「アメリカオバちゃんの華麗なる変身。」に登場する実和ママさん

ヤマハ発動機株式会社は、2013年11月22日（金）から12月1日（日）の期間、東京ビッグサイトで開催される「第43回東京モーターショー2013」の特設サイトを公開している。

今回公開されている特設サイトは、第43回東京モーターショー2013に出展される車種をPRするもの。しかし、実際ヤマハの特設サイトを覗いてみると、「これは本当にヤマハの特設サイト？」と思えるほど、謎のテンションで車両のプロモーションが展開されている。というのも、サイト内のコーナーでは「「三輪車男」こと、俺の話を聞いてくれ。」「アメリカオバちゃんの華麗なる変身。」という物語形式の車種紹介が掲載されていたり、コンパニオンのお姉さんによる「展示モデルの特徴を聞いただけで、どんなマシンか想像してみる。」といった、なんとも好奇心をくすぐる企画が行われているからだ。

ヤマハの特設サイトがやばい！

「三輪車男」こと、俺の話を聞いてくれ。

TRICITY Concept

ここでは、「TRICITY Concept」という新世代三輪バイクを紹介。TRICITY Conceptは「LMW（リーニング・マルチ・ホイール）」という最新テクノロジーを用い、二輪の機動性にマルチホイールによる安心性と、高い操縦性を融合させ、スポーツバイクのように、積極的に車体をバンクさせてスポーツランを楽しむことができる新世代の三輪バイクとなっているとのこと。なおTRICITY Conceptは、東京モーターショーで日本初披露となる。

では、気になるストーリーを見てみよう。タイトルにもある、俺とはどうやら、この三輪車に乗った、がたいの良い男性を指すらしい。大の大人が三輪車に乗る、なんとも違和感のある画像が掲載されている。そもそも、なぜこの男性は三輪車に乗っているのだろうか？「さんりんしゃ、だいじにしてね。またえがおであおうな。」と書かれた手紙は、夢を追って突然家を出た父親が残したもの。そう、彼は幼いころ父親と交わした契りによって、大人になった今でも三輪車に乗っていたのだ。この父親、実はこのストーリーのキーパーソン！　話の結末では夢を実現し、華麗なる変貌を遂げた姿をあらわにする。気になる結末は特設サイトにしてチェックしてほしい。

なぜ、親父は彼に三輪車を託したのか、そしてなぜ親父は夢であった○○になったのか。ぶっ飛びつつも、親子愛を描きどこかほっこりする内容は、TRICITYのイメージアップに貢献しているのかもしれない。

アメリカオバちゃんの華麗なる変身。

こちらのアメリカオバちゃんによって語られるのは、2013年3月に登場し、全米を震撼させたボバースタイルのニューモデル「BOLT」だ。東京モーターショー当日は、ボバースタイルの「BOLT」がカフェレーサースタイルになって登場することに！カフェレーサーと言えば英国式オートバイ。そう、これはBOLTの変身を自分への挑発だと受け取った「アメリカママ」こと、スナックBBの実和ママがイギリススタイルへと変貌をとげるストーリーなのだ。実和ママのオススメの酒はもちろんアメリカ生まれのウイスキー、バーボン。そんなアメリカを愛する実和ママが、イギリスのパンクスタイルにインスパイアされ、カフェレーサーに通じる「イギリスオバちゃん」となってユニオンジャックをぶちかまし、新装開店するというのだ。実和ママの、パンチの効いた変貌ぶりは見逃せない。

展示モデルの特徴を聞いただけで、どんなマシンか想像してみる。

こちらのコーナーは、東京モーターショー2013でYAMAHAブースのモデル・コンパニオンを務める3人の女の子に展示モデルの情報を与えて、思うがままにイラストを描いてもらうというもの。

しかし、「カフェレーサー」という単語を聞いて「バイクレーサーがカフェを楽しむ」と想像したり、「BOLT」のコンセプト「Best for Urban Fun Ride」を聞き、「urban」を「are burn」と勘違いしたり……。このコンパニオンたちが描くイラストがなんともゆるく、癒されるものになっている。当日天然な彼女たちに会いにYAMAHAブースに足を運びたくなること間違いなしだ。

この一風変わったプロモーションでも盛り上がっているYAMAHA特設サイト。最近紹介した記事「「女子ぶっかけ」「男子おいなり」はなまるうどんの大会が凄い」のように、目を疑うような企業のプロモーション企画が話題を呼んでいるが、ヤマハ発動機株式会社の攻めの姿勢もハンパない。まずは、特設サイトを訪れてその破天荒ぶりを目の当たりにしてほしい。