『LoL』国内プロリーグ、参加チームを公募 「USG」出場不適格を受けて

『LoL』国内プロリーグ、参加チームを公募  「USG」出場不適格を受けて
『LoL』国内プロリーグ、参加チームを公募  「USG」出場不適格を受けて

Unsold Stuff Gaming LoL部門メンバー / 画像はLJLの公式サイトより

POPなポイントを3行で

  • 『LoL』国内プロリーグ「LJL」が参加チームの一般公募を発表
  • 「資本金が5000万円以上、年間売上25億円以上」という条件が話題に
  • 競技シーンと一般プレイヤーとの距離はどう埋まるのか
オンラインゲーム『League of Legends』(リーグ・オブ・レジェンド 略称:LoL)を運営するライアットゲームズは国内プロリーグ「League of Legends Japan League」(LJL)新規参入チームの一般公募を開始しました。

今年度まで出場していたe-Sportsチーム「Unsold Stuff Gaming」(USG)を所有する株式会社ブレークスルーが、来年度の出場基準を満たしていないことが明らかになったためと説明しています。

今回の一般公募における参加条件は、チームオーナーとなる法人の資本金が5000万円以上、年間売上25億円以上など高いハードルが設けられています。

世界に繋がる国内リーグ・LJLとUSG

「LJL」は2014年からスタートした『LoL』の国内プロリーグ。『LoL』が日本でのサービスを開始する以前に発足し、2016年に公式化。

以降、5vs5で互いの本拠地破壊を目指す『LoL』の醍醐味であるチームの連携や戦略を観戦する場として、そして世界大会への参加資格を争う場として大きな役割を果たしてきました。
【USG LoL】LJL SUMMER SPLIT 2019 インタビュー【Arumik/Tussle/Dasher/Keymaker/Enty】
今回、出場不適格となった「USG」は「LJL」が公式化した2016年から出場していたプロゲーミングチーム。

他のチームに拾われなかった"売れ残り"(Unsold)と自虐するメンバーを中心に結成され、優勝にも絡む強豪チームとしてファンからは親しまれていました。『LoL』部門以外にも『Fortnite』や『Rainbow Six Siege』にもチームを設けるなど幅広く活動しています。

世界水準のチームに求められるハードル

「USG」が出場不適格になった理由については明らかにされていません。

一方で2018年、参加チームを一般公募した際の参加条件が2020年度から参加チーム全体に適応されると告知されており(外部リンク)、「USG」がこの条件を満たせなかったのではないかと推測できます。

「所属選手やスタッフへの報酬、プレイ環境など、チーム運営そのものを世界水準へ引き上げることを目指し」設けられたこの条件では資本金1000万円以上、売上5000万円以上が求められていました。

競技としてゲームをプレイするe-Sports業界では八百長や給与未払いなどが、「LJL」内でも外国人選手のビザの扱いなどマネジメント上の問題が過去に存在しており、健全な競技シーン運営のためにこのような参加条件も必要と考えられます。

「USG」も参加条件が告知されて以降、クラウドファンディングで個人スポンサーを募るなど活動をしてきましたが(外部リンク)その条件を満たせなかった形です。

「LJL」からの発表を受けて「USG」はTwitterを更新。善後策を検討中であるとしています。

一般プレイヤーと競技シーンとの距離

今回の一般公募の参加条件は資本金5000万円以上、年間売上25億円以上と、前回や「USG」に課せられた参加条件と比べても厳しいものになっておりどのような企業が参入するのか気になるものとなっています。

「LJL」では2018年まで、参加を希望するチームが「LJL」内で成績下位だったチームと入れ替え戦を戦う制度があり、アマチュアチームにとってのモチベーションになっていましたが、2019年からはこの制度は廃止されました。

現在、プロを目指すプレイヤーが連携やチームの動きを学ぶ場所は有志が開催する「HUNGRY SUP」(外部リンク)といったアマチュア大会に限られており、競技シーンと我々一般プレイヤーとの距離を縮める方法が求められています。

競技シーン、音楽、アニメも

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