恩田雄多
【画像15枚】葛葉バースデーイベントの写真ギャラリー
「アカシア」の癒されるようなステージングの余韻も冷めやまぬまま、2曲目「曇天」が流れはじめる。大音量のバンドサウンドが鳴り響くステージで、「俺、今めちゃめちゃ緊張してるけど盛り上がっていくぜ! よろしく!」と煽りを見せていく。
アップテンポの楽曲に、赤のペンライトが盛大に揺れ動く光景が印象的で、葛葉さんも楽曲に合わせてステージ上を駆け巡り、力強いパフォーマンスで会場内を盛り上げていた。 後のMCパートで「なんでジャージでステージ上ずっと立ってんだろって俺自身が一番謎に思ってたんだよね」と語ったように、3曲目「V.I.P」では、今回のイベントで公開されたキービジュアルの衣装に早変わり。葛葉さん自身も黒と赤が印象的なドレス姿となって、会場との一体感がより一層強まったのを感じた。
開幕3曲を連続で歌い切った後は、この日1回目のMCパートが行われた。衣装の紹介や楽曲の紹介を混ぜつつ、葛葉さんらしい軽快なトークで会場を盛り上げていく。真っ赤に染まった会場に驚きつつ、ARの説明では配信で視聴している人や会場に向けて手を振って呼びかけていた。
そして「KING」は、葛葉さん自身が語っていたように、アーティストとして彼を飛躍させた楽曲だ。ステージ中央に設置された椅子に座り、優雅なたたずまいで歌い上げる。続けて「KING」について「ライブのステージで歌えるのは感慨深い」など、楽曲について語るMCパートが展開された。 開幕から盛り上がる楽曲をメインに披露されてきたが、ここから「サリシノハラ」「スパークル」としっとりした楽曲が並ぶ。「サリシノハラ」は、楽曲の雰囲気と葛葉さんの声が妙にマッチしていて、一度聞くだけで癖になってしまうほど、完成された世界観に驚かされた。そして「スパークル」は、優しく透き通った歌声が会場を優しく包み込む。
様々なジャンルの楽曲を丁寧に、そして自分なりの表現で魅せていく姿はまさに圧巻。前半パート最後の「SHAMROCK」では、葛葉さん自身もライブを楽しんでいるのがわかるような、元気がもらえる歌いっぷりを見せてくれた。
「葛葉思い出クイズ」では、これまでの活動を振り返りつつ、会場や配信を見ている人に協力を求めながら正解に辿り着く企画。簡単なものから、わかるかわからないかの絶妙な難易度の問題が出題され、微笑ましい時間が続いた。
票が割れる配信のアンケートにキレ散らかしたりと、いつもの雑談配信のような安心感を漂わせつつ、「体力向上リズムゲーム」では「虹色のPuddle」に合わせて鐘を鳴らすという、ひたすら動き回り疲弊していく葛葉さんを温かい目でみんなで見守る時間となった。 企画が終わった後は、スタッフからお祝いのケーキが登場するというサプライズが発生。本当に知らなかったようで、かなり動揺しながらも本気で喜ぶ姿が印象的だった。サプライズが終わると、葛葉さん初のオリジナル楽曲「コントレイル」が披露された。
伸びのある歌声と、キレのある振り付けで会場を一気にロックしていく。待ち望んだ瞬間と言わんばかりに、会場内のボルテージも急加速するように上がっていき、声はあげられないものの、会場全体が熱気に満ち溢れているのが鮮明に伝わってきた。
この日のライブで目の当たりにした、アーティストとしての葛葉さんの飛躍に興奮する会場。そんなファンの様子をうかがいながら「成長を見ていてほしい」と語り、「遠くに行くわけじゃない」と自身の祝い事であってもファンを安心させる言葉を真っ先に投げかける姿が印象的だった。 葛葉さんがVTuberという枠を超えて愛される理由が詰まった瞬間だろう。「明日もスプラトゥーンするし……」としっかりオチをつけてくるところもさすがとしか言いようがない。
会場がまだどよめく中、「気持ちを込めるにはぴったりの曲」と語った「決意の朝に」「Sign」を続けて披露。メジャーデビューという新たな門出に立つ自分自身と、それを見守るファンに向けて最高の選曲だろう。様々な思いが会場を埋め尽くす中、それを全部歌声に乗せているかのようなパフォーマンスは圧巻だった。 そして最後の楽曲は「愛言葉II」。しっとりとした雰囲気を打ち破るようなポップチューンが会場に再び熱気を与える。そしてMCパートの「楽しかった!」という言葉が物語るように、最後の最後までとにかく楽しく歌い上げる姿が印象的で、初のソロイベントにもかかわらず疲れた素ぶりは一切見せなかった。
最後の楽曲を歌い終わった後は、「みんなありがとう!」と感謝の言葉を何度も何度も伝えていた。「足りるかな? 足りねえか!」と感謝しても感謝しきれないと思いをこぼしていたが、この感謝というキーワードが葛葉さんの真骨頂であり、いろいろな人から愛される要因となっている。これからアーティストとして、バーチャルライバーとして今後さらに飛躍していく姿をこれからも見守っていきたいと思わせるライブだった。
Zepp Hanedaで開催された本公演では、ファンが赤のドレスコードを身にまとい、会場全体を優雅に彩った。現地では、不破湊さんと百花繚乱さんの直前放送と現地レポートが実施され、ニコニコ生放送でも同時配信された。
葛葉さんと言えば、にじさんじ所属のバーチャルライバーとして、そして男性VTuber史上初となるYouTube登録者数100万人突破が記憶に新しい。ほかにも、HIKAKINさんとのコラボや「KING」の歌ってみたが2800万再生を突破するなど、2021年は葛葉さんにとって飛躍の年と言っても過言ではない。
何事にもストイックで、全力で楽しむ姿と感謝の気持ちを忘れないエンターテイナー全開の葛葉さんらしいバースデーイベントの様子をお届けする。
取材・文:森山ド・ロ 編集:恩田雄多
【画像15枚】葛葉バースデーイベントの写真ギャラリー
ジャージから紅の衣装へ、葛葉オンステージ
赤いドレスコードと赤のペンライトが禍々しく光る観客席、妖艶な映像と高揚感を煽るBGMを背景に、カウントダウンが行われ、いつものジャージ姿で葛葉さんが登場する。真っ先に観客席に向かって手を振る仕草を見せつつ、淡い青のスポットライトと1曲目「アカシア」の優しいイントロがこぼれ出すと、力強くも透き通るような葛葉さんの歌声が会場に鳴り響いた。「アカシア」の癒されるようなステージングの余韻も冷めやまぬまま、2曲目「曇天」が流れはじめる。大音量のバンドサウンドが鳴り響くステージで、「俺、今めちゃめちゃ緊張してるけど盛り上がっていくぜ! よろしく!」と煽りを見せていく。
アップテンポの楽曲に、赤のペンライトが盛大に揺れ動く光景が印象的で、葛葉さんも楽曲に合わせてステージ上を駆け巡り、力強いパフォーマンスで会場内を盛り上げていた。 後のMCパートで「なんでジャージでステージ上ずっと立ってんだろって俺自身が一番謎に思ってたんだよね」と語ったように、3曲目「V.I.P」では、今回のイベントで公開されたキービジュアルの衣装に早変わり。葛葉さん自身も黒と赤が印象的なドレス姿となって、会場との一体感がより一層強まったのを感じた。
開幕3曲を連続で歌い切った後は、この日1回目のMCパートが行われた。衣装の紹介や楽曲の紹介を混ぜつつ、葛葉さんらしい軽快なトークで会場を盛り上げていく。真っ赤に染まった会場に驚きつつ、ARの説明では配信で視聴している人や会場に向けて手を振って呼びかけていた。
代名詞「KING」を優雅に歌い上げる
1回目のMCパートが終わると「脳内革命ガール 2016ver.」「KING」を立て続けに披露。「脳内革命ガール 2016ver.」では、真っ赤なスポットライトが軽快にステージ上を暴れまわったり、階段に座りながら歌ったりと、様々なアクションで会場を盛り上げた。そして「KING」は、葛葉さん自身が語っていたように、アーティストとして彼を飛躍させた楽曲だ。ステージ中央に設置された椅子に座り、優雅なたたずまいで歌い上げる。続けて「KING」について「ライブのステージで歌えるのは感慨深い」など、楽曲について語るMCパートが展開された。 開幕から盛り上がる楽曲をメインに披露されてきたが、ここから「サリシノハラ」「スパークル」としっとりした楽曲が並ぶ。「サリシノハラ」は、楽曲の雰囲気と葛葉さんの声が妙にマッチしていて、一度聞くだけで癖になってしまうほど、完成された世界観に驚かされた。そして「スパークル」は、優しく透き通った歌声が会場を優しく包み込む。
様々なジャンルの楽曲を丁寧に、そして自分なりの表現で魅せていく姿はまさに圧巻。前半パート最後の「SHAMROCK」では、葛葉さん自身もライブを楽しんでいるのがわかるような、元気がもらえる歌いっぷりを見せてくれた。
アンケートにキレ散らかしての「コントレイル」
後半パートでは、会場と配信を見ている人と一緒に挑戦する「葛葉思い出クイズ」と「体力向上リズムゲーム」が開催された。「葛葉思い出クイズ」では、これまでの活動を振り返りつつ、会場や配信を見ている人に協力を求めながら正解に辿り着く企画。簡単なものから、わかるかわからないかの絶妙な難易度の問題が出題され、微笑ましい時間が続いた。
票が割れる配信のアンケートにキレ散らかしたりと、いつもの雑談配信のような安心感を漂わせつつ、「体力向上リズムゲーム」では「虹色のPuddle」に合わせて鐘を鳴らすという、ひたすら動き回り疲弊していく葛葉さんを温かい目でみんなで見守る時間となった。 企画が終わった後は、スタッフからお祝いのケーキが登場するというサプライズが発生。本当に知らなかったようで、かなり動揺しながらも本気で喜ぶ姿が印象的だった。サプライズが終わると、葛葉さん初のオリジナル楽曲「コントレイル」が披露された。
伸びのある歌声と、キレのある振り付けで会場を一気にロックしていく。待ち望んだ瞬間と言わんばかりに、会場内のボルテージも急加速するように上がっていき、声はあげられないものの、会場全体が熱気に満ち溢れているのが鮮明に伝わってきた。
葛葉メジャーという新境地へ「ありがとう!」の言葉繰り返す
「コントレイル」披露後、この日最大のサプライズが起きる。ユニバーサルミュージック内レーベル・Virgin Musicよりメジャーデビューが決定、さらに2022年3月9日(水)に1st MINI ALBUM『Sweet Bite』の発売が発表された。この日のライブで目の当たりにした、アーティストとしての葛葉さんの飛躍に興奮する会場。そんなファンの様子をうかがいながら「成長を見ていてほしい」と語り、「遠くに行くわけじゃない」と自身の祝い事であってもファンを安心させる言葉を真っ先に投げかける姿が印象的だった。 葛葉さんがVTuberという枠を超えて愛される理由が詰まった瞬間だろう。「明日もスプラトゥーンするし……」としっかりオチをつけてくるところもさすがとしか言いようがない。
会場がまだどよめく中、「気持ちを込めるにはぴったりの曲」と語った「決意の朝に」「Sign」を続けて披露。メジャーデビューという新たな門出に立つ自分自身と、それを見守るファンに向けて最高の選曲だろう。様々な思いが会場を埋め尽くす中、それを全部歌声に乗せているかのようなパフォーマンスは圧巻だった。 そして最後の楽曲は「愛言葉II」。しっとりとした雰囲気を打ち破るようなポップチューンが会場に再び熱気を与える。そしてMCパートの「楽しかった!」という言葉が物語るように、最後の最後までとにかく楽しく歌い上げる姿が印象的で、初のソロイベントにもかかわらず疲れた素ぶりは一切見せなかった。
最後の楽曲を歌い終わった後は、「みんなありがとう!」と感謝の言葉を何度も何度も伝えていた。「足りるかな? 足りねえか!」と感謝しても感謝しきれないと思いをこぼしていたが、この感謝というキーワードが葛葉さんの真骨頂であり、いろいろな人から愛される要因となっている。これからアーティストとして、バーチャルライバーとして今後さらに飛躍していく姿をこれからも見守っていきたいと思わせるライブだった。
もっと知りたい葛葉さん
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イベント情報
Kuzuha Birthday Event「Scarlet Invitation」
- 日時
- 2021年 11月10日(水)OPEN = 17:00 / START = 18:00
- 場所
- Zepp Haneda
- 有料配信ページ
- https://live.nicovideo.jp/watch/lv333582495
- ※2021年11月23日(火)23:59まで視聴可能
- セットリスト
- OP:OP映像
- M01:アカシア
- M02:曇天
- M03:V.I.P
- MC
- M04:脳内革命ガール2016Ver.
- M05:KING
- MC
- M06:サリシノハラ
- M07:スパークル
- MC
- M08:SHAMROCK
- MC
- バラエティ:クイズ
- バラエティ:音ゲー
- MC
- M09:コントレイル
- MC
- M10:決意の朝に
- M11:Sign
- MC
- M12:愛言葉Ⅱ
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