TVアニメ『はたらく細胞』を題材とした小児がん患者向け治療支援VRコンテンツ『はたらく細胞VR』が発表された。開発は株式会社ビーライズと広島大学病院。
がん治療の過程は、がんの症状自体も抗がん剤治療も辛く、大人でも耐え難い。小児がん患者の場合、治療の過程や辛さの理由を理解することが難しく、さらに精神的な負担がかかってしまうことも多いという。
『はたらく細胞VR』は、そのような問題を解決するため、自身の身体に起こっていることを正しく把握し、前向きな治療の実現を目指すVRコンテンツとなっている。
『はたらく細胞』を用いて、親しみのある形で自分の身体を理解する
『はたらく細胞VR』は、『はたらく細胞』のキャラクターや世界観を活用した学習コンテンツ。
小児がん患者の子どもたちが自分の体内で起きている症状や治療を理解し、負担の大きながん治療を前向きに乗り越えられるよう支援することを目指している。
『はたらく細胞VR』コンテンツイメージ画像
原作の『はたらく細胞』は、『月刊少年シリウス』(講談社)で連載されていた清水茜さんによる漫画。
身体の中で生命維持のために頑張っている細胞たちを擬人化し、身体の中でどう働いているか可視化したユニークな設定が大きな話題に。2018年からはTVアニメも放送された。
小児がん患者の副作用軽減、心理的ケアなどにも活用
今回のプロジェクトは、講談社の協力のもと2023年6月に開始。広島大学病院が中心となって進めてきた取り組みとなっている。
小児がん患者によるコンテンツ体験の様子(画像右:広島大学病院 佐伯教授)
医療現場における意図や監修内容を踏まえながら、子どもたちにとって少しでも専門性の高い内容をわかりやすく、受け止めやすい体験へと落とし込むことを重視し、制作が進められてきた。
広島大学病院は今後『はたらく細胞VR』活用して、小児がん患者の副作用軽減や心理的ケアや治療への理解の促進を目指す。また、患児および保護者のQOL(生活の質)の向上に対する有効性を検証する臨床研究も行う。
小児がん患者によるコンテンツ体験の様子
XR技術を軸に社会課題の解決を目指すテクノロジーカンパニーである株式会社ビーライズは、この研究に技術パートナーとして伴走。現場のフィードバックに基づいた最適なVR体験を検討していく。
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