その他にも見どころたくさん!
見どころがたくさんあるのが、メディア芸術祭の1つの魅力。とても全ては紹介しきれないが、注目したい作品を写真で紹介していこう。
時折織成 -落下する記録-/和田永
アート部門で審査委員会推薦作品に選ばれたこの作品。オープンリールレコーダーから落下する磁気テープが織りなす不思議な模様が印象的。会場内でのインパクトも一際で、多くの方が足を止めていた。
燃える仏像人間/宇治茶
エンターテインメント部門優秀賞を獲得したのは、
劇メーションという技法で制作された本作。切り絵と特殊効果をうまく用いて作られたダークな世界観が魅力的だが、展示されているのはそんな作中に登場するキャラクターたち。その緻密な塗りと、数の多さには圧倒されてしまう。
塩素の味/バスティアン・ヴィヴェス、訳:原 正人
近年特に国内でも人気が高まっている、フランス語圏のマンガである
バンド・デシネ。その中でも期待の新星として注目されているバスティアン・ヴィヴェスさんの本作が、マンガ部門の新人賞に選ばれた。みずみずしい感性と、独特のタッチと色合いがマッチした作品だ。
プラモデルによる空想具現化/池内 啓人
エンターテインメント部門優秀賞に輝いたのは、プラモデルとガジェットを合体させた異色作。パソコンとその周辺機器をプラモデルを用いて改造し、1つのジオラマとして仕立てあげている。特にパソコンの電子回路や配線が、そのままジオラマの世界観に活かされているため、日常的な机上の光景が、別の世界に侵食されているような感慨を持ってしまう。
この他にもたくさんの作品が展示されており、アニメーション作品については別会場での上映などもある。ここは、百聞は一見にしかずの諺にしたがって、ぜひ五感を総動員して楽しんでもらいたい。
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1986年、名古屋市生まれ。法政大学文学部日本文学科在籍中に、世界と遊ぶ文芸誌『界遊』を創刊。編集者/ライターとして活動を始める。2011年、メディアプロダクション・KAI-YOU,LLC. を設立。「すべてのメディアをコミュニケーション+コンテンツの場に編集・構築する」をモット−に、カルチャーや広告の領域を中心に、文芸、Web、メディア、映画、アニメ、アイドル、テクノロジーなどジャンルを横断したプロジェクトを手がける。NHK「ニッポンのジレンマ」に出演ほか、講演、イベント出演も多数。現在はフリーランスとして活動中。右投右打。
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