映画『正体』を手がけた藤井道人監督擁するコンテンツスタジオ・BABEL LABELが、韓国の総合エンタメ企業・カカオエンターテインメントとパートナーシップを締結した。
両社は今後、日韓の連携による、映像作品の創出を目的とした共同プロジェクトを開始。
具体的な作品は明らかではないが、カカオエンターテインメントが保有するストーリーIPの実写化、制作での連携、共同IP創出といった協業を展開していく。
藤井道人ら気鋭の映像クリエイターが所属するBABEL LABEL
BABEL LABELは、東京を拠点とするコンテンツスタジオ。映画、ドラマなどを数多く手がけている。
2024年にアジア全域で観客動員数280万人、興行収入26億円を突破するヒットを記録した日台合作映画『青春 18×2 君へと続く道』や、日本アカデミー賞で最多12部門、13の優秀賞を受賞した映画『正体』の藤井道人監督らが所属している。
そのほか、映画『帰ってきた あぶない 刑事』の原廣利さん、Netflixのドラマ『イクサガミ』の山口健人さん(藤井道人さん、山本透さんと共同監督)など気鋭の映像クリエイターを擁し、映像業界で存在感を発揮するスタジオだ。
近年は映像制作のみならず、企画から宣伝までを一気通貫で行うコンテンツスタジオとしても活動。
脚本家集団「Writers' room」を設置し、Netflixとの2023年から5年にわたる戦略的パートナーシップを締結。映像作品によるIPビジネスの確立と、世界輸出に向けた取り組みを強化している。
IP創出から制作まで手がけるカカオエンターテインメント
一方のカカオエンターテインメントは、韓国を代表する総合エンタメ企業。日本では、系列会社のカカオピッコマが運営する漫画アプリ「ピッコマ」をイメージする人が多いかもしれない。
メディア部門ではカンヌ国際映画祭の招待作である『ベイビー・ブローカー』『ハント』を制作。Netflixで配信され人気を得た『ナルコの神』『ヴィンチェンツォ』なども手がけた。
世界的に人気を博す俳優のパク・ソジュンさん、ヒョンビンさんをはじめ、韓国のトップ俳優が所属する芸能事務所を傘下に置く。
さらに、韓国を代表する音楽ストリーミングサービス「MelOn」を運営。IVEなど人気K-POPアーティストが所属する音楽レーベルを傘下に置く音楽部門と、「カカオページ」「カカオウェブトゥーン」などWeb小説プラットフォームを手がけるストーリー事業部門を展開。
系列会社のカカオピッコマが運営する漫画/小説プラットフォーム「ピッコマ」とも連携し、作品のアニメ化や実写化プロジェクトも活発に行っている。
韓国では「カカオページ」、日本では「ピッコマ」で連載されたWebtoon『俺だけレベルアップな件』が、A-1 Pictures制作によりTVアニメ化されたことも記憶に新しい。

この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント