「バーチャル渋谷」はKDDIが主催する現実世界と仮想世界を合成し、新たな日常を提案する「Augmented Community」における新たな取り組み。
2020年5月以降、延べ約10万人が参加している。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の問題によって、渋谷区は仮装などを目的にハロウィン期間に渋谷へ来ないように呼びかけている。そのような状況下において、バーチャル空間の存在価値は大きなものになるかもしれない。
Netflixが協力 路上(バーチャル上)鑑賞イベント
路上鑑賞イベント「ネトフリシネマ」
さらに10月26日(月)から10月31日(土)の期間中、仮装したアバターで自由に渋谷を散策することが可能に。
また、アイドルグループ・BiSHによるオンラインライブや、吉本お笑い芸人・和牛によるホログラムを活用したお笑いライブなども開催。
渋谷区長・長谷部健も公認
長谷部健さん(画像は長谷部健さんの公式サイトより)
「例年、渋谷の街にはハロウィーンを目的に多くの来街者が訪れます。ただ、大変残念ではありますが、違法行為やマナーの逸脱が見受けられるほか、今年は新型コロナウイルスの感染拡大への警戒も必要です。そのような中、今年は、『バーチャル渋谷』においてハロウィーンを楽しんでいただけるよう準備を進めてきました」
「渋谷の街を具現化し、ハロウィーンイベントや路上における鑑賞イベントなど多様なアクティビティを通じて、バーチャル上でさまざまな人が行き交い、『渋谷』という街や文化と触れ合える、渋谷らしい新たな形でカルチャーを発信していきます。今年のハロウィーンは、渋谷の街への来街をどうかお控えいただくとともに、街の新たな取り組みである『バーチャル渋谷 au 5Gハロウィーンフェス』にてぜひお楽しみください」
と述べており、渋谷の公認企画となっている。
今回の取り組みに関し、Netflixビジネス・デベロップメント部門ディレクターの山本リチャードさんもコメント。
「エンターテインメントがこれまで以上に必要とされている今、KDDIとの斬新な取り組みを通して、日本のファンの方々に話題のオリジナルアニメシリーズをお届けできることを誇らしく思います。また、Netflixとしてバーチャル空間内の鑑賞イベントは日本初の試みのため、ぜひご家族や仲間で『ネトフリシネマ』をお楽しみください」
と、非常に大きな企画であること、そしてその意図が伝わってくる。
渋谷ハロウィンの問題を解決する一助になるか それとも?
昨今の新型コロナウイルス感染症の影響拡大による三密回避やイベント自粛も相まって、2020年のハロウィンはどうなるのか、予想もつかない状況だ。
それらの解決策として機能するのかどうか、「バーチャル渋谷」の成否は大いに注目に値する。
一方で、「バーチャル渋谷」においてリアルの場で多くの人が集まることで生まれる熱狂性や新しい出会いなどをバーチャル上で再現できるのか、どのように設計されるのか。疑問に残る部分もある。
いずれにせよ、渋谷区長の呼びかけをしっかりと聞き入れた上で、2020年の渋谷ハロウィンへの参加は各自で判断されたし。
これまでKAI-YOUがパリピってきたハロウィン取材
連載
日本が世界に誇るべき最高のポップシティ、渋谷。 あらゆるカルチャーと人種が集まるこの街で、毎日のように繰り広げられるパーティー、愛のはじまり、夢の終わり、高揚感と喧噪、その捉えがたきポップの断片をかき集める人気連続企画。 2010年代は渋谷から発信されていく、と思う。
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