アニメ映画『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠(ひねずみ)』のメインビジュアル、本予告、追加キャストが発表された。
メインビジュアルでは、モノノ怪と対峙した瞬間の薬売りの躍動感を表現。「群れを成す炎──火鼠。」というセリフからはじまる予告映像には、大奥で権力の支配から抜け出そうとする女性たちが描かれている。
さらに追加キャストとして、ゆかなさん、楠見尚己さん、堀川りょうさん、榊󠄀原良子さん、種﨑敦美さんが発表。
映画『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』は3月14日(金)から全国公開される。
【画像】『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』予告場面カット情念が生む異形の存在・怪異との戦いを描く『モノノ怪』
アニメ『モノノ怪』は、2006年にフジテレビ・ノイタミナ枠で放送された『怪~ayakashi~』の一編「化猫」から派生し、翌年にTVアニメシリーズとして放送された。以降、根強い人気を誇っている。
謎の男・薬売り(TV版のCV.櫻井孝宏さん/劇場版のCV.神谷浩史さん))が、人の情念や怨念が取り憑いたモノノ怪によって引き起こされる怪異を鎮めるため、諸国を巡る物語だ。
映像としても、和紙テクスチャーを活用した絵巻物のような世界観を、スタイリッシュなキャラクターが躍動する、斬新な表現が特徴。
後に『空中ブランコ』『C』『つり球』『ガッチャマン クラウズ』などを手がける中村健治監督にとって、代表作の一つであり原点でもある作品だ。
2024年7月に、三章構成となる『劇場版モノノ怪』の第一章『劇場版モノノ怪 唐傘』が公開。「第28回ファンタジア国際映画祭」では長編アニメ部門最優秀賞と観客賞銅賞をW受賞した。
『劇場版モノノ怪 第二章』大奥を舞台にした後継者争い
3月14日(金)に公開される最新作『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』では、真骨頂である和紙テクスチャーを活用した絢爛豪華な世界観と、ハイクオリティなアニメーションは健在。
第一章から引き続き大奥を舞台に、世を統べる天子のお世継ぎを巡る家柄同士の謀略と衝突に焦点を当て、翻弄される女たちの心に渦巻く葛藤や苦悩が描かれる。
業火のごとく燃え上がる情念から生まれた異形の存在・モノノ怪と、薬売りの戦闘シーンは見どころの一つ。
加えて、メインキャラクターである女中・時田フキ(CV.日笠陽子さん)と大友ボタン(CV.戸松遥さん)をはじめ、権力に支配された大奥の女性たちの葛藤にも注目だ。
今回発表された追加キャストは5名。
フキの元同僚で下級女中のサヨをゆかなさん、御中臈(おちゅうろう)・勝沼マツの父で老中の勝沼を楠見尚己さん、同じく老中の藤巻を堀川りょうさん、天子の母・水光院を榊󠄀原良子さん、天子の正室(御台所)・幸子を種﨑敦美さんが担当する。
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作品情報
劇場版モノノ怪 第二章 火鼠
- 公開日
- 3月14日(金)全国ロードショー
■キャスト
薬売り:神谷浩史
時田フキ:日笠陽子/大友ボタン:戸松遥
時田三郎丸:梶裕貴/坂下:細見大輔/アサ:黒沢ともよ/サヨ:ゆかな
マツ:青木瑠璃子/キヨ:芹澤優/タケ:茜屋日海夏/スマ:森なな子
天子様:入野自由/溝呂木北斗:津田健次郎/幸子:種﨑敦美
時田良路:チョー/老中大友:堀内賢雄/勝沼:楠見尚己/藤巻:堀川りょう/水光院:榊󠄀原良子
■主題歌
「花無双」アイナ・ジ・エンド(avex trax)
■スタッフ
総監督:中村健治/監督:鈴木清崇/脚本:新八角
キャラクターデザイン:永田狐子/アニメーションキャラデザイン・総作画監督:高橋裕一
美術設定:上遠野洋一/美術監督:倉本章 斎藤陽子/美術監修:倉橋隆
色彩設計:辻󠄀田邦夫/ビジュアルディレクター:泉津井陽一
3D 監督:白井賢一/編集:西山茂/音響監督:長崎行男/音楽:岩崎琢
プロデューサー:佐藤公章 須藤雄樹/企画プロデュース:山本幸治
配給:ツインエンジン ギグリーボックス/制作:くるせる EOTA
■物語
モノノ怪・唐傘との壮絶な戦いから程なくして、再び大奥に現れた薬売り(神谷浩史)。その大奥内では、先の事件の余波で変化が生じていた。総取締役だった歌山の後任となった名家の出身・大友ボタン(戸松遥)は、規律と均衡を重んじて厳格な采配を振るう。その結果、天子(入野自由)の寵愛を一身に受ける叩き上げの御中臈・フキ(日笠陽子)との間に亀裂が生じ、両者の溝は深まるばかり。天子の正室である御台所の幸子(種﨑敦美)が産んだ赤子の後見人選定が進む中、フキに訪れる状況を一変させる大きな事態。表を取り仕切る老中大友(堀内賢雄)にとって都合の悪い火種である “望まれぬ子”を身籠ったフキに、男たちの策謀が次々と迫る。
錯綜する思惑、やがて暴走する“火消し”の策略……。時を同じくして、突如として人が燃え上がり、消し炭と化す人体発火事件が連続して発生。モノノ怪の仕業とにらんだ薬売りは事態を収めようとするが、群れで行動し、神出鬼没の怪異に手を焼く。この
怪異の正体は「火鼠」の子供たちで、彼らはただ人を襲うだけではなく同時に母を探しているようだが、本体である火鼠の母親はなかなか姿を見せない。火鼠は何故、赤子を狙うものたちを襲うのか。自らを燃してもなお止まらぬ火鼠の情念がもたらす悲劇とは。
薬売りはその謎を解き、モノノ怪を斬るための三様【形・真・理】を突き止めるべく大奥に巣食う闇へと足を踏み入れていく。
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