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POPなポイントを3行で

  • 楽天ブックス、700人のビジネスマンに「上司と部下の読書事情に関する調査」
  • 2019年の読書に関する目標や、役職別の読書への思いが見える
  • とは言え、読書は自由なものなので好きに読めばいいと思う

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「部下にもっと本を読んでほしい」と思う管理職は6割 700人に聞く読書事情

Reading by Sebastien Wiertz, on Flickr

楽天の運営するオンライン書店・楽天ブックスが、計700人のビジネスマンを対象に「上司と部下の読書事情に関する調査」を実施。

2019年の読書に関する目標や、上司が部下に本を薦めた経験があるかなど、役職別の読書への思いが見えてくる。

上司と部下の読書事情に関する調査

調査対象となったのは、管理職400人、若手社員(役職についていない20代前半の社員と定義されている)300人のビジネスマン。

・2019年の抱負は「貯金をしたい」がトップ、次いで「読書をしたい」

・2018年の読書量、60.8%が月に1冊未満しか読書をしていない

・部下・後輩にもっと本を読んでほしいと思う管理職は60%

・管理職が本を薦めるのは、期待している部下や後輩

・本を薦められたことがある若手社員は47.0%、うち半数以上が実行

・管理職が「新社会人へオススメしたい本」は、ビジネス書と歴史小説「上司と部下の読書事情に関する調査」より要約

以下で、項目ごとに紹介していこう。

ビジネスマンに聞いた、2019年の抱負は?

2019年の抱負は? トップは「貯金をしたい」で48.3%、次いで「読書をしたい」が32.1%、「趣味を増やしたい」が31.7%と続いた。ビジネスマンらしい意識の高い回答が目立つ。

役職別では、管理職・若手社員とも一番は「貯金をしたい」だが、管理職が39.3%だったのに対し、若手社員は60.3%という高い結果に。管理職はすでに貯金を終えているということもあるのかもしれない。

「読書をしたい」という回答はいずれも3割を超え、役職を問わず読書への意欲は低くないと言えるだろう。

2018年の読書量は?

2018年の読書量は? 2019年の抱負に読書をあげるビジネスマンが多い一方、2018年の読書量は、全体の60.8%が月に1冊未満しか読書をしていないことがわかる。

月1冊以上本を読んでいる層を役職別にみると、管理職は41.6%で、若手社員の割合36.0%と、わずかに5.6ポイント上回った。

部下・後輩にもっと本を読んでほしいと思う管理職はどれくらい?

自分の部下や後輩にもっと本を読んでほしいと思うか? 管理職を対象に、自分の部下や後輩にもっと本を読んでほしいと思うかという質問には、60%が「そう思う」(「とてもそう思う」29.0%、「ややそう思う」31.0%)と回答。 実際に本を薦めた経験があるのは? うち、63.3%が実際に本を薦めた経験があるという。

筆者も同じ経験はあるが、編集部の新入社員やインターンに、読んだ方が役に立つライティング本を教えた程度。

そもそも、2018年の読書量が1冊未満と答えた管理職は58.6%と、その過半数があまり本を読まない回答だった。にも関わらず、部下や後輩にはもっと本を読んでほしいと思う管理職が60%。

つまり、あまり本を読んでないが部下には読んでほしいと願う管理職が多いという不思議な結果になる。すでにある程度、基礎的な本は読んできたということなのだろうか。

管理職が本を薦めたい部下や後輩は?

管理職が本を薦めたい部下や後輩は? 「部下や後輩にもっと本を読んでほしいと思っている」と回答した管理職が、本を薦めたくなる、または薦めたいと思う部下・後輩とは。

「今後成長が期待できる部下、後輩」(36.7%)が一番、次いで「仕事に対して意欲的な部下・後輩」(32.1%)、「自分と同じ部署の部下・後輩」(30.8%)という結果に。

回答を見ると、期待している、目をかけている部下や後輩に対して、どうやら管理職は本を薦めたいと思うようだ

若手社員からすれば、上司や先輩に本を薦められたことがあれば、それは期待の表れだと受け取ってもいいのかもしれない。

本を薦められた若手社員は実際に読む?

上司・先輩から本を薦められたことがある若手社員はどれくらい? 上司・先輩から本を薦められたことがある若手社員は47.0%だった。 本を薦められたことがある若手社員は実際に読む? そのうち、半数以上の58.1%が「薦められた本を読んでいる」という意外な結果に。真面目!

「よく読んでいる」が15.6%、「たまに読んでいる」が42.5%だった。

「あまり読まない」は28.4%、「読んだことはない」ときっぱり回答した人は13.5%に留まった。

「読んでいる」という人のうち、読む理由の回答トップは「薦められた本に興味があるから」(43.9%)、次いで「内容が読みやすそうだから」(30.5%)、「上司や先輩の薦め方が魅力的だから」(29.3%)と続く。

同じ会社であるため、趣味や興味の範囲は重なる部分があるのかもしれない。また、薦め方も実際に読むかどうかのポイントとなっていることがわかる。

管理職が「新社会人へオススメしたい本」は?

管理職が「新社会人へオススメしたい本」は? 最後は、この4月に入社する新社会人へオススメしたい本。ビジネス書と歴史小説が多かったという。

管理職が自由回答で挙げた中で、複数人が薦めていたのは『人を動かす』(デール・カーネギー)、『失敗の本質』(戸部 良一ほか)、『7つの習慣』(スティーヴン・R.コヴィー)といった、長く親しまれる著名なビジネス書。

また、こういった調査で必ずと言っていいほど名前が挙がる歴史小説の名手・司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』や『坂の上の雲』も。

読書は自由だ

さて、つらつらとビジネスマンの読書事情の調査結果を紹介してきて最後に恐縮だが、読書というのは人間の最も自由な営みの一つなので、そもそも誰かに強要されるべきものではないし、強要された読書なんて楽しくもなんともない。

自分が読みたいと思ったタイミングで読みたいと思ったものを手に取ればいい。

ただ、読書が苦手と思い込んでいたり、読書の楽しさに触れたことがなかったりという人の中から、自由な読書の楽しみ方を知る人が増えればいいと願っている。

筆者は偶然にも、成長と比例した比較的順当な読書体験をしてきたように思う。

子供の頃は絵本や『ズッコケ三人組』、『エルマーのぼうけん』に親しみ、小学生の高学年で宗田理『ぼくら』シリーズや江戸川乱歩『怪人二十面相』に触れ、その後は小野不由美『十二国記』や『ハリー・ポッター』、三島由紀夫や人文書と出会っていった。

最初は読みやすい児童書やコンパクトな新書などを手に取ってみて、本を読むという行為がもし自分の性に合うと思えば、いろんなジャンルに目を向けると世界は思わぬ広がりを見せるはずだ。読書は目の前の現実とは異なる世界や真理への扉で、その扉は常に誰かに開かれるのを待っている。

文芸賞や、信頼できる人のお薦めも入り口に

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