ジブリ作品がNetflixで配信決定 日本、アメリカ、カナダは対象外

ジブリ作品がNetflixで配信決定 日本、アメリカ、カナダは対象外
ジブリ作品がNetflixで配信決定 日本、アメリカ、カナダは対象外

画像はNetflix公式サイトより

POPなポイントを3行で

  • スタジオジブリ作品がNetflixで配信開始
  • 日本・カナダ・アメリカは対象外
  • 鈴木敏夫「世界中の人々にスタジオジブリの世界を発見してほしい」
日本を代表するアニメスタジオ「スタジオジブリ」の作品が、2月よりNetflixで配信開始される。

Netflixはフランスの配給会社・ワイルドバンチ・インターナショナルより配信権を獲得しており、アカデミー賞受賞作の『千と千尋の神隠し』や『もののけ姫』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』など21作品が、28言語の字幕、20言語の吹き替えで配信予定だ。

ワイルドバンチ社は、2016年に日仏共同製作のかたちでスタジオジブリと『レッドタートル ある島の物語』を製作をしている。

なお、アメリカ、カナダ、日本は配信の対象外となっている。

アメリカ、カナダ対象外の背景

2019年10月には、北米でスタジオジブリ作品を配給するGKIDS(ジーキッズ)が、2020年5月より米国でサービス開始するストリーミングサービス「HBO Max」でのスタジオジブリ作品の独占配信を発表。

「HBO Max」は、ワーナーメディア運営の映画会社のワーナー・ブラザースやニュース専門チャンネルのCNNなどを子会社に持つ総合メディア企業・ワーナーメディアが新たに開始するサービスだ。

また同年12月、GKIDS社はAmazon、Apple TV、Google Play、Sony、Microsoftなど各プラットフォームと契約を結び、ダウンロード配信をアメリカとカナダで開始している。

これらの権利的な背景から、アメリカ、カナダのNetflixで配信されないのは当然ともいえるが、日本で配信されないのはなぜか。契約的問題なのか、関係各社の意向なのか、明確な理由は明らかではない。

いずれにしても、日本・北米のNetflixユーザーにとっては残念な知らせでもあるだろう。

鈴木敏夫「世界中の人々にスタジオジブリの世界を発見してほしい」

鈴木敏夫さん/画像はNetflix公式サイトより

スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫さんは、「今日では、映画が観客に届く方法は様々です。私たちはファンの声に耳を傾け、私たちの作品をストリーミングサービスで配給するという決断をしました。この体験を通して、世界中の人々がスタジオジブリの世界を発見してくれることを願っています」と語っている(外部リンク)。

またワイルドバンチ社 最高経営責任者のVincent Maravalさんは、「スタジオジブリはこの20年間、私たちにとってもっとも価値ある、信頼できるパートナーでした。ジブリのベストなデジタルパートナーを見つけるなかで、Netflixチームはスタジオジブリの哲学をリスペクトし、愛と情熱をもってジブリの素晴らしい作品を世界に広げる、最善の策を模索しながら説得をしてくれました」と述べた。

Netflixのオリジナルアニメ部門のディレクター・Aram Yacoubianさんは、「Netflixと何百万ものユーザーにとって夢が実現しました。スタジオジブリのアニメは伝説的な存在であり、35年以上にわたって世界中のファンを魅了してきました。ラテンアメリカ、アフリカ、アジア、より多くの人々がそれぞれの言語でアニメの素晴らしい世界を楽しめることに、とても興奮しています」とコメントしている。

なお配信予定日は以下となっている。

・2月1日(土)より配信開始
『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『おもひでぽろぽろ』『紅の豚』『海がきこえる』『ゲド戦記』

・3月1日(日)より配信開始
『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『ホーホケキョ となりの山田くん』『千と千尋の神隠し』『猫の恩返し』『借りぐらしのアリエッティ』『かぐや姫の物語』

・4月1日(水)より配信開始
『ハウルの動く城』『耳をすませば』『平成狸合戦ぽんぽこ』『崖の上のポニョ』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』『思い出のマーニー』

はやく日本で...

この記事どう思う?

この記事どう思う?

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。