「#indie_anime」Twitterゆえのアーカイブの難しさ
今回紹介した作品以外にも、日々さまざまな持ち味を持った作品が集まる「#indie_anime」。一方、先のトークイベント「ANIME ALCHEMY」では、Twitter上でのムーブメントであるがゆえに「SNSの性質上、作品が一瞬で流れてしまい、歴史がアーカイブされないのがもったいない」という指摘もあった。 こむぎこ2000さんに改めてその点を問うと、アーカイブという面ではTwitterの性質上難しい面があるとしつつ、そのスピード感によって、思いもよらない作品との偶然的な出会いが生まれるという。
じわじわと伸びる作品、瞬間的に膨大に拡散される作品と、一口に良い作品といってもその広がり方はさまざま。どんなケースでも、一度目にしたクリエイターと再びタイムライン上で遭遇したとき「あのときの作品の人だ」と、以前の記憶とともに強く認識される可能性もある。
目に見える形でのアーカイブの重要性を認めた上で、「視聴者個人の記憶に強く刷り込まれることもアーカイブの1つではないか」と、自身も思考中であることを明かした。
突発的なコンテスト? こむぎこ2000の今後
そういったステップアップを経験した者として、こむぎこ2000さんは「大事なのは最初に小さい小さい火をつけて、それを徐々に長く燃えるものに移していくこと。『#indie_anime』は、そんな実力がある人が評価されて成長するための土台になればいいと思います」と語った。
機材のハードルも、作品を世に出すハードルも下がった今、「#indie_anime」は従来のアニメとはまた違った価値を生み出していくかもしれない。過去作のデモリールをつくって投稿したり、自主制作アニメーション部としてコンテストとかやれたらいいですよね。とはいえ、具体的なことは決まっていません。突発的に今話したことはまったく違うことを始めるかもしれません(笑)。
実は、この自主制作アニメーション部も深夜に突然思い立って始めたものなんです。それがここまで広まって、ハッシュタグを追っているだけでいい作品に出会える。個人的にもありがたいですし、まずはやってみるもんだなって思います。こむぎこ2000
一アニメ好きとして、この転換期に何が起きるのか(まずは深夜に突然コンテストが開催されるのか!)見届けたい。
アニメの転換期、クリエイターたちの思うこと
2
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント