11名からなる、新たなバーチャルYouTuber(VTuber)集団「ミギナナメ/」が始動した。
モバイル動画を軸にタレントマネジメント事業などを展開するCandeeによるVTuberプロジェクト第2弾として発足。
人気VTuber・キズナアイさんの運営に携わるActiv8が運営するVTuber活動支援プロジェクト「upd8」にも参加する。
YuNiさんも第2弾と同様、Activ8が運営するVTuber活動支援プロジェクト「upd8」の初期タレントとして登録された。
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YouTuber自体、ここ数年で日本でも新たなタレントとして社会的な影響力を持つまでになっているが、その支持層は若年層が中心だった。
そこへ来て、VTuberの存在は、3DCG技術やVRサービス・ガジェットの普及を背景にネット上で爆発的に広がり、既存のYouTuber支持層とは全く異なる文脈で、新たな“ネットカルチャー”となり始めている。
2018年には、雑誌での特集はもちろん、地上波のテレビ番組にも次々と進出。ソニーやavexといった音楽レーベルやワタナベエンターテインメントなど芸能事務所と契約を結ぶVTuberも増えている(関連記事)。
その勢いはかつて「初音ミク」に代表されるボーカロイド文化の飛躍を凌ぐ勢いだ。
それは、ネットユーザー同士の同人的活動から火が点くことの多かった既存のネットカルチャーに比べ、VTuberは、今日のムーブメントを牽引してきたキズナアイさんはじめその多くが最初から企業による運営だったということだ。
もちろん個人運営の人気バーチャルYouTuberも存在するが、必要な技術や機材といったコスト面から企業運営のVTuberが目立つ傾向にある。
そして、現在人気上位のVTuberの多くが2017年あるいは2018年初頭から活動を始め、文化的には比較的「古参」に位置付けられているが、現在も後発のVTuberが続々と参入し続けている。
この7月には、その数は4000人を突破したことが、「バーチャルYouTuberランキング」をまとめているユーザーローカルの調査結果で明らかになっている(関連記事)。
サントリーが「燦鳥ノム」を始動させたり、グリーがVTuber事業に100億円投資すると意気込みを見せていたりと、企業からの注目度は右肩上がりだ(関連記事)。
冒頭の「ミギナナメ/」はじめ、ここ最近、新たに企業が資本を投下してプロジェクトを始めるにあたって、複数のVTuberによるグループを丸ごと発足させ始めているのは、そういった背景があると考えられる。
大手ゲームメーカーのスクウェア・エニックスと、アイドルグループのでんぱ組.incが所属するディアステージによるバーチャルアイドルグループ「GEMS COMPANY」もその一例だ。彼女たちはそれまで個人としてそれぞれ活動してきたが、8月になって2社の運営であることが明かされ、グループとしての活動に舵を切ったことでファンを驚かせた。
2018年2月から始動し、現在50名を超えるバーチャルライバーが所属するまでになっている「にじさんじ」も、SNSでの絡みやコラボ動画といったグループでの強みを発揮する形で人気を獲得してきた例の先駆けと言えるだろう(関連記事)。
時期は異なるが、ABK48グループのプロデュースで知られる秋元康さんが仕掛ける、声優アイドルグループ・22/7(ナナブンノニジュウニ)もその潮流に位置付けることもできるかもしれない(関連記事)。
2017年9月にデビューした彼女たちは、各メンバーにキャラクターを与えられていて、テレビ番組ではモーションキャプチャー技術によって本人たちがキャラクターをアバターとして動かし出演している。
これまで「個人」のつながりで成り立っていた草の根的なネットカルチャーの変容をも象徴するVTuber。今後どのような広がりを見せていくのか。
モバイル動画を軸にタレントマネジメント事業などを展開するCandeeによるVTuberプロジェクト第2弾として発足。
人気VTuber・キズナアイさんの運営に携わるActiv8が運営するVTuber活動支援プロジェクト「upd8」にも参加する。
CandeeによるバーチャルYouTuberプロジェクト第2弾
Candeeは、6月にも、VTuberプロジェクト第1弾「世界初のバーチャルシンガー」としてYuNi(ユニ)さんを始動。YuNiさんも第2弾と同様、Activ8が運営するVTuber活動支援プロジェクト「upd8」の初期タレントとして登録された。
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バーチャルYouTuberの爆発的普及
VTuberは、3Dや二次元イラストのキャラクターをアバターのように用いて動画制作や生配信を行う人たちの総称で、2017年末頃から爆発的なブームを巻き起こしている。YouTuber自体、ここ数年で日本でも新たなタレントとして社会的な影響力を持つまでになっているが、その支持層は若年層が中心だった。
そこへ来て、VTuberの存在は、3DCG技術やVRサービス・ガジェットの普及を背景にネット上で爆発的に広がり、既存のYouTuber支持層とは全く異なる文脈で、新たな“ネットカルチャー”となり始めている。
2018年には、雑誌での特集はもちろん、地上波のテレビ番組にも次々と進出。ソニーやavexといった音楽レーベルやワタナベエンターテインメントなど芸能事務所と契約を結ぶVTuberも増えている(関連記事)。
その勢いはかつて「初音ミク」に代表されるボーカロイド文化の飛躍を凌ぐ勢いだ。
ネットカルチャーの変容を象徴するバーチャルYouTuber
一方で、これまでのネットカルチャーとは全く異なる点もある。それは、ネットユーザー同士の同人的活動から火が点くことの多かった既存のネットカルチャーに比べ、VTuberは、今日のムーブメントを牽引してきたキズナアイさんはじめその多くが最初から企業による運営だったということだ。
もちろん個人運営の人気バーチャルYouTuberも存在するが、必要な技術や機材といったコスト面から企業運営のVTuberが目立つ傾向にある。
そして、現在人気上位のVTuberの多くが2017年あるいは2018年初頭から活動を始め、文化的には比較的「古参」に位置付けられているが、現在も後発のVTuberが続々と参入し続けている。
この7月には、その数は4000人を突破したことが、「バーチャルYouTuberランキング」をまとめているユーザーローカルの調査結果で明らかになっている(関連記事)。
サントリーが「燦鳥ノム」を始動させたり、グリーがVTuber事業に100億円投資すると意気込みを見せていたりと、企業からの注目度は右肩上がりだ(関連記事)。
企業によるグループVTuberの台頭
バーチャルYouTuber同士のSNS上の掛け合いやコラボ動画など、ファンがプレイヤー同士の関係性をも楽しむ傾向にある現在。冒頭の「ミギナナメ/」はじめ、ここ最近、新たに企業が資本を投下してプロジェクトを始めるにあたって、複数のVTuberによるグループを丸ごと発足させ始めているのは、そういった背景があると考えられる。
大手ゲームメーカーのスクウェア・エニックスと、アイドルグループのでんぱ組.incが所属するディアステージによるバーチャルアイドルグループ「GEMS COMPANY」もその一例だ。彼女たちはそれまで個人としてそれぞれ活動してきたが、8月になって2社の運営であることが明かされ、グループとしての活動に舵を切ったことでファンを驚かせた。
2018年2月から始動し、現在50名を超えるバーチャルライバーが所属するまでになっている「にじさんじ」も、SNSでの絡みやコラボ動画といったグループでの強みを発揮する形で人気を獲得してきた例の先駆けと言えるだろう(関連記事)。
時期は異なるが、ABK48グループのプロデュースで知られる秋元康さんが仕掛ける、声優アイドルグループ・22/7(ナナブンノニジュウニ)もその潮流に位置付けることもできるかもしれない(関連記事)。
2017年9月にデビューした彼女たちは、各メンバーにキャラクターを与えられていて、テレビ番組ではモーションキャプチャー技術によって本人たちがキャラクターをアバターとして動かし出演している。
これまで「個人」のつながりで成り立っていた草の根的なネットカルチャーの変容をも象徴するVTuber。今後どのような広がりを見せていくのか。
新たなネットカルチャーの勢い
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