8月26日(金)から全7話、BS スカパー! およびスカパー! オンデマンドでの放送に先駆けて行われた試写会では、作品の世界をリアルに感じてもらうべく、会場に人数分のエアロバイクを用意。
そんなハードな上映後は、出演キャストによるトークショーが繰り広げられた。
出迎えるのは50台のエアロバイク
作品を象徴するセリフのひとつ「ケイデンスを上げろ!(上げます!)」。その言葉を真摯に忠実に徹底した、今回の実写ドラマ体験試写会。開場と同時に、事前抽選に当選したファンが続々と入ってくる。すると、スクリーン前に整然と並べられた50台のエアロバイクを前に、静かに感嘆の声を上げていた。
スタートからレース同様のケイデンスが必要に
ちなみに、“一定の回転数”とは分速85回転のこと。自転車の場合、タイヤの大きさやギア比などによって一概には言えないものの、長距離の自転車競技における平均回転数とされている。実際に漕いでみると、重りが設定されていることもあって、予想以上に踏み込む力が必要だと感じた。設定された85回転は、いわゆるママチャリであれば急には止まれないスピードだろう。
ついに訪れたその時
快調なペースで上映が続き、「わずか13分、これなら無事完走か」と思った矢先、ケイデンスメーターがレッドゾーンに突入。ドラマに集中するあまり、回転数が低下。予告通り、上映が終了してしまった。あゝ無情。とはいえ、ここで終わってはあまりにも残念すぎる。ファンの「(続きが)見たい〜〜〜〜〜!!!」という声に後押しされ、回転数を下げて、上映は再開。無事、13分を走り切った。
後半は回転数を設定しない、いわばフリーケイデンスタイム。作品に意識を集中できるだけでなく、展開に応じて回転数を変えることで、登場人物がレース中なら回転数を上げるなど、作品にシンクロして没入感を味わうことができた。
上映終了後、すぐに汗を拭いたり、水分を補給したりする参加者たち。その姿は、いかに試写会が過酷かを物語っていた。
参加者の女性「登場人物と同じ気持ちになれた」
試写会としては前代未聞となった同イベント。実際に参加した人(20代女性)に話を聞いた。──今日のイベントの感想を聞かせてください。
参加者 すごく楽しかったです! もともとドラマをすごく楽しみにしていたので、このイベントの内容を見た瞬間、絶対に行かなきゃって思ってました。
──自転車(エアロバイク)を漕ぎながら何かを鑑賞したことはありますか?
参加者 ありません。
──ですよね。
参加者 みんなが漕がなくなると、ゲージが赤くなって「あ!ヤバイ!」って必死に漕ぎだすので、一瞬、集中が削がれちゃいました(笑)。でも、出演者の皆さんもそれぐらい頑張っていると思うと、登場人物と同じ気持ちになれたような気がして良かったです。
参加者 「弱虫ペダル」をきっかけに始めて、まだ半年くらいです。今日も乗ってきてるんです。実は、(試写会の前に)ドラマのエキストラの撮影に参加していて、途中で抜けだして試写会に来たんです。
──すごいですね!
参加者 そういう意味では、自分も参加したドラマなので、今日は出演者とファンとして、二重に楽しめました。
──特に好きなキャラクターは誰ですか?
参加者 ドラマで鯨井さんが演じられている手嶋純太です。だから自転車もキャノンデールなんです。
──もしまたこういった機会があったら参加したいですか?
参加者 はい! ぜひ参加したいです!
撮影から直行のキャスト陣によるトークショーも!
左から、桜井美南さん、平井浩基さん、鯨井康介さん、八島諒さん、滝川英治さん、青木空夢さん
開口一番、鯨井さんが「このメンバーに“?”って思ってますよね?」と笑いを誘うと同時に、「理由は単純です! ロケ(の時間)が押したんです!!」と暴露。当日はインターハイの「一番アツいシーン」(滝川さん)の撮影だったという。
また「自然と足腰に筋肉がついてくるみたい。今日の撮影で久しぶりに総北のメンバーに会ったら、郷本(※金城真護役・郷本直也さん)が結構シュッとしてて」と、撮影の大変さを明かす滝川さん。
一方で、「でも、(郷本さんは)今日“力士”って呼ばれてました(笑)」(桜井さん)、「俺は“プロレスラー”って呼んでます(笑)」(鯨井さん)など、本人のいないところで貴重なエピソードが披露された。
小野田坂道役の小越勇輝さんも駆けつけた
「自分も完成版は見てないので、放送がすごく楽しみなんです。キャスト・スタッフ全員、アツくなってつくっている作品なので、放送を楽しみにしていただければと思います」
BSスカパー! オリジナル連続ドラマ『弱虫ペダル』の放送は、8月26日(金)からBS スカパー!(BS241/プレミアムサービス585)およびスカパー! オンデマンドでスタートする。