金子薫さん『双子は驢馬に跨がって』(河出書房新社)、乗代雄介さん『本物の読書家』(講談社)のダブル受賞となる。
「野間文芸新人賞」2年連続ダブル受賞
「野間文芸新人賞」は、講談社運営の一般財団法人 野間文化財団による純文学の新人に与えられる文学賞。1979年の創立以来、様々な作品が受賞されてきた。
現在、実写映画化が公開中の柴崎友香さん『寝ても覚めても』も、2010年発表の第32回で同賞を受賞している。
今回、2017年発表の「第40回野間文芸新人賞」に続く、2年連続のダブル受賞という形だ。
特に今年はいずれの候補作もレベルが高く、誰が受賞してもおかしくないと言われていた。
金子薫さんは1990年生まれで単行本は3作、乗代雄介さんは1986年生まれで単行本は2作という、いずれも気鋭作家が受賞となった。
なお、同時発表された「野間文芸賞」の受賞は橋本治さん『草薙の剣』(新潮社)、「野間児童文芸賞」の受賞は安東みきえさん『満月の娘たち』(講談社)。金子薫さん『双子は驢馬に跨がって』(河出書房新社)
木村紅美さん『雪子さんの足音』(講談社)
古谷田奈月さん『無限の玄/風下の朱』(筑摩書房)
乗代雄介さん『本物の読書家』(講談社)
町屋良平さん『しき』(河出書房新社) 「第40回野間文芸新人賞」候補作一覧
野間文芸新人賞について、選考委員の高橋源一郎さんによる講評が始まりました。「今年は非常にレベルが高かった。満足のいく候補作ばかりだった。」 pic.twitter.com/Sf7kCLp8Zk
— 群像編集部 (@gunzo_henshubu) 2018年11月5日
高橋源一郎さん野間新人賞講評。「受賞作2作には共通点がある。物語の流れがあって、という通常の小説のパターンではなく、現代小説が抱えている問題に2作とも真正面から立ち向かっている。」 pic.twitter.com/vHoM1iQpuZ
— 群像編集部 (@gunzo_henshubu) 2018年11月5日
金子薫さんの記者会見が始まりました。「体験として、小説は良い一行目と一段落目ができれば、うまく転がっていく。予想していなかった文章が出てくると、自分で笑ってしまうことも。ラストは決めずに書いていた。あのラストにすとんと収まった。」 pic.twitter.com/N1EN9Pcvy0
— 群像編集部 (@gunzo_henshubu) 2018年11月5日
乗代雄介さんの記者会見が始まりました。「周りからの読まれ方はあまり気にせず書いてきた。とにかく引用が好き。まず引用することから始まる。書き写したものが分厚いキャンパスノートで15冊くらいある。自分は読書家である、と直接言いたくないから、小説を書いているのかもしれない。」 pic.twitter.com/11pTAljkNl
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