村上春樹さんの長編小説を原作にした舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』。2026年1月の上演に向け、キャスト9名の扮装ビジュアルと東京公演の詳細が公開された。
主演は藤原竜也さん。フランスの演出家フィリップ・ドゥクフレさんが手がける、村上春樹作品初の舞台化プロジェクトにふさわしい豪華キャストが勢ぞろいした。
東京公演は2026年1月10日(土)から2月1日(日)まで。東京芸術劇場プレイハウスにて上演され、その後は宮城・愛知・兵庫・福岡と全国ツアーが実施される。
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』扮装ビジュアル解禁、キャスト9名が集結
“世界の終り”と“ハードボイルド・ワンダーランド”という二つの異なる世界を並行して描く『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は、数ある村上春樹作品の中でも代表作と目されることも多い。
舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
今回解禁されたのは、本作の幻想的な世界観を反映したキャスト9名の扮装ビジュアル。
主演・藤原竜也さんをはじめ、森田望智さん、宮尾俊太郎さん、富田望生さん、池田成志さん、駒木根葵汰さん、島村龍乃介さん、藤田ハルさん、松田慎也さんがそれぞれの役柄に身を包む。
特に注目すべきは、藤原竜也が演じる“私”。1985年の東京を舞台に、意識の核に埋め込まれた思考回路の秘密を探り、地下世界からの脱出を目指すキャラクターだ。森田望智さんは「司書」と「彼女」という二役を演じ分け、物語の両世界をつなぐ重要な存在に挑む。
“世界の終り”パートの主人公である“僕”役は、駒木根葵汰さんと島村龍乃介さんのWキャスト。高い壁に囲まれた街で夢を読むという不思議な仕事を担いながら、街の正体を探る役どころを演じる。両者の演技の違いも大きな見どころとなりそうだ。
世界的演出家フィリップ・ドゥクフレは「村上ワールド」をどう描くか
演出を手がけるフィリップ・ドゥクフレさんは、1992年に開催されたアルベールビル五輪開閉会式やエルメスのショー演出でも知られる世界的な演出家だ。
2003年には日本の文化をテーマにした『Iris(イリス)』を日本で滞在制作/上演するなど、日本との関わりも深いことで知られている。
今回の舞台化について「演劇ともダンスとも言い切れない、そしてそのどれでもある、ハイブリッドな舞台になるでしょう」と語っている(外部リンク)。ダンスやサーカス的要素を織り交ぜた演出により、幻想的な舞台体験を観客に届ける。
関連商品
出版社 : 新潮社 (2005/9/15)
発売日 : 2005/9/15
言語 : 日本語
単行本 : 618ページ
ISBN-10 : 4103534176
ISBN-13 : 978-4103534174

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イベント情報
舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』<東京公演>
- 期間
- 2026年1月10日(土)~2月1日(日)
- 会場
- 東京芸術劇場プレイハウス
- 共催
- 東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
<スタッフ>
原作:村上春樹
演出・振付:フィリップ・ドゥクフレ
脚本:高橋亜子
音楽:阿部海太郎
美術:石原敬
照明:吉本有輝子
音響:井上正弘
映像:上田大樹
衣裳:前田文子
ヘアメイク:鎌田直樹
演出補:田中麻衣子
振付補:鈴木竜
通訳:上野茜
演出助手:河合範子
ステージマネージャー:徳永泰子
プロダクションマネージャー:平井康将
プロダクションスーパーバイザー:金井勇一郎
<キャスト>
藤原竜也
森田望智
宮尾俊太郎
富田望生
駒木根葵汰/島村龍乃介(Wキャスト)
藤田ハル
松田慎也
池田成志
上松萌子、岡本優香、冨岡瑞希、浜田純平、原衣梨佳、
古澤美樹、堀川七菜、山田怜央、吉崎裕哉、Rikubouz (五十音順)
<あらすじ>
“世界の終り”と“ハードボイルド・ワンダーランド”という二つの世界が同時進行で描かれる。
二つの物語が織りなす、思いもよらない結末とは――。
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