怒る人はファン失格! ディズニー無許可映画の魅力と撮影秘話に迫る

セキュリティに止められてパニックになった

左:デーブ・スペクターさん 右:ランディ・ムーアさん/流暢な日本語ジョークで会場を湧かすデーブさんですが、ランディ・ムーア監督と話すときは英語で、そのギャップに笑いが起きていました

新井さんの白熱のトークが終わった後には、デーブ・スペクターさんに続き、ランディ・ムーアさんがサプライズで登壇。デーブさんが通訳をしながら、ランディ・ムーアさんに質問をしていました。


鈴木 監督は今日、日本に来日されてたんですね? デーブさん通訳お願いします。

デーブ・スペクター 誰か英語話せる人いませんか?

会場 (笑)(笑)(笑)。

ランディ・ムーア ──(以下、すべて英語)

デーブ・スペクター はじめてUFOを見たのは15歳の時です。


こうしてデーブさんが会場を湧かしながらも、本作の撮影の危機に関するお話も。


デーブ・スペクター 最後の撮影でセキュリティに止められたって話を聞いたんですけど、どういう状況だったんですか?

ランディ・ムーア 幸い撮影のほとんど最後の方で起きたことなので助かったんですが、同じシーンの撮り直しで、同じ場所を何度も出入りしていたので、だんだんと不自然に思われてしまってたんです。

それに加えて、撮影するカメラマンには、できるだけ清潔な格好で観光客に見えるようにお願いしてたんですが、過酷な撮影が続いたせいで、ヒゲが生えてきたりと、だんだんと不潔になってしまってパパラッチに見えるようになってしまったんです。

そのせいか、セキュリティに「周りにたくさんのパパラッチがいますが、あなたたちは有名人ですか?」と聞かれて呼び止められてしまった。出演者の服の中にはボイスレコーダーとか撮影用の隠し機材が入っていてパニックになりました。

そこで機転を効かしてくれたのが、出演者の8歳の女の子です。なんとなくマズい状況を察知したその子が、家族という映画の設定を崩さずに、「トイレに行きたい」と言い始めて、家族みんなでトイレに付き添って、中でボイスレコーダーやマイクなどを全部外して、もう1度外に出ました。

するとちょうどいいタイミングでパレードがはじまって、周りの騒ぎに紛れ込んでその場を逃れることができました。出演者が映画と同じ家族という設定を崩さずにうまく切り返してくれたのと、パレードというディズニーランドならではのイベントのおかげで助かりました。

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