有料版「YouTube Premium」開始、はじめしゃちょー主演作も

有料版「YouTube Premium」開始、はじめしゃちょー主演作も
有料版「YouTube Premium」開始、はじめしゃちょー主演作も

記者会見に姿を見せたはじめしゃちょー

POPなポイントを3行で

  • 有料版「YouTube Premium」開始
  • 「YouTube Originals」コンテンツを視聴可能
  • SEKAI NO OWARIとMARVELが手を組んだ動画、はじめしゃちょー主演ドラマなど
2018年11月14日(水)、YouTubeが新サービス「YouTube Premium」を発表した。

定額購入の月額サービスであり、料金はWeb/Androidは1180円、iOSは1550円となる。「YouTube Premium」を申し込むと、音楽アプリ「YouTube Music」の有料機能も有効となる。

なお、iOS版の金額が高いのは「Appleによる手数料分を加味した」とのことだ。 「YouTube Premium」の主な特徴は下記の通り。

・広告なしで動画を再生できる
・バックグラウンドで動画を再生
・オフラインで動画を再生
・YouTube Originals コンテンツを視聴可能

YouTube Originalsでは、世界各国で制作されたものだけでなく、日本発のコンテンツも用意されるという。

オリジナルコンテンツを世界各国で制作

YouTube Originals アジア太平洋地域マネージャーの朝倉耕太氏

YouTube Originals は、YouTubeが主導となってつくる新規コンテンツであり、ドキュメンタリーやドラマも含まれる。

現在も30カ国で展開され、ラッパー「G-DRAGON」の音楽ドキュメンタリー、ポール・マッカトーニーのオリジナルコンサート映像、80年代の人気映画の続編などを配信中だ。

「アーティスト、クリエイターなども、これまで表現できなかった一面を世界へ発信してほしい」と、YouTube Originals アジア太平洋地域マネージャーの朝倉耕太氏は話す。

はじめしゃちょーも主演で登場!

記者会見に姿を見せた、人気YouTuberのはじめしゃちょー

日本発のコンテンツについても3作品発表された。

『Re:IMAGINE』はSEKAI NO OWARIとMARVELが手を組み、新しいMVを制作するドキュメンタリーだ。「マーベルのキャラクターの特徴である『弱点』をプラスに変えるというのは自分たちと重なる」というSEKAI NO OWARIの面々。

メンバーがMARVELキャラクターになり、映像に登場するようなイメージラフも披露された。トレーラーは近日中に公開予定だ。

12月12日公開のホラー作品が『隙間男 StalkingVampire』 。元は「劇団スカッシュ」発の人気動画で、映画化した形だ。水溜りボンドFischer's-フィッシャーズ-瀬戸弘司さん、マホトさん、木下ゆうかさんといった、大手事務所・UUUM所属のYouTuberも出演する。

また、はじめしゃちょーさんが主演の連続サスペンス・ドラマ『THE FAKE SHOW』も明かされ、記者会見にはじめしゃちょーも姿を見せた。こちらも12月12日公開。

本作についてはじめしゃちょーは「企画段階から関わらせていただき、1ヶ月半ほど撮影に参加し、去年の夏に撮っていました。珍しく演技の練習や勉強をして、本格的に挑戦してみた。動画で見せられることのないはじめしゃちょーの一面を見せたい」と意気込んだ。 『THE FAKE SHOW』は、はじめしゃちょー演じる「しょーたろー」という人気YouTubeクリエイターが、アカウントの乗っ取り被害に遭う。なりすまし投稿や悪質動画による炎上などを経て、しょーたろーはすべてを奪われる。しょーたろーは偽物を見つけ出し、自らの潔白を明かそうとしていく。

「このドラマのテーマがYouTuber。そんなドラマはなかったので、新しい形になっているのかなと思います。『THE FAKE SHOW』は、YouTuberが最近は一般的になってきたなかで、それに伴って炎上や乗っ取り、ストーカーなど、現代社会で話題になっていることも取り上げています。シリアスな話題に直面しながら、自分の夢に向かって頑張るYouTuberの話になっています」(はじめしゃちょー)

YouTubeを視聴するユーザーにとって新しい体験となる「YouTube Premium」だが、現在活躍するYouTuberも活動の幅を広げるきっかけが生まれていきそうだ。

オリジナルコンテンツ制作は、他の動画配信サービスであるNetflixやAmazon Primeビデオも注力している分野だけに、日本では後発となるYouTubeのコンテンツ戦略は引き続き目を引くだろう。

YouTubeから広告なくなっても、クリエイターは減収にならない

YouTube 日本音楽ビジネス開発統括の鬼頭武也氏

発表会終了後、YouTube 日本音楽ビジネス開発統括の鬼頭武也氏に、「YouTube Premiumで広告なしでの動画再生」ができるようになったことで、クリエイターに配分される収入についてうかがった。

鬼頭氏によれば、ユーザー課金で得た収益を新たな原資として、各クリエイターとの契約に基づき、適切に配分する予定だと言う。

つまり、無料版のYouTubeで動画を楽しむユーザーからは広告収入を、有料版の「YouTube Premium」のユーザーからは課金収入を得て、それぞれをクリエイターに配分する形だ。

「クリエイター側は収入の減収につながらないか?」と問うと、クリエイターそれぞれの契約にもよるので一概には言えないとしながらも、「今後のYouTube Premiumのユーザー獲得数にもよるが、月額1000円程度とまとまった金額をいただくこともあり、その見込みはないものと考えている」と語った。

ちなみに、投稿動画を通じて「YouTube Premium」に登録したユーザーに応じて報酬が支払われる、いわゆる「アフィリエイト」にも対応する予定はあるかを聞いたが、現段階での回答は得られなかった。

はじめしゃちょーの画像をもっと見る 写真:山下智也、長谷川賢人

※記事初出時、サービス名に誤りがございましたのでお詫びして訂正いたします

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