絵画・漫画・アニメーション作家として知られるぬQさんの初個展「3点トーリツ展」が村上隆さん率いるカイカイキキとピクシブが共同運営する中野ブロードウェイ内にあるギャラリー・pixiv Zingaroで開催される。会期は11月21日(木)から12月3日(水)まで。
ぬQさんは2012年、修了制作のアニメーション作品「ニュ~東京音頭」が第18回学生CGコンテスト最優秀賞を受賞。さらには第16回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出され、あいちトリエンナーレにも出品されるなど、新世代の気鋭クリエイターとして一躍注目を集めている。完成版 ニュ~東京音頭 NEW TOKYO ONDO
アニメーション作品だけでなく、漫画とイラストでもその非凡な才能が発揮され、ポップかつシュールな世界観に惹き付けられる人は多い。
ぬQさんは2012年、修了制作のアニメーション作品「ニュ~東京音頭」が第18回学生CGコンテスト最優秀賞を受賞。さらには第16回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出され、あいちトリエンナーレにも出品されるなど、新世代の気鋭クリエイターとして一躍注目を集めている。
完成版 ニュ~東京音頭 NEW TOKYO ONDO
アニメーション作品だけでなく、漫画とイラストでもその非凡な才能が発揮され、ポップかつシュールな世界観に惹き付けられる人は多い。
【ピクシブ】【ランキング】【のる方法】とは!?
ぬQさんはすでに短編アニメーションの世界では知られ、かつpixivでも人気の高い作家だ。しかしながら今回の個展開催について不安を抱いているらしく、突如自分のWebサイトとpixivにて、下記の漫画作品がアップロードされることになった。タイトルは「【ピクシブ】【ランキング】【のる方法】」。
是非とも画像をクリックして読んでみて欲しい作品。自分の個展の話題の少なさに不安にかられ、人気を獲得するために【ピクシブ】【ランキング】【のる方法】で検索してしまうというもの。最後はインターネットの海を突き進んでいく前向きな様子がみてとれるが、かなりガチな内容となっている。ちなみにこの作品は見事にランキング入りを果たした。
編集家・竹熊健太郎さんが激賞
ぬQさんは多摩美術大学出身。その際に同大の非常勤講師をつとめる編集家・竹熊健太郎さんと出会っている。当時、竹熊さんはぬQさんの作品を理解し切れなかったものの、ある時、「ぬQさんの作品は、彼女の中にある長大な『ぬQサーガ』とでも言うべきものの断片なのだ」と気付き、深い感銘を受けたと、後にTwitterでその思いを吐露している。
⒌ 再び漫画の話に戻るが、ぬQさんの「生産力」は大したもので、16ページ程度なら数日で描き上げる。全てが有無を言わさぬ「ぬQのニュ~世界」であり、私はただ目を白黒させて受け容れるしかないのだったが、それでも作者の意図がどうしても理解できずボツにした作品もある。
— 竹熊健太郎《焰》 (@kentaro666) November 5, 2012
⒍ その度に彼女は目に涙を浮かべて抵抗するのだったが、私が理解できない作品を載せるわけにはいかない。だが、だいぶ後になって、彼女の意図に気がつく事があった。その時はもう遅い。彼女は作品を封印してしまうのだ。「死後の生き方」もそうで、私が今どんなに掲載させてくれと言っても、駄目だ。
— 竹熊健太郎《焰》 (@kentaro666) November 5, 2012
竹熊さんが編集長を務める無料Web漫画雑誌「電脳マヴォ」では、今でもぬQさん「バラバラ・ドンブラ」という漫画作品を読むことができる。
キーワードは「さけるチーズ」
なお、ぬQさんはさけるチーズが大の好物であることを自身のサイトで何度も公言。今回の「3点トーリツ展」のレセプションパーティーでも、「みなさんと食べる、さけるチーズタイム」が行なわれることも明らかとなっている。チーズタイムにはぬQさんも在廊されるらしいので、ぬQさんとさけるチーズを食べたい人は全員集合だ。
絵画、漫画、そしてアニメーションと、多様な表現を使い分けるぬQさんの初個展。本人は「どのような空間になるのか、私は全然わかりません。」とコメントしているが、アートファンならずとも、そのポップ度の高さには目を見張るものがある。是非ともチェックしておきたい。
⒌ 再び漫画の話に戻るが、ぬQさんの「生産力」は大したもので、16ページ程度なら数日で描き上げる。全てが有無を言わさぬ「ぬQのニュ~世界」であり、私はただ目を白黒させて受け容れるしかないのだったが、それでも作者の意図がどうしても理解できずボツにした作品もある。
— 竹熊健太郎《焰》 (@kentaro666) November 5, 2012⒍ その度に彼女は目に涙を浮かべて抵抗するのだったが、私が理解できない作品を載せるわけにはいかない。だが、だいぶ後になって、彼女の意図に気がつく事があった。その時はもう遅い。彼女は作品を封印してしまうのだ。「死後の生き方」もそうで、私が今どんなに掲載させてくれと言っても、駄目だ。
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