原作マンガ、実写映画化も成功した『ピンポン』
神奈川県藤沢市を舞台に、卓球に命を燃やす高校生たちの姿を描いたスポ根ものでもありヒーローものでもあり、松本大洋さん特有のコマ割りやキレのあるセリフ回し、無駄のない緻密なストーリー展開から、それまでスポーツにおいて一般的には日陰の存在だった卓球をひたすらかっこ良く描き、多くの読者を虜にした。
2002年には、いまや『あまちゃん』でお茶の間を席巻した脚本家としても注目を浴びる宮藤官九郎さんが脚本をつとめて実写映画化された。キャストには、窪塚洋介さんやARATAさん、中村獅童さん、大倉孝二さんといった個性派俳優が多く参加し、主題歌には、その3年後に惜しまれながら解散した伝説のテクノポップバンド・SUPERCARの「YUMEGIWA LAST BOY」を起用。
マンガ、映画のどちらも好評で、いまだにファンを多く抱える作品として知られている。
その『ピンポン』が、アニメ監督の湯浅政明さんによって、2014年4月、ノイタミナからTVアニメとして放送されることが決定した。
「ピンポン THE ANIMATION」CM
湯浅政明監督がTVアニメ化
文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を2度も受賞した数少ない監督でもある湯浅さんは、過去には、同じくノイタミナ枠で『四畳半神話体系』のTVアニメを手がけている。
また、湯浅さんは、2013年にはクラウドファンディングサービス「Kickstater」にて制作資金を募集しプロジェクトを達成、無事に劇場公開となったアニメ作品『Kick-Heart』を企画・監督している。
1月20日(月)に発売される、かつて『ピンポン』が連載された『週刊ビッグコミックスピリッツ』には、松本大洋さんと湯浅政明さんの2人による直筆メッセージが掲載される。
『鉄コン筋クリート』
©松本大洋・小学館/アニメ「ピンポン」製作委員会
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