金沢で新たなアーティスト・イン・レジデンスが、4月に設立されると発表された。
アーティスト・イン・レジデンスとは、アーティストを土地に招聘し、一定期間滞在しながら創作活動をしてもらう支援事業のこと。近年のSNSによる写真ブームもあり、新た観光地づくりの手法として注目を浴びている。
アーティスト・齋藤恵汰さん、映像クリエイター・越後龍一さん、金沢市で宿泊施設を営む細川博史さんたちが中心メンバーとなっている。
アーティストは基本的に無償の宿泊、地元メディアの報道などのメリットがあり、国内外から招かれることが多い。地域側としても、話題にもなり、新たな観光地の設立ができるため、両者に利点があり共存する事業だといわれている。
アーティストが新たな土地で感性を深め、安心して構想が練られ、制作に没頭できる境を提供することで、日本の現代アートのグローバル化が促進できる拠点を目指している。 齋藤恵汰さんは東京でシェアハウスの先駆けとなる渋家(しぶはうす)の創設者。現代美術家としても活動。『アーギュメンツ』という手売りがコンセプトの美術批評誌を創刊などがある。
新型コロナウィルス感染症の影響により起きた様々な出来事を通して、東京での制作活動にストレスを感じ、自らも他のレジデンスに参加。
そんな中、自身も制作や生活の拠点を移すことを考え、昨年より金沢市でのアーティスト・イン・レジデンス設立を準備してきた。
彼は「近年、作家にとって現代アートと工芸の垣根は無くなりつつある。金沢の工芸や現代アートと世界がつながるための拠点を作りたい」と意気込みを表明。
続いて、「藩政時代より工芸の育成をしてきた歴史や現代でも多くの作家のクリエイションを刺激する風土。更に港・空港・新幹線など国内外から多くの交通手段を持つ都市の顔もある。これら文化や立地など様々な側面から、金沢を拠点として世界へと発信できる態勢を作っていきたい」と金沢を選択した理由を述べた。 細川博史さんは、自身が代表である宿泊施設の観光業経験を活かし、現地でのコーディネイトとコミュニティづくりの場を提供。
彼は「2015年の北陸新幹線開通以後、東京や大阪から新幹線や特急で二時間半という「アクセスが容易な都市」である金沢は観光客が増加し、21世紀美術館の入場者数なども大幅な増加傾向にある。そういった「金沢シフト」を現代美術の分野でも盛り上げていきたい。」と金沢の特性と、この事業の可能性を語った。 映像クリエイター・プロデューサーの越後龍一さんは昨年すでに金沢に移住しており、現在はVR映像や音楽会社のコンサルなどを行っている。
本人はFacebook上で「金沢市は移住者への助成もそうだけど、アートに親しみがある人が多くて、大事に話を聞いて応援してくれるエモい街です。季節ごとに変わる加賀友禅ののれんを、また背にさせてもらう機会を得られて嬉しい。」と金沢の移住者としての気持ちを綴っている。
コロナ禍によって変化した働き方と観光のあり方。アーティスト・イン・レジデンスは、アーティストと観光業にとっての一筋の光となるか。
アーティスト・イン・レジデンスとは、アーティストを土地に招聘し、一定期間滞在しながら創作活動をしてもらう支援事業のこと。近年のSNSによる写真ブームもあり、新た観光地づくりの手法として注目を浴びている。
アーティスト・齋藤恵汰さん、映像クリエイター・越後龍一さん、金沢市で宿泊施設を営む細川博史さんたちが中心メンバーとなっている。
一宿一芸・アーティスト・イン・レジデンス
国内では、小さいものだと、草間彌生さんの作品など多くのアートに囲まれている直島内で募集されている案件や、大々的な事業には「滋賀県立陶芸の森」「黄金町アーティスト・イン・レジデンスプログラム」などがある。アーティストは基本的に無償の宿泊、地元メディアの報道などのメリットがあり、国内外から招かれることが多い。地域側としても、話題にもなり、新たな観光地の設立ができるため、両者に利点があり共存する事業だといわれている。
アーティストが見出した金沢の可能性
今回金沢でスタートするアーティスト・イン・レジデンスはラテン語で安息日を意味する「サバティカル」がコンセプト。アーティストが新たな土地で感性を深め、安心して構想が練られ、制作に没頭できる境を提供することで、日本の現代アートのグローバル化が促進できる拠点を目指している。 齋藤恵汰さんは東京でシェアハウスの先駆けとなる渋家(しぶはうす)の創設者。現代美術家としても活動。『アーギュメンツ』という手売りがコンセプトの美術批評誌を創刊などがある。
新型コロナウィルス感染症の影響により起きた様々な出来事を通して、東京での制作活動にストレスを感じ、自らも他のレジデンスに参加。
そんな中、自身も制作や生活の拠点を移すことを考え、昨年より金沢市でのアーティスト・イン・レジデンス設立を準備してきた。
彼は「近年、作家にとって現代アートと工芸の垣根は無くなりつつある。金沢の工芸や現代アートと世界がつながるための拠点を作りたい」と意気込みを表明。
続いて、「藩政時代より工芸の育成をしてきた歴史や現代でも多くの作家のクリエイションを刺激する風土。更に港・空港・新幹線など国内外から多くの交通手段を持つ都市の顔もある。これら文化や立地など様々な側面から、金沢を拠点として世界へと発信できる態勢を作っていきたい」と金沢を選択した理由を述べた。 細川博史さんは、自身が代表である宿泊施設の観光業経験を活かし、現地でのコーディネイトとコミュニティづくりの場を提供。
彼は「2015年の北陸新幹線開通以後、東京や大阪から新幹線や特急で二時間半という「アクセスが容易な都市」である金沢は観光客が増加し、21世紀美術館の入場者数なども大幅な増加傾向にある。そういった「金沢シフト」を現代美術の分野でも盛り上げていきたい。」と金沢の特性と、この事業の可能性を語った。 映像クリエイター・プロデューサーの越後龍一さんは昨年すでに金沢に移住しており、現在はVR映像や音楽会社のコンサルなどを行っている。
本人はFacebook上で「金沢市は移住者への助成もそうだけど、アートに親しみがある人が多くて、大事に話を聞いて応援してくれるエモい街です。季節ごとに変わる加賀友禅ののれんを、また背にさせてもらう機会を得られて嬉しい。」と金沢の移住者としての気持ちを綴っている。
コロナ禍によって変化した働き方と観光のあり方。アーティスト・イン・レジデンスは、アーティストと観光業にとっての一筋の光となるか。
現代アートを
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント