大槻香奈・下田ひかり・中村至宏による3人展「言葉のうまれる前に」開催

大槻香奈・下田ひかり・中村至宏による3人展「言葉のうまれる前に」開催
大槻香奈・下田ひかり・中村至宏による3人展「言葉のうまれる前に」開催

画像は「gallery near」公式サイトより 3人展「言葉のうまれる前に」のバナー

作家の中村至宏さん・下田ひかりさん・大槻香奈さんによる3人展「言葉のうまれる前に」が、2013年10月25日(金)から11月13日(水)まで、京都・gallery nearにて開催される。

無常観をテーマに同時代性を描き出す

3人展と題される通り、展覧会に参加しているのは、「無常観」を携えた絵画表現が多くの人の共感を得ている3名の美術作家だ。

中村至宏さん、下田ひかりさん、大槻香奈さんは、共に80年代前半生まれの美術作家。「言葉のうまれる前に」と題された本展のテーマは、それぞれが現代という時代に対して抱く「無常観」だという。

公式サイトにはこうある。

現代を生きる上で、少なからず時代性の影響を受けつつも、その枠に囚われず、「人が生まれてそこに存在していること」そのものを表現することが、3名の作家に見られる近年の姿勢であり、精神性・神秘性を内包した「生命」そのものを追求する表現であると言えるのではないでしょうか。人類が存在する限り永遠不変に繰り返されるであろう生命のサイクルと、その過程で抱く「無常観」。 中村至宏 下田ひかり 大槻香奈 3人展「言葉のうまれる前に」プレスリリース gallery near 延近 謙さんの言葉より抜粋

今回の展覧会は、同じ時代を生きる気鋭の作家3名が描き出す作品を通して、「無常観」、そして人の生について、直接感じ取ることのできる貴重な機会となる。
大槻香奈

「月と似た幻惑 」大槻香奈 1303×1621mm キャンバス・アクリル 2010/画像は公式HPより

大槻香奈さんは、逞しい躍動的な生命としての「少女」を描き続け、同時代性と向き合い、さらには人間の持つ死生観をといったものをモチーフに作品展開を行っている美術作家。国内外を問わず数々の展覧会に参加し、日本でも年に約1度のペースで個展を開催する。

書籍の表紙やCDジャケットのイラストはじめ、映画の劇中絵やポスターなど、その活動の幅は広がるばかりだ。最近では2013年8月に刊行された東浩紀さんの著書「クリュセの魚」の装画を手がける。
中村至宏

「幽韻の方舟」中村至宏 727×727mm キャンソン・アクリル・メディウム 2013/画像は公式HPより

絵画、イラストレーション、グラフィックデザイン、映像、音楽などさまざまな表現手法を用い活動中。一貫しているのは、どこか無常感や孤独感といったものを感じさせる世界を描き出しているという点だ。

CD作品やフライヤーなどへのアートワークの提供を行っているほか、音楽ユニット「Calmloop」としても活動音源。また、自主制作物などを扱うショップやイベントの企画などを行うレーベル運営、さらには作家のプロデュースまでも手がけており、多岐にわたる創作活動を展開する。
下田ひかり

「人類滅亡叙事詩」下田ひかり 径70mm キャンバス・アクリル・メディウム・シール・その他コラージュ・油彩 2013/画像は公式HPより

子どもをモチーフに、翻って現代社会の有様をテーマにペインティングを行ってきた作家。長野美術専門学校にてイラストレーション講座の講師も務めている。

マンガともアニメともイラストレーションとも異なる、日本独自の表現方法である〝イラスト〟に着目。ポップとホラーが同居する独自の世界観を打ち出し、特に若者を中心に人気を集めている。
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