声優のSNSを巡る問題
声優とSNSとの関係性としては、近年、特にTwitterへのリプライでの誹謗中傷が問題視されてきた。実際に寺島さんも、一度はTwitterアカウントを削除していたが、今回の新型コロナウイルスの不安が世間に漂う中で、よりファンと寄り添うために再開を決断している。同じく『アイドルマスター シンデレラガールズ』『スター☆トゥインクルプリキュア』などに出演し、声優・歌手として活躍する上坂すみれさんは、2017年に個人名義のTwitterやInstagramなど複数のアカウントを閉鎖。 その前年にも一時Twitterを休止し、ブログでユーザーのモラルに言及していたが、その後も止まなかった悪質なリプライが影響しているとみられる。現在は、TwitterとInstagramそれぞれ1つのアカウントがスタッフと上坂さん共同で運用されている。
ほかにも『ニセコイ』『ゆるキャン△』などに出演する東山奈央さんは2019年、Twitterの運用方法を改め、ツイートに対しするリプライを制限を呼びかけた。東山さんも2017年頃から、一部のユーザーによる大量かつ長文のリプライが寄せられ、彼女を応援するファンからは恐怖・困惑する声や何らかの対応を求める声が上がっていた。 このようにあえて禁止や注意喚起を呼びかける、または自らアカウントを削除する状況が本人にとって好ましいはずがなく、またネット上のモラルやマナーといった側面からみても、異常であることを心に留めておきたい。
新型コロナの影響か、新たなアカウント開設も相次ぐ
一方で、個人の情報発信におけるSNSの有用性はまた事実であり、声優の中でも新たにアカウントを開設する動きが目立っている。直近では、『ロウきゅーぶ!』などで知られる小倉唯さんが2020年5月、YouTubeチャンネルのスタートとともに、既存のオフィシャルアカウントとは別にTwitterアカウントを開設。趣味のアカウントとして、公式Twitterとはまた異なる本人のつぶやきは大きな反響を呼んだ。 小倉さん以外にも、新型コロナウイルスの影響かは定かではないが、声優が個人・事務所問わずYouTubeチャンネルを立ち上げるケースが相次いでいる。もちろんこれは声優に限った話ではない。
いずれにしても、より本人との距離感が近いSNSの開設は、ファンからはほとんどの場合喜びをもって迎えられる。一方で、こちら側の声も声優本人に届きやすくなっているという点は、忘れずにしたい。
寺島さんの場合も、一度は離れたTwitterに、現在の状況を鑑みた結果として戻ってきた。そうした善意をないがしろにしないような付き合い方が求められる。
うれしいニュースが続いてますね
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