怒る人はファン失格! ディズニー無許可映画の魅力と撮影秘話に迫る

この映画を見て怒るような人は真のディズニーファンとしては失格

左から新井克弥さん、元キャスト、鈴木あきえさん、謎のキャラクター・エプ男

イベントでは、試写前にスペシャルゲストによるトークショーが行われました。

MCにTBS番組『王様のブランチ』のリポーターで知られる鈴木あきえさんを迎え、ディズニー文化の専門家である関東学院大学文学部教授・新井克弥さんと、ディズニーランドの元キャスト

そして、サプライズで登場したTVプロデューサーでありタレントのデーブ・スペクターさん、さらに本作の監督を務めたランディ・ムーアさんもサプライズで登壇し、ディズニーランドの裏側や本作の真の魅力、見てほしいポイントなどのトークを繰り広げました。

白衣を着るデーブ・スペクターさんと英語で会話をするランディ・ムーアさん

トークショーの中で印象的だったのが、ディズニー文化の専門家である関東学院大学文学部教授・新井克弥さんが語った本作の見どころ。以下、新井さんによる圧巻の本作の考察と、見る前に絶対に知っておきたいポイントなどをお伝えします。


新井 まず1つ、この映画がディズニーに無許可で撮影したとか、あるいはエログロであるとか、ディズニーの虎の威を借る狐だとか、そういう考えをやめていただきたいんです

逆にこの映画のテーマはイマジネーション=想像です。この映画では、ウォルト・ディズニーが持つ創造と、主役のジムという1人の男の妄想、この2つのイマジネーションが対決します。

イマジネーションという言葉は、ウォルト・ディズニー・カンパニーが最も重要視しているキーワード。そして、実はこの2つのイマジネーションを合わせ持ったのがウォルト・ディズニー彼自身です。

つまり彼はクレイジーだから、ディズニーというファンタジーな世界をつくったんですよ。この映画を見ると、監督のランディ・ムーアさんがウォルト・ディズニーをすごくリスペクトしていることが伝わってくる。ウォルト・ディズニーの精神性が非常によく現れていると思います。

この映画を見て怒るような人は真のディズニーファンとしては失格だと思いますね(笑)。

みなさんに映画を見る上でチェックしてもらいたい点がもう1つあって、それは“ミッキーを探せ”じゃなくて、“ディズニーを探せ”、“ウォルト・ディズニーを探せ”ということです。

監督はものすごくディズニーのことが好きだと思うので、すごく勉強していて、この映画にはディズニーに関するいろんな情報が入ってます。実はWeb上で公開されている予告編の中にもたくさん入っていて、ディズニー通なら思わずニンマリしてしまう要素が満載になっています。
エスケイプ・フロム・トゥモロー 予告編
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