連載 | #10 VTuber特集

「AnimeJapan」にバーチャルYouTuberを見に行った→もぅ感情が止まらん…

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僕はミライアカリ、輝夜月の公式グッズを買いに走った

そんなこんなで静かに涙を頰に垂らしながらブースを後にしましたが、「AnimeJapan」に関わるバーチャルYouTuberさんはシロちゃんだけではございません。

中外鉱業さんがミライアカリちゃんと輝夜月ちゃんのグッズを販売しているとのことなので、いそいそとそちらへ向かいます。

月ちゃん〜〜卍卍卍

中外鉱業さんのブース。ド真ん中のディスプレイではデカデカとミライアカリちゃんや輝夜月ちゃんの動画が映し出されていました。

アカリちゃん〜〜

バーチャルYouTuberさんの公式グッズが手に入る機会は今のところそう多くありません。ライターとして現地へ赴き、シロちゃんのステージで泣きはらしていた僕ですが、この時点で顔面はグシャグシャの笑顔になっていました。

バババババババーチャルYouTuberさんのグッズ買うぞぉ〜〜〜! ウオオオオ〜〜〜!! 仮想投資〜〜〜!!

僕「すいません!中外鉱業さんの最後尾はどちらでしょうか!」

スタッフさん「外です」

僕「えっ」

親の顔より見た光景

僕「えっ」

外でした。

ビッグサイトで行われる販売イベントでは列が長すぎて外に行くことがあります。「コミックマーケット」でこういった事態には慣れていたはずなのですが、待っている間も無慈悲に告知される完売情報に胃はもう限界。 一説によればミライアカリちゃんは中外鉱業さんのディスプレイをジャックして現場に来ていたようですが、僕は拝むことができませんでした。なぜなら外にいたので

しかし並ばずして得られるバーチャルYouTuberさんのグッズなどありません。必死に「無」を貫き通すこと1時間、ようやくレジ前まで辿り着くことができました。

僕「すいません、まずミライアカリちゃんの……」

スタッフさん「ごめんなさいミライアカリさんのグッズは全て完売となってしまいました……」

僕「えっ」

なんとか勝ち取った

かくして得られたものはギリギリ残っていた輝夜月ちゃんのピンズと缶バッジのみ。

非常に悔しい結果となりましたが、在庫があればあるほど僕の財布が軽くなっていたかと思うとこれくらいでちょうど良かったのかもしれません。そう思うようにします。 ちなみに、これらと全く同じものを同数購入し、日付を間違えて「AnimeJapan」に来れなかったというKAI-YOUのレポーター・虹乃まほろちゃんに送ってあげました。次はちゃんと来ようね。

残念ながら完売してしまったミライアカリちゃんと輝夜月ちゃんのグッズ一覧はこちら。 缶バッジを始め、フルグラフィックTシャツ、マグカップ、アクリルスタンド、iPhoneケース等々……豪華なラインナップです。今後も様々なバーチャルYouTuberさん達が沢山のグッズを出してくれることかと思います。

そうすればお財布との戦いになることは言うまでもないでしょう。個人的には早く抱き枕を購入してバーチャルYouTuberさんと添い寝がしたいですね、一生寝れそう。

もちろんバーチャルYouTuber界の「親分」ことキズナアイさんのグッズも展示されていました。フィギュアではお馴染みの「ねんどろいど」です。こちらはグッドスマイルカンパニーさんのブース。

ほしい……

初音ミクちゃんのフィギュアとキズナアイちゃんのフィギュアが並んでるの、感慨がディープって感じしませんか?

もしかしたら我々が初めて出会ったバーチャルなキャラクターは「電子の歌姫」こと初音ミクちゃんなのかもしれません。しかしそこに並ぶ存在が、バーチャルYouTuberという形で生まれつつあるのです。

右隣には輝夜月ちゃんのねんどろいども。おきてえええええ!

未来のバーチャルYouTuberさんとお喋り? 「RAIN」ちゃんを探してきた

ここ最近毎日のように新たなバーチャルYouTuberさんが生まれつつありますが、「AnimeJapan 2018」とて例外ではありません。

このイベントから活動を始めたバーチャルYouTuberがいるとの情報をキャッチし、急いで探しに行ってまいりました。それがRAINちゃんです。

はじめまして、だね?

ブースにはマイクとスピーカーが設置されており、なんと直接RAINちゃんと会話することができます。女性の方とお話すると冷や汗が湧き出るほどコミュニケーションが苦手な僕ですが、バーチャル美少女ならたぶん大丈夫。早速お喋りしてみます。

RAINちゃん…!

うっ! 眼鏡っ娘、良い……

マイクから語りかけると、ほぼリアルタイムにRAINちゃんからリアクションが帰ってきます。短い間でしたがたくさんお話しさせていただきました。好きなものの話、今後の活動の話、ホラーゲームの話……気がつけばもう大好き。

改めまして、僕がじーえふです。

記念撮影もさせていただけるとのことでしたので、別れ際にパシャリ。僕の方は顔面が最高にニヤニヤしていたので加工しました。

バーチャルYouTuber「RAIN」を運営しているのは、株式会社SUCCESSさん。

スタッフさんにおうかがいしたところ、「RAINはSUCCESSのいちコンテンツとして、皆様の反応を見つつ運営していきたい」とのこと。Twitterアカウントも
「AnimeJapan 2018」の2日目につくられたばかりで、まだまだ認知度は低いようですが、今後の展開は要チェックです。僕は追っかけになることにしました。よろしくお願いします。

バーチャルYouTuberの展望とその概念

ありがとう「AnimeJapan」

「バーチャルYouTuberが増えている」という事実は周知されつつありますが、「AnimeJapan 2018」におけるバーチャルYouTuber四天王たちの活躍によってそのメディア展開も注目されることとなりました。

実際にキズナアイさんなどは他のバーチャルYouTuberさんに先駆けて地上波デビュー、声優デビューなどが決定しています。「禍つヴァールハイト」企画にMCとして登壇したマフィア梶田さんは、出演後に「2次元と3次元の境界が曖昧になっていくに違いない」とツイートをしています。 2次元と3次元が曖昧になる、理想の世界。「バーチャルYouTuber」は1つのエンタメの形ですが、その発展と同時に現実の拡張が行われつつあるのです。

例えば細田守監督の映画『サマーウォーズ』に登場した「Oz」と呼ばれる架空のアバターコミュニティにおいては、公的手続きすらも仮想空間で行われています。バーチャルYouTuberは、「Oz」実現への過程のほんの一部でしかないのかもしれません。

また、最後に紹介したバーチャルYouTuber「RAIN」についても、深く考えさせられるところがあります。

まだまだ珍しいことではありますが、このようなイベントにおいて僕たちはバーチャルキャラクターと会話することができます。しかしそこにはアイドルライブにおける観客席/ステージどころではなく、「次元」という大きな隔たりが存在します。

我々は彼らに一切接触することができません。それが良いことなのか悪いことなのかまだ判断することはできませんが、僕たちは、彼女たちを純粋な「偶像」として渇望できるようになりはじめています。

バーチャルYouTuberがさらに現実への接近を果たした「AnimeJapan 2018」。いろいろ言いましたが、とりあえず楽しかった〜。

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じーえふ

フリーライター

フリーライター兼、作編曲家。特技は偶像崇拝。
Twitter:(@grapefruit_uhr)

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VTuber特集

2017年末から爆発的な人気と勢いで熱い視線を受けるバーチャルYouTuber。 VR技術を駆使した新たな文化の潮流は、コンテンツを制作するクリエイターと享受する視聴者に革命をもたらしている。 はたしてこれは一過性のブームなのか? ブームの源泉から最前線で活躍するVTuberにスポットを当て、どこよりも早く、深く紐解いてく。

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