観測史上最高気温となる41.1度を埼玉県熊谷市で記録し、気象庁が会見で「災害」と認識していると発言するほどの猛暑となっている2018年夏。
オリンピックや学校行事、甲子園など、過酷な猛暑への十分な熱中症対策もとらないまま行われている催事が、ネット上では度々議論の的になっている。
それは、夏の定番イベントの一つである同人即売会「コミックマーケット」(コミケ)も同様だった。 年2回に行われるコミケのうち、外気はもちろん会場内も人いきれでむせ返る「夏コミ」は、普段から十分な準備で参加しなければならないハードなイベントとして知られている。
当日、現地で多くの報告があった通り、今年も3日間を通してコミケの救護室を多くの参加者が利用することになった。 テレビ朝日によると、都心の最高気温34.5度となった初日は、暑さの影響もあってか、午前10時から13時までの間に体調不良を訴えて手当てを受けた人は約180人にも上ったと報道されている(外部リンク)。
では、コミケ参加者の中でも、最も過酷と言えるのは、炎天下の中で長時間佇んでいるコスプレ参加者だろう。彼ら彼女たちは、どういった点に気をつけて参加していたのか?
コスプレエリアで休憩中の方々に折を見て質問するたび、皆、口を揃えて「水分と塩分補給」を真っ先にあげる。 普段以上の意識はしていないという人も中にはいたが、やはり今年は「熱中症」の文字を念頭に置いていた人が多かった。
水分はもちろん、熱中症対策がこれだけ連日報道されているため、その対策として塩分補給の重要さは浸透しているようだ。塩分を摂取できるタブレットを持参している人も多かった。
見渡す限りのコスプレイヤーの中で、最も厚着をしていそうだったのが、航空部隊の衣装に身を包んだ男性コスプレイヤーたち。 身体から汗を吹き出しているが、男性の1人は、衣装の中に冷えピタを3枚仕込んでいる。
以前「艦隊これくしょん」(艦これ)島風のコスプレをした際には、彼女が背負っている連結砲ちゃんの間に、コンビニで販売している氷嚢を忍ばせて乗り切ったこともあった。
また、ブラジャーとパッドの間に冷えピタを仕込んだことがある、という女性参加者もいた。
Twitterのフォロワー数27万人、国内屈指の人気コスプレイヤー・五木あきらさんもその1人だ。 最終日の終盤、多数のメディア陣がこぞって彼女を撮影する中、「カラッとしているわけじゃなくて、じめじめして蒸し暑い過酷な夏ですね」と今年のコミケを振り返る。
ただし、熱中症については、「わたしは心配したことないです」と一蹴。「水分や塩分をこまめに補給することは最低限の準備として、(熱中症については)気の持ちようもある」と持論を語る。 ここまで暑いと、今後コスプレ参加したいという初心者は尻込みしてしまう可能性もある。夏コミ参加へのアドバイスはあるか聞いてみると一言、「覚悟を決めることですかね」。
「事前の準備はもちろんちゃんとやっておかなきゃダメですけど、その上で当日は『熱中症になるかも』って心配するより、腹をくくって覚悟を決めろ、ここは戦場だぞって言いたいですね」と冗談混じりに語ってくれた。 なお、五木あきらさんがこの暑さで一番意識しているのはやはり「とにかくメイク崩れしないこと」だという。これは、多数のカメラマンに長時間撮影される女性コスプレイヤーとして、多くの人が気にしている点だろう。
編集部も3日間コミケを取材したが、やはり後半、どうしても汗でメイクが落ちてきてしまっているコスプレイヤーさんを何人も見かけた。
五木あきらさんはジム通いを始めて代謝がよくなったこともあり、メイク崩れ防止として、夏用の下地やパウダーで乗り切っているという。
おすすめは「プリマヴィスタの下地」「エレガンス ラ プードルのフィニッシュパウダー」。これが、女性のコスプレイヤーの間では定番だそうだ。
五木あきらさんの写真を全て見る
今年も利用者が急増するのではないかと言われていたが、筆者が参加した上での観測範囲では、それほど流行しているようには見えなかった。 ちらほらと持っている人もいたが、扇子やうちわなど、会場で販売・配布されている手近なもので暑さをしのぐ人の方が圧倒的多数だった。
また、編集部も試しに空調付きウェアを購入・着用して参加してみたが、「暑い外気を巻き込んでしまうため、ウェア内に熱気が送り込まれて逆効果だった。。また、ファン部分を(撮影機材などを入れた)カバンで塞いでしまって完全に無意味」と不満を漏らした。 チョイスと使い方を誤ったので、今後に向けて探求していきたい。
オリンピックや学校行事、甲子園など、過酷な猛暑への十分な熱中症対策もとらないまま行われている催事が、ネット上では度々議論の的になっている。
それは、夏の定番イベントの一つである同人即売会「コミックマーケット」(コミケ)も同様だった。 年2回に行われるコミケのうち、外気はもちろん会場内も人いきれでむせ返る「夏コミ」は、普段から十分な準備で参加しなければならないハードなイベントとして知られている。
当日、現地で多くの報告があった通り、今年も3日間を通してコミケの救護室を多くの参加者が利用することになった。 テレビ朝日によると、都心の最高気温34.5度となった初日は、暑さの影響もあってか、午前10時から13時までの間に体調不良を訴えて手当てを受けた人は約180人にも上ったと報道されている(外部リンク)。
では、コミケ参加者の中でも、最も過酷と言えるのは、炎天下の中で長時間佇んでいるコスプレ参加者だろう。彼ら彼女たちは、どういった点に気をつけて参加していたのか?
水分や塩分補給 連日の報道で熱中症対策の意識高まる
「熱中症対策はしていますか?」コスプレエリアで休憩中の方々に折を見て質問するたび、皆、口を揃えて「水分と塩分補給」を真っ先にあげる。 普段以上の意識はしていないという人も中にはいたが、やはり今年は「熱中症」の文字を念頭に置いていた人が多かった。
水分はもちろん、熱中症対策がこれだけ連日報道されているため、その対策として塩分補給の重要さは浸透しているようだ。塩分を摂取できるタブレットを持参している人も多かった。
見渡す限りのコスプレイヤーの中で、最も厚着をしていそうだったのが、航空部隊の衣装に身を包んだ男性コスプレイヤーたち。 身体から汗を吹き出しているが、男性の1人は、衣装の中に冷えピタを3枚仕込んでいる。
以前「艦隊これくしょん」(艦これ)島風のコスプレをした際には、彼女が背負っている連結砲ちゃんの間に、コンビニで販売している氷嚢を忍ばせて乗り切ったこともあった。
また、ブラジャーとパッドの間に冷えピタを仕込んだことがある、という女性参加者もいた。
熱中症よりメイク崩れ 人気コスプレイヤー五木あきらが語る
連日30度を越え続ける炎天下(11日は雷雨も)の中でも、3日間通してコスプレで参加したという参加者も多い。Twitterのフォロワー数27万人、国内屈指の人気コスプレイヤー・五木あきらさんもその1人だ。 最終日の終盤、多数のメディア陣がこぞって彼女を撮影する中、「カラッとしているわけじゃなくて、じめじめして蒸し暑い過酷な夏ですね」と今年のコミケを振り返る。
ただし、熱中症については、「わたしは心配したことないです」と一蹴。「水分や塩分をこまめに補給することは最低限の準備として、(熱中症については)気の持ちようもある」と持論を語る。 ここまで暑いと、今後コスプレ参加したいという初心者は尻込みしてしまう可能性もある。夏コミ参加へのアドバイスはあるか聞いてみると一言、「覚悟を決めることですかね」。
「事前の準備はもちろんちゃんとやっておかなきゃダメですけど、その上で当日は『熱中症になるかも』って心配するより、腹をくくって覚悟を決めろ、ここは戦場だぞって言いたいですね」と冗談混じりに語ってくれた。 なお、五木あきらさんがこの暑さで一番意識しているのはやはり「とにかくメイク崩れしないこと」だという。これは、多数のカメラマンに長時間撮影される女性コスプレイヤーとして、多くの人が気にしている点だろう。
編集部も3日間コミケを取材したが、やはり後半、どうしても汗でメイクが落ちてきてしまっているコスプレイヤーさんを何人も見かけた。
五木あきらさんはジム通いを始めて代謝がよくなったこともあり、メイク崩れ防止として、夏用の下地やパウダーで乗り切っているという。
おすすめは「プリマヴィスタの下地」「エレガンス ラ プードルのフィニッシュパウダー」。これが、女性のコスプレイヤーの間では定番だそうだ。
五木あきらさんの写真を全て見る
携帯扇風機や空調付きウェア、暑さ対策ガジェットにも期待
過去に何度か、コミケ会場でブームになった「携帯扇風機」。今年も利用者が急増するのではないかと言われていたが、筆者が参加した上での観測範囲では、それほど流行しているようには見えなかった。 ちらほらと持っている人もいたが、扇子やうちわなど、会場で販売・配布されている手近なもので暑さをしのぐ人の方が圧倒的多数だった。
また、編集部も試しに空調付きウェアを購入・着用して参加してみたが、「暑い外気を巻き込んでしまうため、ウェア内に熱気が送り込まれて逆効果だった。。また、ファン部分を(撮影機材などを入れた)カバンで塞いでしまって完全に無意味」と不満を漏らした。 チョイスと使い方を誤ったので、今後に向けて探求していきたい。
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