林原めぐみコメント
今回のオファーをもらった時の第一印象
なんだか、声周りのスタッフが、やたらと気を使ってくれました。
「私たちも、良くわからないんですけど、まんが日本昔話みたいに 登場人物全てを、とにかくお二人にやっていただきたいと…、ただ、どんなふうになるかとか、全貌は全くわからなくて…」など。
「でた!!」と思いました。
とにかく、日本昔話っていうから話がややこしくなるけど 壮大なパイロットフィルム制作にお付き合いするという事と理解し、
キッズアニメも、萌え? も、グラフィックスも、歴史物も、日本のアニメの幅の広さ、奥行き、個々の才能、技術、などなどを、ある意味、即行、世界に発信するにはネットはもってこいですものね。
日本のアニメ(スタジオカラー制作の)世界へのプレゼン? と私は理解しました…が違う?
何話かアフレコして、全キャラを2人で演じることについての感想
「でた!!」と思いました。
そういう役回りかと…。我々は…。
光栄です…
たぶん
本当に…。
作品によって全て違うスタッフで、それぞれ全く違うテイストのアニメに参加する意気込み
意気込みなんてもっちゃダメです。
その作品ごとの監督の目指すところに添える用に映像を邪魔せず、映像に溶けるべく? 常にノープラン。
つっても私の声は良くも悪くも、溶けにくいのですが…。
「こうして欲しい」と言われれば、「こうする」
「やっぱりこんなで」と言われれば、「こんなにする」
ある意味そこは、EVAで慣れっこですから…。
驚かない
怯えない
悩むことに悩まない
追い込まない
ポイントを、ぼんやり出来るだけ、的確に探します。
目指しながらノックしてればヒットするだろう…と。
企画を立案した庵野さんをはじめ、カラーへ一言
しょっているなあ…と頭が下がります。
ただ、予告とかの無茶ぶりには、着いて行きかねております。
出来れば監督ご自身にお願いしたい。
ズバット風、お楽しみにとか
ライダー風、お楽しみにとか
ウルトラマン予告風、ご期待くださいとか
「ソコ」だけは、ツボにびったりはまる自信がございません!
アニメをご覧の方々、ニコ動番組をご覧の方々に一言
世界観もいろいろ、ジャンルもいろいろ、簡潔な中にある、ざらつきや感動や置いていかれる感じや、あれこれ存分に味わってください。
もっと見たい! の手前っ…。
お楽しみに(サザエさん風)
山寺宏一コメント
日本アニメ(ーター)見本市について
素晴らしい企画! さすがカラーさん! 注目を集めれば、そこから才能あるクリエイター達が世界に羽ばたいて行く事でしょう! えっ? 声は二人? そりゃ大変有難いし、林原さんとなら面白いと思うけど、全部ってのは無理があるんじゃない? そのせいで作品の足引っ張る事になりゃしないか? いや、庵野さんがそう言うなら喜んでやらせて頂きます。
作品によって全て違うスタッフで、それぞれ全く違うテイストのアニメに参加する意気込み
いろんな方に知って貰うチャンス! 「今更やまちゃんじゃないでしょ」「若くてもっと良いのいっぱいいるよ」と思っても、強制的に使わなきゃならないんだから。あとはこちらの頑張り次第。結果良かったら、長いのも宜しくです!
アニメをご覧の方々、ニコ動番組をご覧の方々に一言
若いのから老けまで頑張ってやってます! 無理も承知です! 声優の事は気にしないで作品を、クリエイターの才能と可能性を見て下さい! 短いから観やすいでしょ?
あっ、やっぱり二人だけでやってる事も少し気にして下さい。
舞城王太郎コメント(データ上は縦書き)
アニメーション業界では初めまして。舞城王太郎と申します。物語の受け取り方について、読者、視聴者、観客の方々の解釈を限定したくない、狭めたくない、独自性を確保したいという気持ちから姿も声もできるだけ出さずにお仕事をさせていただいています。とは言えせっかくのイベントに参加せずにすみません。失礼をお許しください。
小説、マンガ、実写映画やドラマ、そしてアニメなど、物語にはいろんな表現の方法があって、それぞれに、それじゃないと踏み込めない領域や、見せられない情景や、獲得できないリズムや、飛び込めない世界観というものがあるんじゃないかと考えています。言い換えればそれぞれにそれぞれの味があります。同じ物語でも表現によって味わいの違いが生まれ、上手くいけば膨らみと深みと喜びと楽しみを大きくするはずだと思います。
今回参加させていただいた『龍の歯医者』は是非ともアニメにしたかった物語です。その気持ちの詳細をここで語るのは、そもそも皆さんの前に出てこない理由を台無しにするのでやめますが、ご覧になっていただければご理解いただけるんじゃないかと思います。
や〜〜〜、と、くだけた口調で申し上げますが、表現方法の選択で、実際的に異なるのは単純にそこに関わる人数と時間で、小説なら一人、マンガなら一人から数人、実写映画やドラマなら登場人物分の役者と必要な分のスタッフが関わりますが、アニメは登場人物の一挙手一投足にたくさんの描き手が必要です。登場人物がヨッと手を挙げる動作なら、小説ではそう書くだけ、マンガなら一コマ、実写なら役者とスタッフ揃ってもらって数時間仕事、アニメは絵コンテ描いてレイアウト決めて原画を描いて動画を描いてそれをチェックしてひょっとしたら直して色塗って背景塗って重ねて撮影して何かの失敗や不具合が出たらリテイク取って撮影し直し、という過程にいろんなスタッフが関わり続けます。大変です。た〜〜〜〜〜〜いへんです。いやもうホント、小説でなら「よっ、」のひと言なのに。
でもその大変さを経て表現するアニメにしか獲得できない味わいが確かにあるのです。それを求めて、そしてそれを極めるべくこれからも大勢の人たちが頑張るわけですし、舞城王太郎自身も精進していきたいと思います。
同時に、鶴巻さんを始めカラーの皆さんとアニメを作らせていただくというのはひたすら楽しい時間を過ごすことです。その喜びも今回の『龍の歯医者』から伝わりますように。
・・と、込めた思いの一つがぽろっと漏れましたが、あとは内緒ということで、ではでは、どうかよろしくお願いいたします。ありがとうございました!
作品情報
日本アニメ(ーター)見本市第2弾「HILL CLIMB GIRL」
公開 | 2014年11月14日(金) |
監督 | 谷東 |
アニメーション制作 | スタジオカラーデジタル部 |
番組情報
日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-
放送日時 | 2014年11月17日(月)22時~ |
視聴URL | https://live.nicovideo.jp/watch/lv199206611 |
出演者 | 氷川竜介(明治大学大学院 客員教授 アニメ特撮・研究家)/山田幸美(MC) |
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