『ポケモンGO』運営のNiantic社、ゲーム事業をサウジ系企業に売却

『ポケモンGO』運営のNiantic社、ゲーム事業をサウジ系企業に売却
『ポケモンGO』運営のNiantic社、ゲーム事業をサウジ系企業に売却

『ポケモンGO』画像はYouTubeより

ポケモンGO』などを開発するアメリカのNiantic(ナイアンティック)社が3月12日、ゲーム事業の売却を発表した。

売却先はアメリカのScopely(スコープリー)社で、売却額は35億ドル(約5200億円)となる。

Nianticは2月、アメリカのメディア・Bloombergによって、ゲーム事業売却の交渉が行われていると報道されていた(外部リンク)。

位置情報ゲームのNiantic、今後は位置情報コンピューティング事業を発展

Nianticは『ポケモンGO』のほか『モンスターハンターNow』『ピクミンブルーム』『Ingress』などの開発で知られる企業。

Nianticは今回の事業売却に関して「Niantic の次なる展開」と題したブログを公開している(外部リンク)。

それによれば、会社の成長にともない、現実世界を舞台にした位置情報ゲームをつくり続ける選択肢と、ARや位置情報コンピューティング事業を発展させる選択肢が浮上。Nianticは後者を選び、ゲーム事業を売却するに至ったと経緯を明かしている。

Nianticは今後、新会社「Niantic Spatial Inc.」を設立し、人間や機械が物理的な現実世界を理解し、その情報を便利に使える仕組みをつくると説明。

Scopely側も、事業が移管されてからも引き続き『Pokémon GO』『ピクミンブルーム』『モンスターハンターNow』などの運営を行っていくと発表している。

売却先はゲーム分野で存在感を強めるサウジアラビア系企業

ゲーム事業を購入したScopelyは、デジタルボードゲーム『MONOPOLY GO!』などを手がける企業。

2023年にサウジアラビアのゲーム企業・Savvy Games Groupによって買収。Savvy Games Group自体も、同国の政府系ファンド・Public Investment Fundが所有する企業として知られている。

Public Investment Fundは2022年、任天堂の株式を買収したことでも注目を集めた。

サウジアラビアでは近年、石油依存からの脱却を目指し、国を挙げてエンターテインメント分野に投資を続けており、ゲーム業界でもその存在感を強めている。

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サウジアラビアのゲームへの注力

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