#1000年に一度のゲイアイドル が魅せた、最高のアイドルらしさって?

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#1000年に一度のゲイアイドル が魅せた、最高のアイドルらしさって?
#1000年に一度のゲイアイドル が魅せた、最高のアイドルらしさって?

二丁目の魁カミングアウト/画像はすべて公式Twitter(@sakigake_gay)より

POPなポイントを3行で

  • 「1000年に一度のゲイアイドル」こと二丁目の魁カミングアウト
  • ひな祭りに行われたエモすぎるライブをレポート
  • 新宿二丁目から先駆けて発信しているものとは?
「アイドル戦国時代」と言われ続けているメジャーアイドルシーンですが、地下アイドルにおける競争はもっと過酷。日々、様々な個性を持つアイドルが次々と誕生しています。

その中で、人気・実力ともに急上昇中のゲイアイドル二丁目の魁カミングアウト」をご存知ですか?

今回は、3月3日の桃の節句・ひな祭りにAKIBAカルチャーズ劇場で開催されたライブ「劇場版絶対に埋まらないワンマンライブ」の模様をレポート。

パフォーマンス中の撮影許可をはじめ、グループとして貴重な内容ばかりとなったライブから、アイドル界で今一番“アイドル”な存在と呼ばれるその魅力を紹介していきます。

「二丁目の魁カミングアウト」って何者?

ライブの様子を紹介する前に、二丁目の魁カミングアウトについて簡単に紹介していきます。 二丁目の魁カミングアウトは、ゲイを理由にアイドルを諦めたくないという気持ちから「ゲイでもアイドルになれる」をコンセプトに、2011年に結成されたゲイアイドルです。

メンバーは、グループのリーダー兼プロデューサーのミキティー本物ぺいにゃむにゃむきまるモッコリ白鳥白鳥の4名。

もちろん、全員がゲイであることをカミングアウト(公言)しています。グループ名には、新宿二丁目から誰よりも先駆けて「ゲイアイドル」というジャンルをカミングアウト(公言)していきたい、という想いが込められています。

ちなみに、アイドル文化の1つであるファンの総称は「おなカマ」。

2017年はTIFなどの大型アイドルフェスに参加するなど、今後ますます注目を集めるアイドルグループなのです。

ひな祭りにゲイアイドルがライブ!

「劇場版絶対に埋まらないワンマンライブ」は、2017年10月の開催から2度目となる着席ワンマンライブです。

二丁目の魁カミングアウトのライブは基本的にオルスタ(オールスタンディング)なので、座って観るライブはとっても貴重。

しかも一部の曲はパフォーマンス中に撮影可能!

と言うのも、ほとんどの地下アイドルがライブ中の写真撮影を許可している中で、ステージでのパフォーマンスを大切にする二丁目の魁カミングアウトは、基本的にライブ中の撮影はNG。

座って観られるというだけでなく、撮影可能という点においてもとても珍しい機会だったのです。

月17本のライブに出演、なのに待望感があふれた理由

劇場版絶対に埋まらないワンマンライブ(撮影:potechi)

ではさっそく、二丁目の魁カミングアウト「劇場版絶対に埋まらないワンマンライブ」の様子を紹介していきたいと思います。

二丁目の魁カミングアウトは、多いときには月に17本のライブに出演、ライブとライブの間隔が3日以上空くということがほとんどありませんでした。

そのため、前回のライブから3日ぶりとなるこの日、たった3日ではあるものの、メンバーとファンにはともにワクワクした高揚感や期待感がありました。

開場と同時に前列から続々と席が埋まり、会場は立ち見エリアも合わせ200名近くのファンでいっぱいに。開演を今や遅しと待ちわびています。

すると、ライブ恒例のぺいにゃむにゃむによる影ナレが始まり、ファンの熱気は早くも最高潮。

元メンバーが作曲し、ミキティー本物が作詞を手がけた「まるもうけ」でライブはスタート。
サビではステージ、客席一体となって踊る人気楽曲も、座っているからか少し新鮮な雰囲気に。

青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ」「BUG IS LIFE」「耳をすませば」の撮影可能曲3曲では、カメラ片手にMIXを打ち、ステージとコール&レスポンスするファンの姿を目にした筆者は、アイドルライブの新しい形に触れた気持ちになりました。
そして、ライブは大興奮のままアンコールへ。

アンコールはメンバーそれぞれの挨拶から。

2017年5月に加入した白鳥白鳥は「成長した姿を観てほしいから第3回も開催したい」と決意を、きまるモッコリは「前回よりも観に来てくれる人が増えてうれしい。もっと会いたいと思ってもらえるアイドルになります」と笑顔で語りました。

ぺいにゃむにゃむは、かつてこのAKIBAカルチャーズ劇場で定期公演を行っていたとき、劇場過去最低動員数を記録した経験に触れつつ「秋葉原から帰るときは悔しくて下唇を噛むことがあったけど、今日は最高の景色を見ることができています。ありがとう」と、ファン1人ひとりに向け感謝を伝えました。

最後はミキティー本物。会場にいるファンはもちろん、会場に足を運ぶことができなかったファンに向けメッセージを伝えました。

今回来られなかった人も安心してほしい。私たちはずっとステージにいるから。無理しないで自分のペースで会いに来てほしい。これからどんなに大きなステージに立ったとしても、必ずあなたのことを見つけ出すから。

Twitterに溢れる「#1000年に一度のゲイアイドル」

今、こんなにも真っすぐに「私たちはずっとステージにいる」と伝えることができるアイドルが、どれだけいるでしょうか?

脱退や卒業、解散が増えるアイドル界全体を見渡しても、二丁目の魁カミングアウトだけだろうと筆者は思います。

メンバーの言葉には、いずれも「“ゲイだから”といって諦めたくない」という強い気持ちが込められており、それがファンとの信頼関係に繫がることで、グループをどんどん大きく成長させているのです。


挨拶を終え、しっとりとしたBGMも相まって会場が涙に包まれる中、グループの軌跡を歌った「そっ閉じ青春」を含む2曲を披露して、全15曲を歌い切った4人。
笑顔と涙と愛に満ちた「劇場版絶対に埋まらないワンマンライブ」は、心に温かい余韻を残し幕を閉じました。

Twitterのハッシュタグ「#1000年に一度のゲイアイドル」(外部リンク)で、撮影可能な3曲で撮影された写真が投稿されています。

ライブに参加した方はもちろん、当日足を運べなかった方も、二丁目の魁カミングアウトを知らない方も、ライブの熱気や臨場感を感じることができますよ。

5月に「絶対に埋まらないワンマンライブ」開催

「劇場版絶対に埋まらないワンマンライブ」の次回開催は未定ですが、二丁目の魁カミングアウト結成7周年となる5月1日(火)、「絶対に埋まらないワンマンライブ」がShibuya O-EASTで開催されます。

目標動員数は過去最高の1200人。「ゲイアイドルがShibuya O-EASTを埋める」歴史的瞬間に立ち会うことができます。
「渋谷は遠いよ!」という方も、安心してください。「絶対に埋まらないワンマン」シリーズは、2月に仙台で開催され、3月下旬には大阪でも開催されます。

つまり、これから全国のいろいろな場所で4人のライブを見られる可能性があるのです。もしかしたらあなたの街に「1000年に一度のゲイアイドル」がやってくるかもしれません。

そしてそして!彼らのホームタウンでもある新宿二丁目では、「二丁目地獄」と題したフリーライブ(別途1D)を開催しています。
「いきなりワンマンライブに行くのはハードルが高い!」という方は、この地獄デビューをがおすすめですよ。直近では3月8日(本日!)。以降の日程は公式Twitterをチェックしてみてください。

アイドル界に新しい風を巻き起こす二丁目の魁カミングアウトこそ、今一番見逃してはいけないアイドルと言えるでしょう。

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