漫画家やイラストレーター、コメンテーターとして幅広いジャンルで活動する、サブカル界の巨匠・
みうらじゅんさん。そんなみうらさんが注目する、もらって困るビミョーなお土産=「
いやげもの」を集めた「
国宝みうらじゅん いやげ物展 in TOKYO」が、2014年1月17日 (金)〜2月3日 (月)に渋谷・パルコミュージアムで開催される。
みうらさんのマイブームの1つである、いやげものとは?
みうらさんが提唱した和製洋語で、もはや完全に一般用語として認知されているものに「
マイブーム」がある。その提唱者らしく、仏像に始まり数々のマイブームを披瀝してきたみうらさんだが、その中の1つがこの「いやげもの」だ。
誰がこんなものを買うんだ、と常識を疑うようなツッコミどころ満載のビミョーな土産物をいやげものと定義し、リサーチを重ね書籍にまで編み上げたみうらさんが、満を持して開催する同展には、全国各地から集められたいやげものが大集結する。開催に際して、みうらさんは以下のようにコメントをしている。
土産物とは、そもそも買った者も貰った者も大喜びする前提で作られるべきものなのですが、どうもイマイチ。
いや、それどころか“一体、誰が買うんだろう?”と、店先で疑問を投げかけてくる物があります。
それがすなわち『いやげ物』であって、私は何十年にも渡り日本各地を回って集めてきました。
今ではそれらも絶滅危惧種。民俗学的には貴重なものとなりました。
よって、前回大阪での展示から冠に『国宝』を付け、より多くの方々にお集まり頂き、楽しんで頂けることを願ってやみません。
「パルコアート.com」の同展Webページより
豊富な展示とトークショー、サイン会など
タイトルどおり国宝級のいやげものが集められた同展。展示内容として「
甘えた坊主の世界」「
天狗の世界」「
ゴムヘビの世界」「
つっこみ如来像」など、何やら気になる文字がならんでおり、興味を惹かれる。それだけではなく、1月25日(土)にはスペシャルトークショーとサイン会が行われる。おしゃれな展示を数多く行ってきたパルコミュージアム内が、いやげものの醸し出すカオスな空気でいっぱいになることが予想される同展。注目だ。
1986年、名古屋市生まれ。法政大学文学部日本文学科在籍中に、世界と遊ぶ文芸誌『界遊』を創刊。編集者/ライターとして活動を始める。2011年、メディアプロダクション・KAI-YOU,LLC. を設立。「すべてのメディアをコミュニケーション+コンテンツの場に編集・構築する」をモット−に、カルチャーや広告の領域を中心に、文芸、Web、メディア、映画、アニメ、アイドル、テクノロジーなどジャンルを横断したプロジェクトを手がける。NHK「ニッポンのジレンマ」に出演ほか、講演、イベント出演も多数。現在はフリーランスとして活動中。右投右打。
0件のコメント