連載 | #1 東京モーターショー2015

メカデザイナー 河森正治が語る実現可能なロボットとは? 東京モーターショーで展示

メカデザイナー 河森正治が語る実現可能なロボットとは? 東京モーターショーで展示
メカデザイナー 河森正治が語る実現可能なロボットとは? 東京モーターショーで展示

「COMS CONNECT ROBO ROID MODE」

10月29日(木)から11月8日(日)にわたり、世界中の自動車メーカーが集結する「東京モーターショー2015」が、東京ビッグサイトにて開催されます。

最新鋭の車種やコンセプトモデルの展示、新技術の体験や開発中の乗り物の試乗ができるコーナーなど、国内外の自動車にまつわるテクノロジーが一堂に会する、まさに自動車の祭典ともいえるビッグイベント。KAI-YOU編集部も、一足お先に10月28日(水)のプレスデーにお邪魔してきました!

その中でも特にポップにあふれていたのは、トヨタグループに属する株式会社トヨタ車体のブース。利用者のニーズに合わせて3つの形態に変形する新型モビリティ『COMS CONNECT(コムス コネクト)』など、新たなライフスタイルを提案する5台のクルマが出展されていました。

さらに、アニメ「マクロス」シリーズや「アクエリオン」シリーズの監督/メカデザイナーとして知られる河森正治さんが『コムス コネクト』をイメージしてデザインした、2種類のロボットモデルの展示も!

ということで、さっそく会場に駆けつけていた河森さんに、自身がデザインしたロボットモデルについて突撃インタビューを行いました!

3つの形態にトランスフォーム!

『コムス コネクト』

『コムス コネクト』は、人々のビジネススタイルや生活スタイルといったさまざまなニーズに応え、利用者に合わせた仕様にトランスフォームするという次世代モビリティ。

背面に荷物の配送に便利な専用のボックスを装備した「デリバリー」、天蓋とシートを降下させてさらにコンパクト化した「パーソナル」、着脱式シートで2人乗りに対応した「タンデム」の3つのモードに対応しています。

「COMS CONNECT ROBO WALK MODE」

ブースでは『コムス コネクト』のコンセプトモデルのほかに、河森正治さんがデザインを手がけた2種類のロボットモデルが展示されていました。

「COMS CONNECT ROBO ROID MODE」

「マクロス」シリーズに登場する中間形態「ガウォーク」を彷彿とさせる「WALK MODE」と、直立形態で頭部も取り付けられた「ROID MODE」。『コムス コネクト』の多様性を、河森さんならではのクールなデザインで表現しています。

河森正治さんに突撃インタビュー!

河森正治さん

そんな夢にあふれる『コムス コネクト』をイメージしたロボットモデルのデザインを手がけた河森正治さんに、お話をうかがいました。

──今回のコラボレーションはどうようなきっかけで実現したのでしょうか?

河森正治(以下、河森) 元々のきっかけとしては、今年の頭にトヨタ車体さんからデザインの講演会を開いてほしいという依頼をいただきまして。

そこで現場のデザイナーの方々といろいろ話しているうちに、「今度モーターショーでこんな車(コムス コネクト)を出すんですが興味ありますか?」とお誘いいただいて、ぜひ! ということで。それから何回か制作過程なども見せていただきながら、ロボットデザインを進めていきました。

──こちらのロボットモデルは、どのようなコンセプトをもとに設計されたのでしょうか?

河森 『コムス コネクト』の、人々と密接に関わってサポートするということと、利用者のニーズに合わせて変形するという、2つのコンセプトを発展させる形で(ロボットモデルとして)表現しています。 ──デザインするうえで特に意識されたことは?

河森 私は『トランスフォーマー』の開発にも関わっていたことがあったんですが、あれの場合ってちょっと実現性が薄い部分もあって……(笑)。エンジンがどっか行っちゃったり、コクピットがなくなっちゃったりとか。なので、今回は実現可能なデザインにしようというのが1番のポイントですね。

──「WALK MODE」と「ROID MODE」、それぞれどういったイメージでつくられたのでしょうか?

河森 「WALK MODE」は、オリジナルデザインのコクピットを完全に残して、後部のコンテナ部分に足のユニットを取り付けることで変形、可動するようになっています。こちらはドライバーが実際に搭乗して操作する、というイメージでつくりました。

それに対して「ROID MODE」は、直立でさらにヒーロー的な風貌になっているんですが、背中に内蔵された頭を出して、無人で遠隔操作することができる、といったイメージですね。

ブースにいらした皆さんにはぜひ、見て楽しんでいただくのはもちろん、こういうのをつくってみたいとか、実際に現実社会や走っているところや働いているところをイメージしてもらえると嬉しいです。
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イベント情報

第44回東京モーターショー2015

開催日時
会期:2015年10月29日(木)~11月8日(日)
プレビューデー*
障がい者手帳をお持ちの方の特別見学日**:10月29日(木)14時30分~20時00分
オフィシャルデー***:10月30日(金)9時00分~20時00分
一般公開日:10月30日(金)~11月8日(日)
      10月30日(金)12時30分~20時00分
      月~土曜日(祝日含む)10時00分~20時00分
      日曜日 10時00分~18時00分
会場
東京ビッグサイト
東京都江東区有明 3-11-1 【http://www.bigsight.jp/

注: * 入場者数限定の入場券でのみ入場可能な日
** 事前登録制(障がい者手帳提示)。申込は終了しました。
*** 開会式等の式典を実施する日

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東京モーターショー2015

10月29日(木)から11月8日(日)にわたり開催された、世界中の自動車メーカーが集結する「東京モーターショー2015」。 最新鋭の車種やコンセプトモデルの展示、新技術の体験や開発中の乗り物の試乗ができるコーナーなど、国内外の自動車にまつわるテクノロジーが一堂に会する、まさに自動車の祭典ともいえるビッグイベントを、現地からレポートする。

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