これは強い! “グラードン羽織り“が雨雲も吹き飛ばすかっこよさ

これは強い! “グラードン羽織り“が雨雲も吹き飛ばすかっこよさ
これは強い! “グラードン羽織り“が雨雲も吹き飛ばすかっこよさ

「グラードンの羽織り」/画像はすべてみさまるさんの提供

POPなポイントを3行で

  • かっこよすぎる「グラードンの羽織り」
  • カイオーガとレックウザの羽織も!
  • ポケモンを研究したこだわりのデザイン
「高熱で水を蒸発させて大地を広げた」と言われる伝説のポケモン・グラードン

そのグラードンを刺繍した羽織が、梅雨の雨雲やジメジメも吹っ飛ばすようなかっこよさです。

そのデザインと着こなしから、「ジムリーダーやんけ」「マグマ団幹部にいそう」などという声も上がっている「グラードンの羽織」をご紹介します。

【画像】「グラードンの羽織」制作過程(全10枚)

雨を退け晴れをもたらす!? グラードンの羽織

「グラードンの羽織り」刺繍部分

この「グラードンの羽織」を手がけたのは着物の制作しているみさまるさん。

グラードンの刺繍部分はすべて、みさまるさんによる手縫いで仕立てられています。

よく見ると、肩から袖にかけてもグラードンっぽい模様があり、和服の上に羽織れば圧巻のかっこよさです。

モンスターボールが素晴らしい相性です

グラードンは「雨雲を吹き払い、光と熱で水を蒸発させ、大地を広げた」という逸話がある伝説のポケモン。

みさまるさんによると「偶然だろうけど、実際にこの羽織を着るとずっと降り続いてた雨が止んで雲ひとつない快晴になった…!」とのこと。

グラードンの羽織の制作過程

制作過程をうかがったところ、フェルト生地にチャコペンで模写後、刺繍して周りを切り取るそう。そして、着物の夏羽織につけて完成です。

この大きさの刺繍です、制作過程の写真で見る以上の相当な労力と時間がかかりそうですね。

大きな生地に下書きしていきます

色もどこに入れるかわかりやすくします

刺繍完成。この間にとんでもない労力がかかっているはずです

実は以前に、カイオーガの着物も手がけていたみさまるさんにインタビューをしていました。

その際には「強い上に天才なのではないかと思います」「(ゲーム内で)出来るだけダメージを与えたくなかった」など、溢れるカイオーガへの愛を並々ならぬ熱意で語ってくれました。 そんなグラードンの宿命のライバル・カイオーガの着物に加えて、レックウザの羽織まで制作しているポケモンと和服の猛者・みさまるさん。

レックウザは、「グラードンとカイオーガが戦うと地上に降りてくる」と語られている伝説のポケモンです。

ということで、ホウエン地方の伝説のポケモン3体を着物に勢揃いさせたみさまるさんにインタビューしました。

伝説のポケモン3体の制作者みさまるさんのインタビュー

みさまるさんのレジェンド刺繍一覧

──ホウエン地方伝説のポケモン3体のグラードン・カイオーガ・レックウザを完成させたことで、達成感や感じたことはありましたか。

みさまる 完成した3枚の羽織を並べた時、真っ先に感じたのは「やっぱり可愛いなぁ!!」「あぁ〜楽しかった〜」です。

約半年の制作期間中は毎日大好きなグラードン・カイオーガ・レックウザ3体のポケモンと着物に触れていました。刺繍を進めながらポケモンへの理解を深めるために、改めてポケモンのアニメと映画を見返すなど、とても充実した日々を送っていました。

あとはSNSに写真を載せると、いつも応援してくれるフォロワーやポケモンファンの方々が喜んでくれて本当に嬉しかったです。小さい頃から大好きなポケモンと着物を組み合わせた作品を自分でつくれたこと、国内外問わず多くの方に作品たちを見てもらえたことを誠に心嬉しく感じています。

──確かに、Twitterで国内外からの熱烈な反応がありましたね。それぞれのポケモンで丈や構図など異なりますが、意識した点はあるでしょうか。

みさまる 羽織の背面はいわば縦長のキャンバスなのですが、それぞれ三体のポケモンを出来るだけ大きく描きたいと考えました。

カイオーガは、横顔がちゃんと見えるアングルで「たきのぼり」のイメージで描きたかったので、少し縦長の構図に。グラードンは「絶対にルビーのパッケージのグラードンの構図でいく!」と決めていたので横に長く縦に短い刺繍になりました。

カイオーガの着物と羽織コーデ

レックウザの羽織コーデ

レックウザは、ゲーム内の「そらのはしら」で出会ったバトル画面時の丸い感じの構図にするか、思いっきり縦長にして巨大作品にするにするか悩みました。

ですが、レックウザが出演する『ポケモン・ザ・ムービーXY 光輪の超魔神 フーパ』、『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシス』を鑑賞して、やっぱりレックウザはデカくしないとな…と、謎の使命感から超縦長の構図にしました。

──レックウザの超縦長は原作リスペクトからだったんですね。フリルなどの装飾や刺繍など、それぞれポケモンごとにこだわった点を教えてください。

みさまる カイオーガの羽織の袖には白いフリルがついていますが、これはカイオーガの爪・ヒレを表現しています。

グラードンもレックウザもカイオーガと同じく白い爪がありますが、グラードンの羽織は特性「ひでり」を意識して夏羽織にすると決めていて、フリルがあると見た目が暑苦しくなると感じたのでやめることに。結果、グラードンの腕の模様だけを描いたシンプルな袖にしました。

レックウザは、完全にカッコイイ感じでつくりあげたかったので、フリルなしにしました。また、レックウザの羽織は黒をベースにしていますが、これはレックウザが普段住んでいるオゾン層を表現しています。

爪まで計算されたグラードンの羽織コーデ

みさまる ほかにも、カイオーガの羽織を使った着物コーデでは青海波という波模様を衿に使っていたり、グラードンのコーデのグレーの着物は「じめんタイプ」を意識して古典的な鱗紋様を山の模様に見立てていたり、グラードンの爪を真似て足のネイルを白にしてみました。

それぞれポケモンの個性を、自分なりに表現するのはとっても楽しかったです。

ポケモンへ惜しみない愛を送る

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