そんな2人から新曲「Modern Romance」のMVが公開された。
MVとアートワークは、Instagramで話題になり、ファッション誌『NYLON』でも活躍しているLAの気鋭クリエイター・Ambar Navarro(アンバー・ナバッロ)が担当した。
電話番号を聞かなくても好きな人と会える、Tinder時代の恋愛ソング
新たにリリースされた「Modern Romance」が生まれたきっかけは、アメリカのコメディアン・Aziz Ansari(アジズ・アンサリ)の全米ベストセラー『Modern Romance』(邦題『当世出会い事情──スマホ時代の恋愛社会学』 )。スマホがいかに恋愛の価値観を変えたかを綴るエッセイからインスパイアされ、ボーカル・草野絵美が作詞した。
アルゴリズムを介して、共通点のある人とはすぐマッチングできる。と同時に、選択肢が多すぎたり、「もっといい人いるかも」と思ったり、さらにSNSごしに容易にネットストーキングできてしまう──そんな煮え切らない感覚を歌っている。
また、80年代のApple CMをオマージュしたシーンも。創業者スティーブ・ジョブズの衣服をまとう草野とともに、 歴代のApple社製品が登場。Apple信者は思わずクスっとする映像だ。
そんな「Modern Romance」は現在、iTunesやSpotify、Bandcampなど各音楽サービスからも配信されている。
バブリーな風貌でテクノロジー哀歌を歌うSatellite Young
Satellite Youngはボーカルの草野絵美、サウンドクリエイターのベルメゾン関根、メディアテクノロジストのテレヒデオの3名による音楽ユニット。1980年代のアイドル歌謡を彷彿とさせる楽曲を現代的にアレンジし、情報過多の時代ならではの感覚を綴り、歌っている。2013年、慶應義塾SFCの学部生だった草野と、博士課程だったベルメゾン関根が、キャンパスで音づくりをスタート。事務所やレーベルに所属せず、完全インディーズでありながら、SoundCloudに上げ続けていた楽曲は様々な文脈で世界に広がり、コアなファンを着実に増やしている。 これまでにも、Twitterを使った思わせぶりな少女の心を歌った「Dividual Heart」、メディア中毒による仮想の記憶を生み出した「フェイクメモリー」など、ユニークな楽曲を発表。2017年4月には1stアルバム『Satellite Young』をリリースした。
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